アメリカ人オタク監督の溢れんばかりの“特撮愛”が炸裂する青春ファンタジー『Ike Boys イケボーイズ』

国を越える特撮愛！

『Ike Boys イケボーイズ』は日本の特撮を見て育ったというアメリカ人映画監督のエリック・マキーバーが、自身の故郷であるオクラホマ州を舞台に日本特撮へのオマージュ満載で制作した青春ファンタジー映画です。

　オクラホマの片田舎に住む高校生、ショーンとヴィクラムは日本の特撮やアニメが大好き。オタクでスクールカーストの最底辺にいる彼らの元に、日本からの留学生ミキがやって来ます。ある夜、ショーンが入手したレアな日本のアニメDVDを3人で鑑賞すると、不思議な力を持ったDVDにより彼らは電撃を受けて気絶してしまいます。翌朝目覚めて以降、ショーンは手からビームを発射、ヴィクラムは超怪力といったスーパーパワーを身に着けており、特撮好きの2人は大興奮。その一方、世界の存亡がかかった陰謀が渦巻いており、ショーンとヴィクラム、そしてミキの3人はそれに巻き込まれていく事に……。

　監督が自身の学生時代を投影したと語る、日本カルチャー好きのオタクの主人公ショーンを、AmazonPrimeの人気シリーズ『高い城の男』で知られるクイン・ロードが演じ、ショーンの親友ヴィクラムは人気ドラマシリーズ『LUCIFER/ルシファー』等に出演していたローナック・ガンディーが演じます。そして、日本からの留学生ミキを演じるのは、日本とアメリカのダブルでavexの5人組女性ボーカルグループ“ARA”のメンバーとして日本でアーティストデビューした経験も持つ比嘉クリスティーナです。

　そのほか、日本から、釈由美子、岩松了がそれぞれ物語上重要なキーパーソンとして登場。さらに日本の特撮界から、金子修介監督がキャストとして出演するほか、樋口真嗣監督が劇中アニメのナレーションを担当しています。

　釈由美子さんといえば、10年ほど前にドゥカティのモンスター1200の発表会に赤いジャケットで登場したこともありますが、『ゴジラ×メカゴジラ』（2002年）に主演し、対ゴジラ兵器である機龍の操縦者・家城茜役を演じたことで、海外の特撮ファンにとっては憧れの的でもあります。エリック・マキーバー監督も釈さんの大ファンだったことから今回のキャスティングが実現したそうです。

『Ike Boys イケボーイズ』は2024年6月14日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほかで全国公開です。