■「日本向けに救急車やキャンピングカーに導入してみては」の声も
トヨタの欧州法人は2023年11月15日、商用車3シリーズにそれぞれフル電動化ラインナップを設定するとともに、各モデルのリニューアルを実施。ミドルサイズの商用バン「プロエース」とミニバン「プロエース ヴァーソ」は、エクステリアのデザインをマイナーチェンジし、イメージを一新しました。
日本では見慣れないその姿に対し、早速多くの反響の声が集まっています。
【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新型「背高ミニバン」を画像で見る(50枚以上)
プロエースシリーズは、トヨタの欧州部門で販売されるミドルクラスの商用バンおよび3列シートミニバンです。
欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるモデルで、日本未販売のプジョー「エキスパート」/シトロエン「ジャンピー」などと兄弟車にあたります。
2013年より販売を開始し、貨物用途から、多人数乗車まで対応する様々なラインナップを用意して欧州ユーザーの需要に対応しています。
現行モデルは2016年登場の2代目で、商用仕様は前席3人掛けシートを標準装備し広大な荷室を有する一方、3列シートのワゴンモデルは「プロエース ヴァーソ」の車名で区別され、最大9人乗り仕様を用意しています。
パワートレインにはガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどが用意されていますが、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエース Electric(エレクトリック)」も追加されました。
今回の改良で、トヨタのデザインアイデンティティに沿ったすっきりしたフロントマスクにイメージを一新。
室内もステアリングホイールデザインを変えたほか、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムなど最新の車載機能が搭載され、コネクティッド機能も全車種に搭載可能です。
イメージを一新した新型プロエースは、今後欧州各地で順次発売される予定です。
※ ※ ※
そんな新型プロエースに対し、SNSなどには様々なコメントが集まっています。
まず多かったのは、フロントマスクのデザインに対するコメント。
「顔が個性的」「カバみたいで愛嬌ある」など、おおむね好評な様子です。
さらに、サイズ感の近い国内向け商用バン「ハイエース」を例に出し「後継にいいのでは」と考える声も見られます。
現行型ハイエース(200系)は、2004年のデビューから19年が経過し、たびたびフルモデルチェンジの噂が取り沙汰されており、次期型を待望する潜在的なニーズも多いことから、こうしたコメントが集まっていると見られます。
また、ハイエースをベースにした特装車として有名なトヨタ救急車と比較し「救急車のベース車もこれがイイのでは」との意見も。「重心も低いうえ最新の設計だから揺れや振動にも有利に働くのでは」と話すこの人は、過去に搬送され、荒れた乗り心地に苦労した経験をしたそう。
こうした使い勝手の良さが想起される新型プロエースだけに「車中泊する人も気になるのでは」「キャンピングカーベースにも最適」との声も見られます。
国内のハイエースを全面的に新型プロエースに変更するのは現実的ではなくても、こうした特殊な用途に向けて、欧州向けのプロエースを試験的に導入する方法はありかもしれません。
ただし今のところ、トヨタから日本導入に関する公式な発表はなされていません。
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