もくじ
どんなクルマ?
ー なぜ売れる? RRのトゥインゴ
ー ルノー・スポールがチューン GT専用セッティング
どんな感じ?
ー 5速MT試乗 タコメーターはスマホアプリで
ー 後部座席は? ハンドリングは?
「買い」か?
ー 2018年のルノー・ジャポン、何が待ってる?
スペック
ー ルノー・トゥインゴGT(5速MT)のスペック
どんなクルマ?
なぜ売れる? RRのトゥインゴ
日本市場における、ルノーの販売が好調だ。ルノー・ジャポンから先日発表された数字によれば、昨2017年の年間販売台数は7119台。対前年比増も、これで8年連続となった。
この2017年の販売実績に大きく貢献したのは、スタイリッシュなエクステリアデザインとともにRRの駆動方式など、そのメカニズムの斬新さでも大きな話題を呼んだ、ルノーのベーシックモデル、「トゥインゴ」だった。正確な数字は公表されていないが、2017年に日本で販売されたトゥインゴは2000台を大きく超えるボリューム。この数字がそのまま純増分となり、7000台超のセールスは達成されたという。
・5速MT、カタログモデルに 6速EDCも登場
そのルノー・トゥインゴの日本仕様に、また魅力的なモデルが加わった。よりスポーティーな走りを意識した「GT」がそれだ。ちなみにこのGTは、2017年にはすでに200台の限定車として日本上陸を果たしているから、正確にはその人気の高さを背景に、新たにシリーズモデルとして再デビューしたということになる。ちなみに昨年の限定モデルとの最も大きな違いは、5速MTのほかに、2ペダルの6速EDC=エフィシエント・デュアル・クラッチの選択が可能になったこと。EDC仕様の投入によって、トゥインゴGTのカスタマー層は、これからさらに広がることになるだろう。
ルノー・スポールがチューン GT専用セッティング
まずはトゥインゴGTの概要を解説しておこう。GTは、トゥインゴをベースにルノー・スポールが独自のチューニングを施して仕立て上げられたモデルだ。リアに搭載されるエンジンは、吸排気システムやエンジンのマッピング、さらには燃料ポンプやウォーターポンプなどが専用設計された897ccの直列3気筒ターボ。左側のリアフェンダー上にはサイドエアインテークが設けられ、これによってターボチャージャーに導かれるエアの温度は12%低下、また流量は23%の向上を実現した。最高出力&最大トルクは109ps&17.3kg-mという数字だ。
ルノー・スポールによるチューニングは、もちろんシャシーにも及んでいる。ダンパーやアンチロールバーはGT専用のスペック。ESCの制御にも変更が加えられ、スポーツ走行を想定して、その介入タイミングはやや遅めにセッティングされているという。つまりドライバーは、RRスポーツとしてのダイナミックで洗練された挙動を積極的に楽しむことができるのだ。
前後に装着される17インチ径のホイールは、かつてルノーから発表されたコンセプトカー、「Twin’ Run」のそれと同デザイン。タイヤはフロントが185/45R17、リアが205/40R17と前後異径サイズとなる。ちなみに設定されるボディーカラーはオランジュ・ブレイズ・メタリック(オレンジ)と、グリ・リュネール・メタリック(グレー)の2色。インテリアではオレンジがアクセントカラーとして使用されるが、5速MT仕様では、シフトレバー下もオレンジのリングで囲まれる。装備レベルはヨーロピアン・ベーシックとしては十分すぎるほどのもの。オプションでは日本で専用開発された、高性能なナビゲーションシステムの選択も可能になっている。
どんな感じ?
5速MT試乗 タコメーターはスマホアプリで
新たにトゥインゴのシリーズモデルとなったGT。その話題性から考えれば、試乗車は6速EDC仕様をチョイスするべきなのかもしれないが、やはりMTで育った世代には、最近では完全に少数派となってしまった5速MT仕様こそ、このトゥインゴGTの魅力をフルに楽しむことができるモデルに映る。
その選択が間違いではなかったことは、アクセルペダルを踏み込み、わずかな距離を走っただけで確信できた。このクルマの走りには、これまで長い時間忘れていた何かがある。十分な剛性感を感じさせるシフトレバーを操りながら、何回かフル加速を繰り返す中で、その長く忘れていたものを思い出した。それはわずかなパワーしか持たないクルマを、速く走らせるためにはどうしたらよいのかと、毎日のように試行錯誤した時代の記憶。自分の場合は、トヨタのKP61スターレットがそれだった。そのトライ&エラーの楽しさを、このトゥインゴGTならば確実に味わうことができるだろう。
リアに搭載される3気筒ターボエンジンのパフォーマンスをフルに引き出すためには、やはり正確なシフトが必要不可欠となる。シフトフィールには十分な剛性感があるから、それだけでもさほどワイドではないトルクバンドを狙って積極的にシフトしようという気持ちにさせられる。メーターパネルの中には、シフトタイミングを示してくれるインジケーターが備わるが、オプションのナビゲーションシステムを備えた試乗車では、本来はスマートフォンとの連携でタコメーターを表示できる機能を使用することはできないから、より走りを本格的に楽しみたいというカスタマーには、ナビゲーションシステムの装備はおすすめできない。
後部座席は? ハンドリングは?
ハンドリングは実に軽快だ。とりわけ印象的だったのは、バリアブルレシオを採用したステアリングの動きで、中立付近での手応えや正確さには絶対的な安心感を抱くことができる。フロントがストラット、リアがド・デオンというデザインとなるサスペンションは、スタンダードなトゥインゴのそれと比較すれば、確かにスポーティーなセッティングだが、それでも乗り心地には十分な節度がある。
そしてRRスポーツとしての魅力が最もダイレクトに演出されているのが、コーナーからの脱出時に感じるトラクションだ。駆動輪である後輪の直上にエンジンという重量物が置かれている意味、そしてメリットを、ドライバーはコーナリングを続ける中で、何回も意識させられることになるだろう。そしてこのRRという基本設計のメリットを生かして、どのようにこのクルマを走らせることが、速さへとつながるのか。このトライ&エラーを繰り返す時間も、また楽しい。
そしてこのトゥインゴGTで、もうひとつレポートしておかなければならないのが、いわゆるヨーロッパのAセグメント車としての機能性の高さだ。キャビンはもちろん広いとはいえないが、その個性的なスタイリングからも予感できるように、4名の定員に対してのスペースは、リアシートでも十分に確保されている。さらにその後方には、フラットな床面が印象的な実用的なラゲッジルームまで備わっている。この機能性があるからこそ、躊躇なくトゥインゴGTという、純粋に走りを楽しむクルマを購入することができるのだろう。
「買い」か?
2018年のルノー・ジャポン、何が待ってる?
2017年に、日本市場でさらなる成長を遂げたルノー。ルノー・ジャポンでは販売台数目標は発表されていないが、2018年もその加速度はそのままに、ルノーは輸入車市場で独自の存在感をアピールしていくことになるだろう。ちなみに2018年には、ニューモデルとして新型メガーヌR.S.が、まず日本上陸を果たす予定となっているし、その先には復活したアルピーヌからの第一弾モデルであるA110の導入計画も控えている。参考までにこの新型A110は、まず全世界で1955台の限定車となる、プレミアム・エディションから導入が始まる予定。その販売戦略においては、アルピーヌの専売ディーラーなどのプランも検討されているようなので、今後の情報からは目が離せない。
今回試乗した5速MT仕様のプライスは229万円。新たに登場した6速EDC仕様は239万円となるが、個人的にはやはりシンプルかつマニアックな、5速MT仕様を選びたい。トゥインゴGTには、確実にルノー・スポールのDNAが受け継がれている。ライフスタイルが変化する中で長く忘れていた、クルマを速く走らせる楽しさを、手軽にもう一度味わうには、このモデルはまさにベスト・バイの1台といえそうだ。
ルノー・トゥインゴGTのスペック
■価格 229万円
■全長×全幅×全高 3630×1660×1545mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 9.65秒
■燃費 –
■CO2排出量 –
■乾燥重量 1010kg
■パワートレイン 直列3気筒ターボ897cc
■使用燃料 ガソリン
■最高出力 109ps/5750rpm
■最大トルク 17.3kg-m/2000rpm
■ギアボックス 5速マニュアル
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