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VW傘下セアト、自動車製造から撤退か 2030年以降は若者向け「アーバンモビリティ」に注力

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VW傘下セアト、自動車製造から撤退か 2030年以降は若者向け「アーバンモビリティ」に注力

エンジン車終了、都市型モビリティブランドへ転換?

スペインの自動車メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下のセアト(Seat)は今後10年以内に自動車製造を終了し、若者をターゲットにしたアーバンモビリティブランドに生まれ変わる可能性がある。同社の経営陣が明らかにした。

【画像】情熱の国スペインの自動車メーカー、セアトって?【乗用車のラインナップを写真で見る】 全48枚

欧州連合(EU)が2035年にエンジン車の新車販売を禁止するのを前に、現在のセアトのEVは電動スクーター「Mo」しかない。セアトは、マイクロカーやバイクなど、新しい「モビリティソリューション」も検討するとしている。

セアトのある幹部はAUTOCARの取材に対し、2030年までに何らかの決定がなされる可能性が高いとし、次のように述べている。

「わたし達はセアトをフレッシュな状態に保ち、ハイブリッドと高効率エンジン車(の販売)をこの10年代末(2020年代末)まで継続するつもりです」

「現在、エンジン車(の販売)が終了する将来において、セアトの役割を分析しています」

「セアトは、Moのような若者向けのアーバンモビリティブランド/モビリティソリューションプロバイダーに変わる可能性があります」

3月に開催された年次カンファレンスで、セアトのウェイン・グリフィスCEOは2026年までにEVを発売する計画はないと述べた。

EVの販売は、2018年に独立した元サブブランドのクプラに任せ、売上の共食いを防ぐ方針である。クプラは年々販売台数を伸ばし、現在5車種を展開している急成長中のブランドだ。さらに今後2年間で2車種の新型EV(タバスカンとアーバンレベル)を投入する。

「現時点では、セアトとクプラは並行して開発を進めています。わたし達は、エンジンと電気という2つの世界最高のものを手にしています」とセアトは語った。

セアトは1950年に当時のフランコ政権のもと、スペイン政府やフィアットの出資によって創設された。1953年に自動車製造を開始し、1993年にはフォルクスワーゲン・グループの完全子会社となった。

現在の乗用車ラインナップは、イビサ、レオン、レオン・エステート、アローナ、アテカ、タラッコで構成されている。いずれもハイブリッド車または純エンジン車であり、先述の通りEVはスクーター1車種のみとなっている。

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みんなのコメント

6件
  • 結局はVWグループ内で決まることでしょう。
    工場でVWのOEM含めてEV製造を継続するのもあり。小型二輪に進むのもあり。
    小型バスやTukTukの様な小型移動車や専用のコースでのスポーツ専用車を作るのもあり。
    EV専業になってもまだまだ色々な可能性はあると思う。
  • 正直セアトはVWグループの中での存在意義が微妙なブランドだったし、これからますますよく分からない方向に進んでいくのだろうな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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