F1の伝説的なデザイナーとして、数々の勝利やタイトル獲得に貢献してきたエイドリアン・ニューウェイは、2025年3月にレッドブルを離れる。その後の去就が注目される中、彼はルイス・ハミルトン(メルセデス)やフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)といった名ドライバーと仕事をしたいと再び語った。
引退についてはまだ考えていない様子のニューウェイが、次にどのチームに移籍するかはF1パドックの注目トピックとなっている。
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当初、彼の移籍先の選択肢はフェラーリ、アストンマーティン、マクラーレンのいずれかであったようだが、彼がイタリアに移り住むことを嫌い、イギリスに留まりたいと考えたことから、フェラーリのオファーを拒否したようだ。
結果として彼の選択肢はマクラーレンとアストンマーティンに絞られたが、最近の『The Sunday Times』紙のインタビューでニューウェイは、アロンソやハミルトンと一緒に仕事ができれば嬉しく思うだろうと語った。
これまでにも同様のコメントをしてきたニューウェイだが、アロンソのアストンマーティン残留が決定しており、ハミルトンが来季フェラーリに移籍することを踏まえると、興味深いコメントに聞こえる。
「共に仕事をしたいドライバーはたくさんいる。ハミルトンやアロンソとかね」
「これまでのところ、私は2人のどちらとも仕事をするのに適した場所やタイミングを見つけられていない」
彼の”これまでのところ”という発言は、ついにそれを見つけたという真のメッセージが隠されているように思えてならない。前述したようにフェラーリ加入の可能性がなくなったと考えれば、少なくとも2026年までアロンソと契約を結んでいるアストンマーティンが移籍先の最有力候補だと見ていいだろう。
実際、チームのポテンシャルを知るために、アストンマーティンが最近建設したばかりのファクトリーをニューウェイが6月に極秘訪問していたことが分かっている。
今年12月で66歳となるニューウェイ。アロンソやハミルトンといったドライバーと仕事をする準備ができていると思うかと聞かれ、ニューウェイはこれまでにも偉大な才能と強烈な個性を持ったドライバーとガレージを共有してきたと振り返った。
「ウイリアムズに居た時はナイジェル・マンセルととても仲良くなったが、彼は人によって好き嫌いがはっきり分かれるキャラクターだった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとも一緒に仕事ができて本当に楽しかった」
「将来どうなるかはわからないけど、今年の夏はレースのために世界中を飛び回る代わりに、家族に会うことができる。F1で何十年も戦ってきて、プレッシャーには慣れている。勝てなければその理由を探ろうとするし、勝てばそこにとどまろうとする」
「残酷な状況だけど、モータースポーツは常に私の血の中に流れているものなんだ」
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