サマーブレイクに入り、折り返しを迎えた2019年のMotoGP。現在ポイントランキング首位を走るマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は、後半戦ではドゥカティ勢よりもヤマハ陣営が倒すべき相手だと考えているようだ。
2017年から2年にわたって、マルケスの主なライバルはドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾであり、彼は2年連続でランキング2位に終わっている。今シーズンもドヴィツィオーゾはランキング2位につけており、チームメイトのダニーロ・ペトルッチも6ポイント差で3位という状況だ。
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だが、ここ数戦でドゥカティは苦戦しており、ヤマハ勢が強さを発揮している。マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)はオランダGPで今季初優勝を挙げ、続くドイツGPでも2位表彰台を獲得。さらにサテライトチームのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)も2度のポールポジションや連続で表彰台を獲得するなど、着実に戦闘力を上げている様子だ。
ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)がドヴィツィオーゾ、ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)らを巻き込むクラッシュを起こしたカタルニアGPでは、マルケスが容易に勝利を手にした。彼はそこがチャンピオンシップの転換点だったと語った。
「モントメロ(カタルニア)以前、そしてモントメロ以後でチャンピオンシップは別物になった」
「(カタルニアでの勝利は)ドヴィと僕の争いの上で考えると、2勝の価値があったんだ」と、マルケスは語っている。
「もちろん、ドゥカティはより速くなって戻ってくるだろう。だけど今の時点では、倒すべきライダーはヤマハ勢、それもビニャーレスとクアルタラロだ。後半戦では彼らが最も速いと僕は思っている」
マルケスのこうした考えについて、ランキング3位のペトルッチは同意を示しており、今のビニャーレスはチャンピオンシップにおける“問題”だと話した。
「チャンピオンシップにおける僕の状況については満足している。(アレックス)リンスが転倒したとは言え、いくらかポイント差をつけて3位にいるんだからね」
ペトルッチはそう語った。
「今の問題はマーベリックだ。彼はポイントを稼いできているけど、僕らが彼らと戦うためには、いくつか改善が必要だ」
「単に僕が必要としているからだけではなく、僕はもっとこうした問題に取り組みたいと思っている。そういった取り組みはシーズンの残りに向けて僕をよりハングリーにさせて、よりモチベーションを与えてくれる。僕はこのシーズンをトップ3で終えたいと思っているからね」
「(年間3位以内は)今の所とても難しい。だけど僕は自分たちを信じるべきだと思う。それから特に、まだできないことは何も無いと信じて取り組むべきだとね」
シーズン後半戦はチェコGP、そしてオーストリアGPの連戦で幕を開ける。ペトルッチは舞台となるブルノ・サーキットとレッドブル・リンクを、ドゥカティがより競争力を発揮できる場所だと考えているようだ。
しかし彼は同時に、マルケスがドゥカティの得意とするカタール、そしてムジェロでは僅差の勝利だったことも指摘してみせた。
「確かにそのふたつのトラックはここ2戦に比べると少しは競争力があると思う」とペトルッチは言う。
「ただ、マルクは今年僕らと比べてとても大きく前進しているんだ。僕らはドゥカティが得意としているはずのカタール、そしてムジェロで厳しい戦いになっていた。そして次の2戦も同じように僕らの得意としているトラックだ」
「カタールとムジェロでは1/1000秒差のレベルで彼に勝った。僕らは開幕戦での状況をキープすべく全力で取り組む必要がある」
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