もくじ
ー 1シリーズ初の前輪駆動
ー ハンドリング追求は変わらず
ー 室内空間が大きく改善
ー ヨヘン・シュマルホルツにインタビュー
1シリーズ初の前輪駆動
BMWは1シリーズをフルモデルチェンジして発表した。最上位のM135iは306psの4WDとなり、フォルクスワーゲン・ゴルフRやメルセデス-AMG A35と直接対峙することになる。
1シリーズは2004年のデビュー以来後輪駆動を維持してきたが、この3代目で車内空間や実用性向上のため前輪駆動への転換を遂げた。この新モデルはX1やX2を始め、ミニ・カントリーマンと同じFAARアーキテクチャを使用している。
プロダクトマネージャーのヨヘン・シュマルホルツによれば、BMWは前輪駆動化されてもダイナミックな走りを追求し続けているという。これは特に最上位のM135iにいえることだ。「われわれは両者の長所を生かしたクルマ作りを追求しました。BMWのユーザーが期待する通りの走りを実現しています」
M135iのパフォーマンスを支えているのはxドライブ・システムだ。これは必要とあらばリアアクスルに最大50%のパワーを送ることができる。先代M140iに搭載された3.0ℓ6気筒エンジンはFAARプラットフォームに適合しないため、M235iグランクーペと同じ306psの2.0ℓ4気筒ターボが搭載され、8速ATが組み合わされた。
ハンドリング追求は変わらず
エンジンのパワーおよびトルクは低下しているが、BMWによれば実際のパフォーマンスには大きな差はないという。シャシーの剛性を向上させつつ20kg軽量化されていることもその理由だ。0-100km/h加速は4.8秒となり、先代より0.2秒遅いが、最高速度は同じくリミッターにより250km/hに制限される。ゴルフRパフォーマンスとパワーは同等だが、トルクでは上回っている。
M135iのスタイリングは1シリーズの他グレードとはやや異なっている。モータースポーツにインスパイアされたメッシュ型のキドニーグリルなどが特徴だ。BMWは1シリーズに先代と同等のハンドリングを与えるべく、アクチュエータ式の空転制御システムを装備している。これはECUにスリップコントローラを直接マウントすることにより、アンダーステアに対するDSCの介入遅れを減らしているとのことだ。
BMWパフォーマンス・コントロールが標準で装備されるとともに、全グレードにマルチリンク式リアアクスルおよびブーメラン型のストラットが装着され、剛性が高められている。M135iにはさらなる補強が施され、アンチロールバーも追加されている。
発売時のラインナップは140psの1.5ℓ3気筒を搭載する118iをはじめ、116d、118d、そして四輪駆動の120d xドライブなどが設定される。下位モデルには6速マニュアルまたは7速オートマティックが、120dには8速ATが標準装備される。現時点ではガソリンおよびディーゼルのみの販売だが、ハイブリッドにも対応するとのことだ。
室内空間が大きく改善
ホイールサイズは16インチから19インチが用意され、(M135iは標準で18インチ)、サスペンションは標準、Mスポーツ、そしてアダプティブシステムの3種類の設定だ。全長は先代より5mm短い4319mmとなり、ホイールベースは20mm短い2670mmとなった。一方で全幅は34mm拡大して1799mmだ。
BMWによれば室内空間が大きく広がったといい、ニールームが33mm、リアのヘッドルームが最大19mmの拡大だ。荷室は先代よりも20ℓ大きい380ℓが確保されている。
エクステリアのデザインは大型のグリルが中心となる最近のBMWに共通するものだ。一方で側面はCピラーのホフマイスター・キンクが目立つ。オプションでフルLEDヘッドライトやテールライトが用意されるほか、全グレードにLEDデイタイム・ライトが装着される。パノラミックサンルーフも初めてオプション設定された。
インテリアも刷新され、8.8インチのタッチスクリーンはジェスチャーや音声認識に対応する。上級グレードには10.25インチのディスプレイがふたつ備わり、デジタル式メーターパネルやカラーのヘッドアップディスプレイが装備される。MスポーツやM135iではMスポーツ・ステアリングやヘッドレスト一体型のスポーツシートが装着される。
発売時には4段階のトリムレベルが設定されるが、英国でのオプションなどについては発表されていない。5月28日に発売され、納車開始は9月の予定だ。エントリーレベルの118i SEでは2万4430ポンド(339万円)からだ。参考までに、先代の5ドアモデルは2万3605ポンド(328万円)からであった。M135i xドライブは3万6430ポンド(506万円)となる。
ヨヘン・シュマルホルツにインタビュー
――なぜ前輪駆動に?
「お客様の希望を聞いていると、室内空間、快適性、リアシートの居住性などが挙がりました。それを踏まえた上で使用するアーキテクチャを考えた場合、前輪駆動化が最適だと判断したのです」
――後輪駆動であることが1シリーズの特徴だったのでは?
「確かにお客様はスポーティなデザインや走りを好んでいました。それは守らなければなりません。最も大きな困難だったのは、後輪駆動に近い走行特性を再現することです。ここに多くの時間、資金、労力を費やしました」
――内装のテクノロジーに注力した理由は?
「これは若いお客様への訴求力を高めるために重要です。1シリーズはBMWの中でも最も若年層に好まれています。後退駐車支援装備など、フラッグシップにも搭載されたばかりの最新機能を取り入れました」
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