今年のウイリアムズは昨年とは異なり順調なスタートを切ったように見える。
2019年シーズン、彼らはマシンの完成が遅れたことで、テスト開始から2日半が経過した段階でようやくコースインするような状況だった。しかし今年のプレシーズンテスト(カタルニア・サーキット)において、ウイリアムズはトラブル無く初日から合計136周の走行をこなしてみせた。
■苦戦が続くウイリアムズ、新車FW43のコンセプトに変更なし……そのメリットは?
午前中の走行を担当したウイリアムズ2年目となるジョージ・ラッセルは、昨年のテスト第1週の合計よりも33周多い73周を走り込み、6番手タイムを記録した。
ラッセルの記録したベストタイム(1分18秒168)は、昨年のスペインGP予選で自身が記録したタイムよりも約1秒速いもので、2019年のプレシーズンテストのタイムから比べると3秒も速いものだ。
「マシンの全体的なハンドリングは間違いなく良くなっていると言えるだろう。今日(初日)は1周目からマシンを限界までプッシュする自信があった。でも去年は最初の周回では良いフィーリングが無かったんだ」
ラッセルはテスト初日をそう振り返る。
「実際、去年のオープニングラップではドライブして、自信を持てなくて怖いほどだった。既に良くなっているけど、ドライブしやすいマシンが常に速いマシンとは限らない。このスポーツはラップタイムが基本となるもので、周回をどうこなすかは重要じゃない。可能な限り速いこと、それが重要なんだ」
「そうした領域で僕らは改善している。今必要なのは、周りのライバルたちと競うために、マシンにより多くのダウンフォースが与えられているかを確認することだ」
2019年シーズン、ウイリアムズは名門と呼ばれるチームながら大苦戦に喘いだ。テールエンダーが定位置となり、獲得ポイント数はわずか1でコンストラクターズランキングでは最下位に沈んだ。
ラッセルは昨年の“バラバラ”だったクルマよりも速いよ、とジョークを飛ばす。そして、トラブルなくテストを始められたことはチームにとって大きな励みになると語った。
「それ(トラブル無くテストを始められたこと)が非常に重要なんだ。去年は理想からは程遠かった。チームはそれを達成するために、本当に素晴らしい仕事をしてくれた」と、彼は言う。
「マシンの組み立てのクオリティは、去年よりもとても優れた水準だ。物事が適切に合わさっていて、デザインの面からもマシンはよく見える。だから全体としてとてもポジティブな午前中だったと思う」
「去年はマシンがここに無くて何をすべきか分からなかったから、誰もが途方に暮れていた。でも新シーズンに向けて僕らは間違いなくワクワクしている。去年は忍耐によって鍛えられる年だった。でも今年はレースをしていけると、そして去年よりも楽しいことができると僕は自信を持っている。それが僕らが楽しみにしていることだ」
テスト初日、ウイリアムズは昨年の雪辱を晴らすかのようにコースイン一番乗りだった。こうして最初に出走するマシンとなることは、チームが計画していたのかをラッセルに訊くと、彼は次のように答えた。
「僕らは午前中に過密な計画を立てていた。全てを上手くこなすためにも、最初から出ていくのが重要だったんだ」
「そしてもちろん、昼夜を問わずファクトリーで働いてくれた人や、ぼくら全員にとって、最初に自分たちのマシンが出ていく姿を見るのは心理的に重要だったとも思う」
「だから今、それは全ての人をホッとさせてくれた。僕らはテストプログラムをどんどん始めていけるよ」
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