現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > アプト・クプラXE、IAAで2022年向け『タヴァスカン・エクストリームE・コンセプト』を発表

ここから本文です

アプト・クプラXE、IAAで2022年向け『タヴァスカン・エクストリームE・コンセプト』を発表

掲載
アプト・クプラXE、IAAで2022年向け『タヴァスカン・エクストリームE・コンセプト』を発表

 電動ワンメイクSUVによるオフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』に参戦しているスペインの自動車ブランドCUPRA(クプラ)は、現在ドイツのミュンヘンで開催されているIAA Mobility 2021(IAAインターナショナル・モビリティ・ショー)にて、来季のワンメイク車両『オデッセイ21』に実装する予定の新形状デザインスタディ『Tavascan Extreme E Concept(タヴァスカン・エクストリームE・コンセプト)』を発表した。

 今季創設の新シリーズにABT CUPRA XE Team(アプト・クプラXEチーム)として参戦中のSEAT(セアト)高性能部門は、チャンピオンシップで共同戦線を張るマネージングパートナー、アプト・スポーツライン代表のハンス-ユルゲン・アプトと、同スポーツマーケティング代表ハリー・アンフラス、そしてチームの女性レギュラードライバーを務める“砂漠の女王”ことユタ・クラインシュミットが同席して、この新型コンセプトモデルのアンベイルを実施した。

FIAが主導するGT3規定ベースの電動GT選手権に向け、GMが興味「より魅力的な選択肢のひとつ」

 このデザインスタディは、2024年にクプラが市場投入を予定するブランド第2弾のフルEV『CUPRA Tavascan(クプラ・タヴァスカン)』のエクステリアを示唆するもので、最大出力400kW(約544PS)の電動パワートレインを搭載する現行の『e-CUPRA ABT XE1(eクプラ・アプトXE1)』に架装し、2022年シーズンでの実戦投入が計画されている。

「正確に言えばほぼ1年前、我々はクプラとのパートナーシップを発表し、現在マティアス・エクストロームやユタがドライブする『eクプラ・アプトXE1』の設計デザインを発表した。それ以来、このパートナーシップはトラックの内外を問わず、ともに多くの注目を集めてきた」と語るのは、アプト・スポーツラインのCEOであるトーマス・ビエルマイヤー。

「クプラのデザイナーとエンジニアによる独自のボディワーク開発は、緊密で成功したコラボレーションの次のステップになる。このタヴァスカン・エクストリームE・コンセプトは、現時点で細部に至るまで突き詰められたデザインを持っているし、すぐに最初のトロフィーを獲得するのが我々の仕事になるだろうね」

 シリーズの車両規定により、ワンメイクEVの前後ボディワークはブランドごとに量産車との関連性を想起させる独自デザインの採用が許されており、すでにSEGI TVチップ・ガナッシ・レーシングは北米の巨人、ゼネラルモーターズ(GM)傘下のブランド『Hummer(ハマー)』のファミリーフェイスを採用している。

■TCRカーと同様に、3Dプリンター技術を多用したボディワーク

 このためボディシェイプを変化させることなく前後デザインを大幅に変更したクプラは、ブランドのデザインアイコンにもなっているエッジの効いた複数の三角形を、それぞれLEDテクノロジーを用いた灯火類に採用し、フレームには3Dプリンターによる造形が用いられた。

 その製造時間はわずか6時間と効率的な進化を果たし、事故によるものであれ、ライトの位置変更によるものであれ、チームは面倒で高価な工具を必要とせず「非常に迅速にコンポーネント変更に対応可能になる」とされている。

 そのボディワークにも「地球環境保全とその啓蒙」を掲げるシリーズのビジョンに対応し、カーボンを用いる炭素繊維素材を置換して亜麻科の植物から抽出された繊維により成形。この繊維素材を用いた材料は従来のカーボンと同じ方法で加工できることから、エンジニアが必要とする形状を再現することも可能になり、同時に車体製造上の環境負荷も軽減するという。

「このクルマはクプラブランドのDNAと将来の方向性を示唆するデザインを備えている。次世代への進化形としての役目もあるんだ」と語ったのは、クプラ・レーシングの技術開発責任者であるシャビ・セラ。

「我々のTCRマシン同様に3Dプリンターを多用したボディワークは、要素の復元を可能な限り効率化するとともに、ボディ全体に亜麻繊維を使用して持続可能性をさらに高めているんだ」

 性能面では総電力量54kWhのバッテリーをシート後方に搭載し、1780kgもの車両重量を抱えながら0-100km/h加速で約4秒以下のパフォーマンスを実現する。この点で『オデッセイ21』からの変更点はないものの、クプラ・レーシングはこのIAAにて「未来の都市型電気自動車のプロポーションをレーシングカーに変換した」というスタディモデル『CUPRA UrbanRebel Concept(クプラ・アーバンレーベル・コンセプト)』も同時発表。

 こちらも2025年投入予定の電気自動車を示唆するスタディながら、全長4080mm、全幅1795mm、全高1444mmというBセグメント級のボディサイズに、ピーク時最大320kW(約435PS)を発生するEVパワートレインを搭載し、0-100km/h加速3.2秒のパフォーマンスが与えられている。

こんな記事も読まれています

ケータハム初期の「スーパーセブン」を再現 ケータハム スーパー セブン 600 & 2000登場!
ケータハム初期の「スーパーセブン」を再現 ケータハム スーパー セブン 600 & 2000登場!
AutoBild Japan
【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
AUTOCAR JAPAN
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
レスポンス
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
月刊自家用車WEB
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
月刊自家用車WEB
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
motorsport.com 日本版
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
バイクブロス
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
くるまのニュース
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
バイクのニュース
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
くるくら
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
レスポンス
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
Auto Messe Web
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
Webモーターマガジン
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
レスポンス
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
くるまのニュース
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村