WRC世界ラリー選手権第10戦トルコは9月16日、競技最終日のSS14~17が行なわれ、前日に総合首位に立ったTOYOTA GAZOO Racingのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)と同2番手のヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が順位を守り、チーム初のワン・ツー・フィニッシュを飾った。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC) 総合10位
「イライラする週末だったけど、それもゲームの一部だから受け入れるしかない」
「今週末は全力を尽くした。上位入賞できなくてもできる限りのことをしたよ。少なくてもラリーの最後にいくらかポイントを獲得できたから、近いうちに挽回できるといいね」
「間違いなく、タイトル争いは(僕とヌービル、そしてタナクの)3人での戦いとなった。まだ、みんなが優勝を賭けて戦える」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC) 総合12位
「金曜日はイライラさせられた。さまざまなトラブルと、避けることのできないライン上の石にヒットして最終的にデイリタイヤとなってしまった」
「土曜日は着実にラリーを進め、トラブルを回避しながらいいペースを見せることもできた。だけど、今日はタイムを落として、セバスチャン(・オジエ)のチャンピオンシップ防衛をアシストしなければならなかった」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC) 総合4位
「今回のラリーは、間違いなくこれまでの経験でもっとも過酷なラリーだった。だから、4位フィニッシュは僕にとってはすばらしい結果だよ。僕のキャリアで2番目にいいリザルトだから、満足している。それと、ポイント加算でチームに貢献できてよかった」
「金曜日、僕らはロングステージ(SS5)でかなりいいタイムを出した。それは最速タイムとたった2秒差のポジティブなものだったよ。一方、土曜日は終始ルーズなグラベルで本当に難しいラリーだった」
「正直、ホイールスピンして、どうしようもなかったんだ。だけど、この経験が将来に向けたいいプラクティスとなるといいね」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) 総合5位
「今日は安全にクレバーなドライブをして、ラリーをフィニッシュすることがとても重要だった。パワーステージを含む残りの4ステージでは落ち着いて進んでいったよ。なぜならマニュラクチャラーズ選手権のためにポイントを確保する必要があったからだ」
「5位という順位は望んでいたものではないし、僕たちの能力を下回る結果だ。3つのステージでラリーをリードするスピードを見せたものの、残念ながらデイ3で起きたトラブルのせいで、僕たちのポテンシャルを出し切ることができなかった」
「今週末はトヨタに大きな差をつけられたから、次のイベントであるラリー・グレートブリテンでは、大きく巻き返しを図ることを期待している」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 総合16位
「パワーステージでは全力を出し尽くし、あれ以上のことはできなかったね。(トップの)5ポイントがどうしても必要だったんだ」
「とても手ごわいドライバーたちを負かすためにチャンピオンシップを戦っているのだから、全力を尽くさなければならない。正直なところ、今週末は優勝できてしかるべきだったと感じている。僕たちは間違いなく最速だった」
「特に金曜には出走順が1番だったのに、1日の終わりには首位に立っていたんだ。もしマシンに小さなトラブルがなければ、僕たちはもっと多くのことをここで達成できたはずだ」
「(結果には)落胆しているけれど、チームは勝つときも負けるときも一緒だ。気を取り直して、最後の3戦では大きく挽回するよ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC) 総合3位
「今シーズン初の表彰台を獲得できて本当にうれしいよ! 非常にタフなラリーだった」
「今週末採ったある戦略のために、抑え気味に忍耐強く進まなければならなかった。しかし、ありがたいことにそのアプローチはうまくいき、総合3位という報いがあったんだ」
「表彰台に上がるのは久しぶりだよ! チームが望むような、また、ふさわしい結果のラリーではなかった。でも、彼らがシーズン最後の数戦で調子を取り戻すように全面的に後押しするし、個人的にはラリー・グレートブリテンを楽しみにしているよ」
■シトロエン・レーシング
●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC) 総合23位
「今日は(好調だった)金曜のようなペースで走れ、いくつかのSSではとても良いタイムを出すことができた」
「チームにとって、とてもタフだった週末をそのように終えられてよかったよ。でも、僕たちはもっと良い結果を出せるはずだったと思う」
●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC) 総合15位
「今日はドライビングに思慮深いアプローチを採った。慎重に石を避けて走り、それを最後までやり抜くことができたよ」
「(トルコは)これまでに経験したなかでも一番ハードなラリーのひとつだったよ。チームは前向きな雰囲気でラリーを終えたけど、それが一番大切なことだね」
■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) 総合2位
「チームにとって素晴らしい結果になった。今日はワン・ツー・フィニッシュを最優先して走り、それを達成することができたよ。すべてが予定通りに進んだといえるだろう」
「とにかくクレバーに、そして無用なミスをしないように安定した走りを心がけたんだ。チームはマニュファクチャラーズタイトルを勝ち取ろうと努力し続けている。だから今回のポイント獲得はとても価値があるし、これで残る3戦がとても面白くなったよね」
「今回も表彰台に立てたのは、僕にとって喜ぶべきことだ! ラリー・フィンランド以降、状況は好転したのでこの良い流れを維持し続けたいと思うよ」
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC) 総合優勝
「本当に難しいラリーだったよ。最初の時点で、このラリーで勝つためには速さよりも賢さが必要だと確信していたんだ」
「僕たちは誰よりも安定した走りをしていたと思うし、ラリー全体を通してトラブルと無縁で、ステージ上で止まるようなこともなかった。チームの素晴らしい努力が実を結び、本当に強いクルマに仕上がった結果だと思う」
「これでドライバー選手権争いは可能性がさらに広がったので、このままプッシュし続けるつもりだ」
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