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【スーパーカー年代記 003】ランボルギーニ カウンタックはスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた

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【スーパーカー年代記 003】ランボルギーニ カウンタックはスタイルでもメカニズムでも世界を驚愕させた

クルマ好きなら一度は憧れたことのあるだろうスーパーカー。その黎明期から現代までをたどる連載企画。第3回は「ランボルギーニ カウンタック」だ。

ランボルギーニ カウンタック LP400(1974-1978年)
「スーパーカー」という言葉を聞くと、誰もが真っ先に思い浮かべるクルマといえば、やはりランボルギーニ カウンタックではないだろうか。昭和から平成を経て令和の時代になっても、キング of スーパーカーはカウンタックだ!というクルマ好きは多いはずだ。

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1971年のジュネーブ モーターショーに展示されたプロトタイプの「LP500」は、カウンタックの名を一瞬で世界に印象付けた。車名の「カウンタック(COUNTACH)」とは、イタリア北西部ピエモンテ地方の方言で驚いたときの感嘆符的な「クンタッチ!」が語源、というのも有名なエピソードだ。

シザーズドアを持つ究極ともいえるウエッジシェイプボディは、ミウラ同様に鬼才マルチェロ・ガンディーニの作品。パワートレーンのレイアウトはジャンパオロ・ダラーラ監督の下、パオロ・スタンツァーニが手がけた。エンジンは縦置きミッドシップとして、ミウラで問題となった過大な後軸重による操縦性の悪化を解消したのだが、エンジン冷却や車体剛性不足などの問題解決に時間を要し、市販版のLP400を世に送り出すまでに4年をかけている。

LP400は、フレームを鋼管スペースフレームに換え、エンジンもミウラ用の4Lに変更された。V12エンジンを前後逆にして縦置きミッドシップ搭載する特殊なレイアウトのため、運転席と助手席の間にミッションがあり、そこで180度伝達方向を変えたパワーはオイルサンプを貫通するシャフトを経由してデフに導かれる。

その結果、前後重量配分の適正化やミウラより50mm短いホイールベースによりハンドリングが向上。シフトフィールも改善されるなど、自動車としての基本性能が大幅に向上したのがlp400の美点だったと言って良いだろう。

1978年にはLP400のエボリューションモデルとして、LP400Sが登場。1980年代に入ると、1982年には4.8LのV12を搭載したLP500S、1985年には5.2LのV12 4バルブDOHCを搭載した5000クワトロバルボーレへと進化していくが、こうした歴代モデルについては、あらためて紹介していきたい。

ランボルギーニ カウンタック LP400 主要諸元
●全長×全幅×全高:4140×1890×1070mm
●ホイールベース:2450mm
●重量:1320kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●排気量:3929cc
●最高出力:375ps/8000rpm
●最大トルク:36.8kgm/5500rpm
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:前205/70VR14、後215/70VR14

[ アルバム : ランボルギーニ カウンタック LP400 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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