この記事をまとめると
■いま軽自動車が高い人気を誇っている
エクリプスとアウトランダーってキャラ被ってない!? 三菱が同じようなSUVを3車種もそろえるワケ
■この記事では三菱の軽自動車にスポットを当てた
■現行車や過去のモデルについて解説する
■存在感薄め? 三菱が手がける軽自動車とは
2021年に国内で販売された軽自動車は165万2522台。登録車も含めた自動車の販売台数に占める割合が約37%と高い人気を誇っています。
そんな軽自動車を生産するメーカーの中で、やや影が薄い存在といえるのが三菱自動車(以下、三菱)。
今回は、三菱の軽自動車はどのような車種をラインナップしているのか、またいままでどのような軽自動車を登場させてきたのかなどをお伝えします。
■2011年から軽自動車は日産との合弁会社で開発
現在、三菱が販売する軽自動車は日産との合弁会社NMKVで開発されています。2011年に設立されたNMKVで商品企画やデザイン、開発を行い生産は三菱の水島製作所が担うことで昨年までに150万台を超える軽自動車を生産してきました。
ただ、三菱で販売される軽自動車すべてがNMKVで生産されたものではなく、タウンボックス、ミニキャブ、ミニキャブトラックなどはスズキからOEMを受け販売。また、軽EV商用バンのミニキャブ・ミーブは三菱が自社開発した6代目ミニキャブをベースに開発され現在もラインナップには残されています。
■現在販売されている三菱の軽乗用車
・eKワゴン
日産デイズの兄弟車でもあり軽ハイトワゴンに属するeKワゴン。ただ、見た目はデイスよりシンプルだなと感じる佇まいが特徴です。
eKワゴンで注目したい装備が高速道路同一車線運転支援システムのマイパイロット。フロントカメラとミリ波レーダーが前方の車両や白線を認識し、アクセルから足を離しても車間距離を保つだけでなく、ステアリングの操作もアシストしてくれます。しかも渋滞追従機能を備えているので、長距離のドライブ時には大きなアシストとなってくれる機能です。
また夜間時などはリアカメラの映像に切り替わるデジタルルームミラーがオプションで用意。そのミラーには周囲360度を視覚化してくれるマルチアラウンドモニターも装備しています。これらをはじめ、eKワゴンにはユーザーの使いやすさにとことんこだわっている装備が多いなとの印象を受けました。
パワーユニットはBR06型直3エンジンのNAのみを用意。最高出力は52psと十分なパワーを誇りますが、高速道路を使ったロングドライブ時にはターボの恩恵を受けたくなるかもしれません。
軽自動車の売れ筋であるスーパーハイトワゴンではないため、販売ランキングの上位に顔を出すことはありませんが使いやすさや取り回しの良さで定評がある軽自動車です。
・eKクロス
eKワゴンをベースとしたクロスオーバーモデルのeKクロス。元となったeKワゴンと大きく違うのがエクステリアデザインです。今時の三菱車が採用する「ダイナミックシールド」デザインを取り入れたフロントデザインは、シンプルさが売りのeKワゴンとは大きく雰囲気を変えてきました。
また、パワーユニットもeKワゴンがNAのみとなることに比べ、eKクロスはマイルドハイブリッド仕様のNAとターボエンジンを用意。モーターのアシストまで備わることで、とくにターボエンジン仕様は優れた加速性能を備えています。
パッケージングはeKワゴンともども優れており、大人4名が乗車しても問題なし。しかも、ラゲッジルームの奥行きはクラス最大級のスペースを備えています。
見た目の好みはありますが、日常使いを主としたユーザーはeKワゴン、週末などに高速道路を楽しみたい方はeKクロスを選ぶのが吉でしょう。
・eKクロス スペース
先に紹介したeKクロスと同じデザインテイストのフロントマスクを施したスーパーハイトワゴン。ベースはeKクロスとは異なり、eKスペースとなります。
ベースとなったeKスペースとはフロントマスクやリヤまわりのデザイン以外にも、パワーユニットがeKクロス同様、マイルドハイブリッド付きのNAとターボエンジンをラインナップ。高速道路同一車線運転支援システムのマイパイロットもオプションで選択可能です。
SUVテイストの外観ほどは悪路走破性を備えてはいませんが、坂道で効果を発揮するヒルディセントコントロールを装備。アウトドアでのレジャー時に気になるラゲッジスペースは、後席シートを前方にスライドすると奥行が最大660mmまで拡大します。
・eKスペース
ホンダN-BOXやダイハツ・タント、スズキ・スペーシアのライバルとして登場したeKスペースは2020年にフルモデルチェンジがなされ2代目となりました。
手強いライバルが存在するなか、とくに室内空間の広さやユーティリティ向上に力を入れて開発されています。例えば、スライドドアの開口幅は650mm、室内高は1400mmといずれもクラス最大級を誇り、後席のスライド量も広く取られました。
用意されるパワーユニットはeKクロス スペース同様、マイルドハイブリッド付きのNAとターボ。街乗りメインであれば、NAエンジンでも十分なパワーを誇ります。エクステリアデザインはeKクロス スペースと比べシンプルなもの。ボディカラーも豊富に用意され2トーンカラーも設定されています。
N-BOXやタントに比べるとやや影が薄い存在ですが、装備される先進安全機能など高いポテンシャルを備えたスーパーハイトワゴンであることは間違いありません。
・タウンボックス
軽5ナンバーワンボックスワゴンのタウンボックスは、スズキからエブリイワゴンをOEM提供で発売しています。
現行モデルはタウンボックスとしては3代目となり2015年に登場。OEM元のエブリイワゴンと外見上の違いも少なく、エンジンもエブリイワゴン同様にR06A型直3インタークーラー付きエンジンを搭載しています。
■三菱が世に送り出した軽自動車の歴史を振り返る
三菱が最初に販売した軽自動車は1961年に登場した三菱360でした。小規模の販売店や会社向けの商用車として開発された三菱360は、デビュー時、2人乗り暗窓パネルバンと4人乗りライトバンを用意。その後、ピックアップなども追加され人気を博しました。
その後、三菱360をベースとした軽乗用車のミニカを1962年に発売。1966年にはキャブオーバー型の軽商用車ミニキャブ・トラックを発売するなど軽自動車のラインナップを拡充していきます。1969年にデビューした2代目ミニカには最高出力38psのツインキャブ仕様のエンジンを搭載したスポーツ仕様も用意。1971年には2代目ミニカをベースとしたファストバックスタイルの軽クーペ、ミニカスキッパーが登場しています。
その後、乗用車タイプはミニカ、商用車タイプはミニキャブがモデルチェンジを繰り返していきますが、1989年に登場した7代目ミニカには5バルブエンジンを搭載したスポーツ仕様のミニカダンガンを設定。大きな話題となりました。また軽自動車企画が改正された1990年には現在軽自動車ジャンルで高い人気を集めるハイトワゴンの先がけとなるミニカトッポが追加されています。
RVブーム真っ只中の1994年にはパジェロミニを発売。スズキ・ジムニーとは違いモノコック構造のボディを採用しましたが、高い悪路走破性と市街地での快適な乗り味を兼ね備える1台でした。
2000年代に入っても三菱の軽自動車は発展を遂げていきます。2001年にはミニカの後継モデルとして「いい軽」からネーミングされたeKワゴンがデビュー。2002年にはスポーツ仕様のeKスポーツが、2003年には上級モデルのeKクラッシィ、2004年にはクロスオーバーSUVのeKアクティブが追加されるなどシリーズが拡充されていきました。
また2006年にはリヤ・ミッドシップレイアウトを採用し斬新なスタイルを身にまとったiを新たに投入。2009年にはiをベースにした軽EVのi-MiEVが世界初の量産型EVとしてデビューしています。
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みんなのコメント
それは、デザイン面ではミニカトッポやアイなどに代表される先進性や、ミニカダンガンに搭載された3気筒DOHC5バルブエンジンにターボまで搭載した技術力を見ても明らかである。
僅か、牛乳瓶一本分の気筒のヘッドに5バルブを組み込むなど、他社ではマネ出来ないほどの高い技術力を誇っていたメーカーであった。
今のEKワゴンやEKスペースは、日産主導の開発で生まれたモデルではあるが、日産さくらやEKクロスEVは電気自動車アイミーブで培った三菱の技術が生きていると思う。
何と言ってもダイナミックシールドデブリン顔が気に入っています。
そして【なかみ】も素晴らしい。
乗降性、運転視界は良好。まるで自転車に乗る感覚の車です。
(あくまでもメーター燃費ですが)2人乗り、エアコン無し、千葉県の山坂道で36.1km/Lを記録。前席2シートヒーターは寒がりの自分には必須条件でした。
でも6/16に発売されたek クロスEVはモーターkカーなので更に静かで滑らか走りでしょう。威風堂々のOUTLANDER PHEV同様にパワフルでもあるらしい。
来週試乗予約をお願いしたので真実を確かめます。