ウイリアムズF1で車両パフォーマンス主任を務めるデイブ・ロブソンは、アレクサンダー・アルボンに加えてカルロス・サインツJr.を迎え入れること2025年シーズンでは、2台のマシンが接近することで、ピットウォール側も戦略判断面でポジティブな挑戦に直面することになるだろうと考えている。
過去数シーズンのウイリアムズでは、ジョージ・ラッセル(現メルセデス)、その後任として加入したアルボンがひとりでチームを引っ張り、もう1台に乗るニコラス・ラティフィやローガン・サージェントは下位に沈むというのが基本。2台のパフォーマンスが拮抗し、コース上でチーム内バトルを繰り広げるという展開はあまり発生しなかった。
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ただロブソンはサインツJr.の加入について、フェリペ・マッサとバルテリ・ボッタスが度々ポイント争いや表彰台争いを繰り広げていたウイリアムズの2014~2016年に似ていると感じているようだ。
そしてサインツJr.がチームに対して、厳しい要求をしてくるはずだとロブソンは語った。
「エンジニアリングチームとして、我々にとっては少し大変なことがいくつかあると思う」
ロブソンはサインツJr.加入に関してそう口にした。
「我々にとっては素晴らしいニュースであり、真の意思表示であること、そして状況が改善していくことに疑いの余地はない」
「私は(サインツJr.)個人をよく知らないが、彼がマシンから全てを引き出すためにみんなからパフォーマンスを引き出すという評判があることは知っている」
「彼は要求してくるはずだ。しかしそれは我々に必要なことだ。同時にフェリペとバルテリがウイリアムズにいた頃、あるいはふたりのドライバーが互いをプッシュし合い、重要なポジションをかけて争い、状況が難しくなった昔のマクラーレンを私は知っている」
「2台のマシンが直接バトルをしている時、ピットウォール側は桁違いに(判断が)難しい。悪い結果になると思う必要はない。それは確実にない。良い結果に終わるはずだが、我々が慣れ親しんできたモノとは異なるというのは間違いない」
なおロブソンは、2026年のテクニカルレギュレーション刷新に向けて、2025年シーズンを通してプロセスをさらに改善しようとしていると説明した。
またチームにとっても、サインツJr.との働き方を学ぶ良い機会になるとして、新レギュレーションが導入されるまでにその2点でベストを尽くすことが目標になるとロブソンは語った。
「2026年を視野に入れると、マシンをもっと理解し、より速くするためにやらなければならないエンジニアリング作業が沢山あるから、我々は来年を活用しなければならない」
「しかし実際のところ、来年はカルロス自身を理解し、サーキットサイドとファクトリーでチームのダイナミズムを再構築し、ふたりのドライバーが競い合う中でどう対処していくかを理解するために、多くのことを学ばなければならない」
「素晴らしいニュースだけど、良い意味で我々を少し揺さぶることになるのは間違いない」
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