鈴鹿サーキットでSUZUKA Sound of ENGINE 2019のイベント2日目が行われ、初日に引き続き多くのファンの耳を、往年の名車のエンジンサウンドで楽しませた。
中でも圧巻の走りを披露したのは、元F1ドライバーのティエリー・ブーツェンである。ブーツェンはまずウイリアムズFW12に搭乗し、デモ走行とは思えぬ速さで走行。鈴鹿サーキットを1分56秒726で駆け抜けた。
【ギャラリー】F1から、Cカー、レジェンドライダー/ドライバーまで……2019年鈴鹿サウンド・オブ・エンジン
驚きはそれだけではなかった。ブーツェンはその後、グループCカーのポルシェ962Cをドライブ。このマシンが現役だった1988年、鈴鹿1000kmの予選で記録したタイムが1分57秒709だったのに対し、ブーツェンは今回なんと1分59秒010を記録。まさに現役時代さながらの速さを披露した。
「マシンの状態は良かったからね。速く走らなきゃもったいないよ」
ブーツェンはそう走行後に語った。
一方で残念なこともあった。今回のSound of ENGINEの目玉として、ピエル-ルイジ・マルティニ所有の”6輪F1マシン”ティレルP34が来日していたのだが、2日目は燃料漏れにより走行不能となってしまったのだ。これには、滅多に見ることができない伝説の6輪F1マシンの走行を目にするのを楽しみにしていたファンもがっかりした。
オーナーであるマルティニは、「今回は残念だ。ぜひまた鈴鹿に戻ってきたい」と、再来日に含みをもたせた。
なおマルティニが現役時代にドライブしていた1991年のミナルディM191もサーキット内に展示されていたが、これに乗ることに対しても、マルティニは興味を持っていた。
「次回はミナルディでも走りたいね。1台とは言わず、複数のミナルディで走りたい。ミスター・ミナルディとして、鈴鹿に帰ってくるよ」
マルティニはそう語り、観客席を沸かせた。
また二輪ロードレースの走行でも、感動的なシーンがあった。ケニー・ロバーツ、エディ・ローソンというふたりのWGPチャンピオンと共に、ウェイン・レイニーと青木拓磨が鈴鹿を走ったのだ。レイニーと青木は、共に事故に遭った影響で、車椅子での生活を強いられている。青木は今年の鈴鹿8耐の際に、22年ぶりにバイクに搭乗。レイニーも土曜日に、26年ぶりに鈴鹿サーキットを走った。
初日は慎重な走りだったというレイニー。しかし2日目にはスピードが上がり、他を置き去りにした。
青木曰く、「4人一緒にチェッカーを受けよう」という約束があったそうだが、レイニーはそんなことは御構いなしに、ひとりでチェッカーを受けてしまったのだ。
この他にも往年の名車が次から次に走行。サーキットに詰めかけたファンを沸かせた。初日は12000人、2日目は16000人。述べ28000人のファンが訪れる結果となった。
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