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夢のビリオネア・ライフとは? 超高級スーパーカー&クルーザーの最新事情

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夢のビリオネア・ライフとは? 超高級スーパーカー&クルーザーの最新事情

マンガ家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、希少な超高級スーパーカー&クルーザーを体験した。“ビリオネア”の世界とは?

3億3000万円のスーパーカーを堪能(2分間)

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雲一つない青い空はまるで富裕層のセレンティビティを祝福しているかのよう……。絶好のクルージング日和に、逗子マリーナで「リビエラプレミアムボートショー」(11月21日~23日)が開催されました。6ブランド9艇のラグジュアリーな高級クルーザーやボートが集結し、内部を見学できる貴重な機会です。

イベントの序章は陸上から始まっていて、高級車が展示されている一角がありました。4億3000万円のブガッティ「シロン」、3億3000万円のパガーニ「ウアイラロードスター」といったスーパーカーや、ベントレー「ベンテイガ」、アストンマーティン「DB11ヴォランテ」という優雅な英国車が並んでいます。

Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiウアイラロードスターの助手席に2分くらい座らせていただき、走る芸術品のようなクラシカルなインテリアを堪能。約4億円の2分ぶんだけでも儲かった気分になります。

担当の方に、いったいどんな人が3億~4億円のクルマを買えるのか聞いてみると、「3億円以上になると経営者でもスケールが違います。一代でインフラや産業を構築された方とかが多い印象です。全国民対象の産業に関わった人でしょうか」

さすが「構築する」とか「インフラ」とかビリオネアはスケールが大きいです。

Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasui超高級車オーナーでクルーザーを所有している方も多いようです。所有はしていても年に5、6回しか乗らない方もいるそうですが、年400万円以上の(逗子マリーナの場合)艇置代、さらに維持費やメンテナンス代がかかります。夢がない話ですが、中には節税対策で所有する法人もあるようです。個人の場合、そこまで多額のお金を払ってクルーザーを持つことにどんな意味があるのでしょうか?

今回のイベント関係者の方によると、オーナーにとってクルーザーは“心の拠り所”だそうです。激務の辛さや多額なお金を動かすことのストレスも、クルーザーを所有しているという自信で支えられているようです。

Hiromitsu YasuiHiromitsu Yasui億越えのゴージャスな船たち

クルーザーが停まっている船着場へ。まるで動く豪邸のような、リビングやベッドルームを備えたゴージャス感に圧倒されました。屋形船のようなものを想像していたのですが、想像以上にアッパーな世界がひろがっています。カタマランヨット(双胴船)や小型のプレジャーボートなど、大きさや形も多種多様です。青い海と白いクルーザーのコントラストが美しいです。

Hiromitsu Yasui最初に見学したのは56フィートの大きさのクランキー社の船。150年の歴史があるボートビルダーによる、洗練の粋が極まったクルーザーです。価格を聞いたら「ざっくり3億円ですね」とのこと。

床がウッドデッキ調だったり、ゴージャスな寝室が3つもあったり、オプションでワインセラーが増設されていたり、シャンパンを冷やすための冷蔵庫があったり、随所に富裕層の気配が漂います。日光浴ができるスペースも。こちらはオーナーさんから借りているクルーザーだそうです。

Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasui続いて見学したのは、日本で1番売れているというイギリスのプリンセスという船。サイズは45フィートです。シンプルだけれどさりげなくセンスが良い飽きのこない内装。光沢感あるウッドが景気良い感じです。こちらの船は約2億円だそうで、だんだん金銭感覚がおかしくなってきます。

フランス製のボート、BALIは約1億3000万円。屋根のデザインが特徴的でサイズも47フィートあり、これで1億円台は安いように思えてきます。フランスのセンスが息づいている、白とベージュのインテリアがおしゃれです。

ちょうど停泊しているボートの中で、オーナーと友人たちが楽しそうにパーティをしているのが見えて、羨望の念が高まりました。移動せずとも、海に浮かんでいる船の中にいるだけでリア充感が得られるようです。

Hiromitsu YasuiHiromitsu YasuiHiromitsu Yasuiビリオネアの適性をチェック

物欲しげに眺めていたら想いが通じたのか、実際に試乗できました。クランキー社の約1億3000万円のクルーザーで大海原にこぎ出します。

海に出たあと、なんと操縦させていただきました。免許を持っていないと申し上げたら、船長の方に「ゲームと一緒ですよ」と言われ、横でレクチャーいただいて、ハンドルをまわしました(※船長は運航の指示を出しながら責任を持って同乗者に操縦を委ねることもできる)。

Hiromitsu Yasuiそのとき、5人くらいの方が乗っていたので、命を預かっている感で緊張。教えられた通り、ハンドルを右や左に回して方向転換。道もなにもない海なのでどこを通っても自由です。「右に切って真ん中に戻しましょう」「赤いブイの右を通ってください」などと言われるがままに楽しく操縦していたら、急に風が異様に強くなって揺れたり水飛沫がかかったりで内心プチパニックに……。

クルーザー初心者なので一瞬命の危険を感じましたが、別の方に操縦を交代してからは安定し、無事に船着場に戻ってきました。

Hiromitsu YasuiHiromitsu Yasui高級クルーザーを所有できる人は、冒険心やチャレンジ精神が旺盛で、恐怖やリスクをものともしないタイプなのかもしれません。揺れたり水がかかったりしただけで動揺した自分の不甲斐なさを反省。クルーザー試乗体験で、自分はビリオネアになれる適正があるかどうかをチェックできます。

船を降りたあと、億単位の価格ばかり目にしていたので、なんでも激安に見えるという現象が。これでまたお金を無駄遣いしていたら、クルーザー所有の夢がまた遠ざかりそうなので気をつけたいです……。

文・辛酸なめ子 写真・安井宏充(Weekend.)

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