現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「聖地」富士スピードウェイで決戦!! エコカーカップ2018夏 参戦記

ここから本文です

「聖地」富士スピードウェイで決戦!! エコカーカップ2018夏 参戦記

掲載 更新
「聖地」富士スピードウェイで決戦!! エコカーカップ2018夏 参戦記

■目標はノーペナ&クラス優勝!!

TEXT/鈴木直也

ハイエースレジアスと“変わり種”大物新車 ベストカー 9月26日号

 リベンジの時はやってきた。何が? もちろん、エコカーカップである。

 2018年8月18日(土)、「エコカーカップ2018夏」が開催され、それに参戦してきた。これはその、戦いの記録である。

 エコカーカップは、広大な富士スピードウェイのフルコースを舞台に、燃費と正確なラップタイムを競うビヒナー向けレースイベントだ。

 ノーマルのナンバー付き車両で参加できるし競技ライセンスも不要。そのお手軽さが受けて、最近ちょっとしたブームになっている。今回も75台という大量エントリーを集める大盛況ぶりだ。

 エコカーカップのキモは、基準ラップタイムが決められていて(たとえばわれわれが参戦した3時間耐久レースの「チャレンジ180」部門では1周3分15秒)、それより速く走るとペナルティポイントが課せられる。基準タイム以内で、いかに少ない燃費消費で速く走れるか、まさにエコパフォーマンスの勝負なのだ。

 われわれベストカーWEBチームは過去3回このレースに参戦しているが、残念ながら毎回タイム超過ペナルティを食らっている。最初に出場した2017年2月など、計時ポイントを勘違いして5回もタイム超過するドタバタぶり。今度こそ、今回こそはノーペナルティで完走するのが絶対の目標だ。

■予選は総勢75台中22番手、いざスタート!!

 今回われわれが走らせるクルマは新型カローラスポーツのハイブリッド。ハンドリングなど走りの評価は高いが、燃費性能ではアクアなどより軽量クルマを相手にすると分が悪い。狙いはHV-3(先代プリウスやフィットHVのカテゴリーで今回のエントリーは10台)のクラス優勝。最大のライバルは同じクルマを走らせるCARトップチームだ。

 さいわい予選は鼻の差でCARトップを抑えて総合(75台中)22番手をゲット。エントリー台数75台ともなると、スタート直後のコーナーは大渋滞となる。11列目グリッドは過去最高。とりあえず、最初の1ラップ目は抜けるだけ抜いていこうという作戦で臨む(1周目だけは基準タイムが3分00秒となる)。

 まずまずのスタートを決め、コースいっぱいに広がった参加車両を縫うように1コーナーに突入。トラフィックがひどい時はアウトから抜くのがセオリー。100Rもヘアピンもアウトアウトアウトで順調にポジションを上げてゆく。

 ところが! 大渋滞も落ち着いた3ラップ目、ダンロップコーナー付近から全車スローダウン。見ればフラッグポストに赤旗(!)が提示されている。「まさか大事故?」と首をひねりつつピットに戻ると、なんと原因は計時システムのダウン! 結局、20分カットの160分耐久としてレースは最初から仕切り直しとなってしまった。

■ピットイン&ドライバー交代は5回

 再スタート後はまたまた大トラフィックとの格闘になるが、今度はすぐ隣にCARトップ号を発見。このライバルをペースメーカーにレースを進めてゆくことにする。計時トラブルでレースは短縮となったが、ドライバー交代のスケジュールを変更すると余計な混乱を招きそう。

 ということで、予定どおり10ラップを消化して第1スティント終了。ドライバー交代のためにピットへ戻る。

 ここまでノーミス、ノートラブル。ホッと一息ついてチームメイトの走りを見守る。

 今回のチームメイトはベストカーWEBの編集長T、レース好き流し撮りカメラマン池之平巨匠、ゲストに『ヤングマガジン』編集部の若手上井クンという布陣。ワタクシ鈴木直也がペナルティで足を引っ張らなければ、ソコソコ行けそうな戦力が揃っている。

 ラップ表示モニターを見ていても、CARトップチームと付かず離れず、まずまずのポジションをキープ。こうなると、レース終盤2回目の出番がやってきた時も、「よっしゃ、やったるでぇ!」と元気いっぱい。勇んでCARトップ号追撃を再開する。

■タイムを上げると燃費が低下……

 今回、作戦の上で重視したのは、迅速なドライバー交代とピットアウトの周でタイムを詰めること。本気で攻めの走りができるのは、予選を別とすればピットからのアウトラップのみ。ここは全精力を傾けて抜きに抜く。結果、ドライバー交代を含むこのアウトラップのタイムは3分34秒台をマーク。たぶん、20台近く抜いたのではないかと思う。

 ただし、この作戦はいいことばかりではなく、この周まで14km/L台だった燃費は13.2km/Lまでダウン。これが総合成績にボディブローのように利いてくる。

 途中、あと0.06秒であわやペナルティという際どいラップもあったものの、なんとかノーペナでアンカーの池之平巨匠にバトンタッチ。さすがレース経験豊富なベテランだけに、池之平巨匠が最終スティントを無難にまとめ、総合24位で無事レースをフィニッシュすることができた。

 今回は、目標どおりノーペナ・ノートラブルでレースを終え、最終リザルトもCARトップチームに続くクラス2位を獲得したのだが、レースで43秒、燃費で0.5km/L、CARトップチームに差をつけられているのは反省材料。

 次回(2019年2月開催予定)もしチャンスがあれば、もっともっとレースマネジメントを煮詰めて上位を狙いたいと思った次第であります。

■今回も大活躍の「デジスパイス」

 今回も強い味方となってくれたのは、データロガー「デジスパイス」。手のひらサイズのロガー本体をボディのルーフなどに貼り付けて(もちろん充電式なので配線などは一切不要)、スマホやタブレットに無料アプリをダウンロードすれば、ラップタイマーに使用可能。

 それだけでなく最高速や走行距離などデータ解析、プロドライバーとの比較などもできる優れもの。

 国内の主なサーキットに対応しており、「タイムを縮めたい!」と本気で考えている人にはぜひ薦めたい逸品です。

こんな記事も読まれています

ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
Auto Messe Web
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
VAGUE
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
レスポンス
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
ホンダ、N-VAN e:は、仕事も趣味も”使える”盤石のEV性能 
driver@web
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
グーネット
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
レスポンス
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

87.8394.9万円

中古車を検索
カローラスポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

87.8394.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村