■四角いミニバンには豪華で目立つ「顔」が良く似合う!
室内を広くとった四角く大きなボディ形状のミニバンは、必然的にフロントマスクも大きなつくりとなります。
せっかく大きなマスクなら「豪華で目立ったほうがカッコいい!」そんな「派手顔」を誇る国産ミニバン 3選を紹介します。
●トヨタ「ノア/ヴォクシー」
2022年1月にフルモデルチェンジしたトヨタの新型ミニバン兄弟車「ノア/ヴォクシー」は、現行型で4代目となる人気モデルです。
新型ノアは、ノーマルが「堂々・モダン・上質」、エアロボディが「王道・アグレッシブ」、エアロボディのみとなる新型ヴォクシ―は「先鋭・独創」をキーワードにデザインされ、それぞれ独自のフロントマスクとしています。
3モデルのなかでも、エアロボディのノアとヴォクシーは、とくに派手さが強調されたデザインとなっています。
同じようにエアロパーツをまとった2モデルですが、幅広いメッキ面が強調されたノアに対し、薄いアッパー部とワイドで四角いロア部を組み合わせた個性的なヴォクシーと、明確にキャラクターが分かれています。
一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)調べによる、2022年上半期(1月から6月)の新車販売台数では、2タイプの顔を持つノアの2万3642台に対し、エアロボディのみのヴォクシーが2万2609台と善戦。ほぼ横並びの状態となっています。
いずれにせよ2モデル合計で4万6000台強の販売は、他社のライバル車を圧倒する台数。発売半年後もその勢いは留まりそうにありません。
●日産「セレナ」
トヨタのノア/ヴォクシーやホンダ「ステップワゴン」と並ぶミディアムクラスミニバンのロングセラーが日産「セレナ」です。
現行C27型セレナは2016年8月にフルモデルチェンジしており、2022年夏でデビュー丸6年を迎えます。
しかし自販連調べの2022年上半期販売台数では2万7894台と新型ノア以上の販売台数を維持しており、いまも根強い人気を保っていることがわかります。
ノア同様にノーマルとエアロボディの「ハイウェイスター」が用意されていますが、ほかにもカスタムモデルがラインナップされています。
現行セレナのカスタムモデルはこれまで、派手なメッキグリルが特徴の「ライダー」(2018年に終了)や、2017年追加のスポーツ系カスタム「NISMO(ニスモ)」(2019年に終了)など多彩なラインナップを誇っていましたが、2022年7月現在は「セレナ AUTECH(オーテック)」が唯一のモデルとなっています。
セレナ AUTECHは、2018年にそれまでのセレナ ライダーと入れ替わるように誕生しています。
コンセプトは「プレミアムスポーティ」。渋さと派手さを両立させたフロントマスクをはじめとする高級感ある内外装が与えられ、セレナのなかでも特別なモデルの扱いとなっています。
●トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」
派手な顔のミニバン代表格といえば、まず筆頭に挙がるのがトヨタの高級ミニバン兄弟車「アルファード/ヴェルファイア」でしょう。
2代目アルファードが登場した2008年、当時のネッツ店向けに新たに別モデルとして誕生させたのが初代ヴェルファイアでした。
高級セダンの「クラウン」にも共通する豪華さを前面に押し出したアルファードに対し、ヴェルファイアはアグレッシブなデザインに差別化。
近いコンセプトのライバル車、日産「エルグランド」のシェアを奪うとともに、アルファード以上の販売台数を記録するまでに発展しました。
2015年には約6年ぶりに現行型へフルモデルチェンジし、現在に至ります。
ただしその間、2020年にトヨタの販売店多チャンネル戦略を変更。全店で全車種の取り扱いを開始すると、ヴェルファイアはアルファードに販売台数を譲り、急激に勢いを失ってしまいました。
2021年の一部改良でヴェルファイアは、ついに1グレードのみの設定に縮小されています。デビューから7年が経過しており、次期モデルでの動向も注目されるところです。
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