クルマが好きでクルマが欲しい、だけど中古車も高くてなかなか手が出ない……。そんな嘆きをしている人はいないだろうか。確かにしっかりした中古車をちゃんとしたお店で購入するとなると、車両価格もそれなりにするし、納車前の点検整備や諸費用などもプラスされてまあまあの金額になってしまう。しかし、中古車を狙うときに下を見続ければとんでもない激安物件が転がっているのである。今回はそんな激安中古車のお話。
文/写真、小鮒康一
編集/奥野大志
あまりお金はないけど……人生最後のガソリンカーとして選ぶならこの格安ガソリン中古車!
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中古車店が高いなら他から買えばいいのである
中古車店で購入するのが高いのであればどこで購入すればいいのかというと、それは個人売買だ。何を隠そう筆者も過去に多くの愛車を個人売買で入手しており、現在所有するロードスターやオデッセイを始め、レガシィツーリングワゴンやスズキKeiなど軽自動車数台を車両価格10万円以内で手に入れてきたのである。
今ではネットオークションやフリマサイトなどが多く存在するため、少し調べれば簡単に激安中古車を見つけることができるハズだ。
とはいえ激安中古車はデンジャラス。何かしらのマイナス要素を抱えているから安いというものがほとんどで、個人売買だから当然ながら購入後の保証も存在しない。つまり、購入は完全に自己責任ということになる。では激安中古車を狙う際、どんな物件を狙えばハズレを引く可能性が低いのだろうか?
こちらがおよそ9年前に個人売買にて10万円で購入した筆者のロードスターの引き取り時の写真
狙いはずばり不人気車と過走行車!
中古車価格というのは人気を写す鏡でもあり、例え新車価格が同じくらいで車両の状態も同程度の車両であっても、車種によって店頭価格にバラつきがあるのはご存知の通り。当然ながら人気のある車種は高値安定となり、不人気車は比較的安価な価格が付けられる。
そのため、チェックするのはイマイチ市場では人気のない不人気車オンリーとなる。軽自動車でいえば、アルトのような軽セダンやムーヴのようなトールワゴンはN-BOXを筆頭とするスーパーハイト軽ワゴンに押されて人気が薄く、普通車であればセダンやステーションワゴンが不人気ジャンルと言えるだろう。
クロスオーバーSUVブームにあっても不人気だったスズキKeiは3万円で購入しカスタマイズを実施した
こちらは5万円くらいで買ってきたレガシィ。浮いたお金でついついカスタマイズをしてしまっている
そしてもう1点のポイントがあえて過走行車を狙うということ。日本では特に走行距離が重視されがちで、10万kmを超えると一気に市場価値が下がるという不思議な習慣がある。日本では渋滞が多く、高温多湿なこともあって諸外国のように20万kmオーバーもザラ、という環境とは異なるとはいえ、定期的なメンテナンスさえ欠かさず実行していれば10万km程度は何の問題もなく走破できるハズ。
過走行ということは、それだけ走れるようにメンテナンスがされてきた証拠とも言える
そして、それ以上の走行を重ねるためには必要な消耗部品の交換が必須となってくることから、15万kmくらい走行している車両の場合は怪しげな部分はすでに手が入れられている可能性が高いので、実は安心だったりするワケなのだ。むしろ15年落ち7万kmくらいのメンテナンスをサボっていた車両の方がよほど購入後にトラブルが発生する可能性が高いというのが経験則から言えるのである。
また外観はそこまで気にしないということであれば、走行に支障のないキズや凹みを許容するとより安価に購入することができるだろう。その場合はそのまま乗ってもいいが、自分でDIY補修をしてみたり、状態のよい中古のボディパネルを別途購入して交換してみたりするというのもまた楽しいかもしれない。
Keiはリアバンパーとリアゲートが大きく凹んでいたため、同色の中古品にDIYで交換した
最近まで動いていた車検残の個体は安心感が高め
ネットオークションやフリマサイトでクルマを購入する場合、可能な限り現車確認をするべきなのは言うまでもない。これは激安中古車でなくても定石と言える。このとき重視したいのが“車検の有無”だ。車検が残っているということは、名義変更さえしてしまえばしばらくそのまま乗ることができるということは当然だが、車検が残っている=最近まで乗られていたということになる。
最近まで使われていた車両は調子が良いことが多いので、車検付きはメリットが多い
実はクルマは長期間動かさないでいるとどんどん調子を崩してしまうことが多く、車検が切れた状態で放置されていた個体では、乗り出してからトラブルが続発する可能性も高くなってしまうのだ。そのためできれば車検が残っているもの、もしくは車検が切れたてホヤホヤの車両の方が安心感は高い。
またできれば売り主もチェックしたいポイントのひとつ。実はネットオークションやフリマサイトで一般人を装って、業者が手持ちの車両を売っているというケースも少なくない。多くの場合は店頭に並べておいても売れなそうな不人気車を格安で処分したい(業者オークションに出すと出品料などが馬鹿にならないため)という理由がほとんどだが、中には不具合を隠して売り抜けてしまおうという悪い考えの業者も存在するので、注意が必要だ。
ハズレを引いても泣かないおおらかさを持とう
中古車というものは大なり小なりリスクがあるもの。一般的な中古車店で中古車を購入する場合は、そのリスクを減らすために納車前の点検やメンテナンスを実施し、場合によっては販売店保証も付けられているためトータル価格が高くなっている。
一方で激安中古車は、当然ながら納車前の点検やメンテナンスは望めないし、冒頭にも言ったように購入後のトラブルはノークレームが基本。そのため、問題なく乗れる個体であればラッキー、修理して一般的な相場価格程度の出費に収まれば御の字、ハズレを引いても笑って済ますくらいの気持ちが必要だ。間違っても10万円の予算しかないのに10万円のクルマを買うようなことはせず、購入後にトラブルが発生しても対処できるくらいの予算は残しておきたいし、どうしてもクルマが必要な環境で激安中古車チャレンジを実施するのはハイリスクすぎる。
あくまでも激安中古車チャレンジは心とお財布に余裕をもって楽しんでいただきたいところ。機会があれば筆者が新たに購入したひとケタ万円の軽自動車レポートもお送りし、どんなトラブルが発生するかお伝えしていきたい。
10万円で購入したロードスターではあるが、気づけばその何倍ものお金をかけてしまっている
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みんなのコメント
中古車業者査定額が3万円(笑)
購入額の1/100に。
頭にきてフリマサイトに約20万円で出品したら、購入希望者殺到。
ディーラーの半年点検もしっかりしていたので調子も絶好調でしたから、購入された方は凄く喜んでました。
何かしら問題があるから出してるっていう決めつけは偏見です。
私のように1台しか保持できないから、売らないといけないという人、生活環境が変わる(子供が増えてたり、親の介護の為スポーツカーを手放すなど)事で手放す人もフリマサイトには居ます。
しっかり現車確認し、なにより売り手の人となりを見極められるならハズレは引きにくいです。
個人で本当に乗っていたもの、乗っていた間のエピソードに車の愛がある場合は当たりの確率はグっと上がります。