メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンは、F1サンパウロGPでマシンに非常に苦労し、決勝では10位フィニッシュにとどまった。マシンの乗り心地がとても悪く、その原因が分からないという。
ハミルトンはスプリント予選では11番手、スプリントでは同位置でフィニッシュ。予選はQ1で敗退し16番手、決勝は10位で辛うじてポイント圏内に入った。チームメイトのジョージ・ラッセルが予選で2番手を獲得し、序盤はレースをリードしたものの、ハミルトンは自分のマシンはドライブ不可能なものだったとして、困惑した様子だった。
MP4/5Bでのセナ追悼ランは“キャリア最大の栄誉”とハミルトン「止まりたくなくて、予定より1、2周多く走った」
「ただただ遅かった。マシンを走らせるのが本当に難しかったんだ」とハミルトンはレース後に『Sky Sports F1』に対して語った。
「ガレージの皆には感謝したい。彼らは週末を通して素晴らしい仕事をしてくれた。今朝はものすごく早くサーキットに来て働いてくれた」
「ファクトリーの全員が痛みを感じているのは分かっている。チームは今日、優勝することが可能だった。少なくとももう一台のマシンはよく機能していたんだ」
バンピーなインテルラゴスの路面で、マシンの乗り心地がとても悪かったとして、ハミルトンは、まるでサスペンションがないように硬かったと述べた。
「(マシンは)まるで木の板のようだった。まるでサスペンションが全然ないみたいで、どこを走っていても、タイヤの上で跳ねるだけという感じだった。どこでもパワーをかけることができないんだ。間違いなく、これまでで最悪の乗り心地だった。特にコーナーがひどかった。とにかく硬すぎたんだ」
「これ以上バンピーな路面に直面しないことを願うよ。最後の3つのサーキットでは、バウンシングがそれほどひどくないと思うけどね」
ハミルトンは今季イギリスGPとベルギーGPで優勝したものの、その後は表彰台すらなく、ドライバーズランキング7位に沈んでいる。
「シーズン後半にこういうひどいレースがあるなんて悲惨だ」とハミルトンは、メディアに対して語った。
「僕に言えるのは、皆で努力しているということだけだ。今の状態は決して受け入れられるものではない。十分ではないんだ。皆が責任を負わなければならないし、僕自身も責任を負わなければならない」
「でも僕は自分が手にしているものでベストを尽くしている。今週末のマシンは最悪だった。何が原因か分からないが、突き止めなければならない」
ハミルトンは、2025年はフェラーリに移籍することが決まっており、長く所属したメルセデスで走るレースは残り3戦になった。
「マシンをウォールにぶつけないようにして、チームのためにポイントを獲得したい。それだけを考えている」とハミルトンは言う。
「バウンシングしないマシンで走ることができれば、残りのレースでもっと良い結果を出すことができると思う」
「(その後の)クリスマスが楽しみだよ」
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