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54年間ワンオーナーのアストンも選ばれた! 美しきクラシック・カーの頂点とは?【ペブルビーチ・コンクール・デレガンスのクラスウィナー10選:<後編>戦後モデル】

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54年間ワンオーナーのアストンも選ばれた! 美しきクラシック・カーの頂点とは?【ペブルビーチ・コンクール・デレガンスのクラスウィナー10選:<後編>戦後モデル】

2019年の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」に設けられたクラスは全部で29。つまり、29台がクラス・ウィナーとなったわけだが、そのなかから10台の“美しき文化遺産”を、筆者が独断でセレクト。前回の第2次世界大戦前のモデル篇に続き、今回は、第2次世界大戦後の素晴らしきクラス・ウィナーを紹介する。(前編はこちら!

【クラスF6】1952年型ベントレー Rタイプ・コンチネンタルH.J.マリナー製クーペ

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2019年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、創業100年を迎えたベントレーが主役だった。第2次世界大戦後に販売されたモデルを集めた「クラスF6」では、戦後ベントレーの傑作であるH.J.マリナーがボディを架装した「Rタイプ・コンチネンタル」が3台揃い踏みすることになった。

3台とも、新車のように輝く素晴らしいコンディションだった。そのなかで、クラス1位を獲得したモデルは、「OLG 490」のナンバーをつけた個体だった。

OLG 490ゆえ、“OLGA(オルガ)”の愛称で呼ばれる優勝した個体は、Rタイプ・コンチネンタルの生産に先立って1台のみ製作された、有名なプロトタイプである。

なお、試作車としての役目を終えたあとは、「ベントレー・ドライバーズ・クラブ」会長を務めた故スタンリー・セジウィック氏に譲渡された。

【クラスP2】1962年型アストンマーティン DB4GTザガート

ベントレーとおなじく、「ザガート」も今年創業100年を迎えた。特別に設けられた「ザガート・センティニアル戦後クラス」で1位に選ばれたのは、アストンマーティン「DB4GTザガート」だった。

わずか19台しかつくられなかったうちの1台である出展車両は、1962年、オーストラリアにデリバリーされ、現地のモーター・スポーツ界で活躍したという。

そして近年、ザガートが自らボディやインテリアをレストアし、メカニカル部分のレストレーションはイギリスの著名なアストン・スペシャリストがおこなったという。

戦後ザガート・クラス1位に選ばれたほか、「ベスト・オブ・ショー」最終候補の4台のうちの1台に選ばれたのも納得の、美しさだった。

【クラスM1】1960年型フェラーリ 250GTスパイダー・カリフォルニア

フェラーリのゴージャスなGTカーがならぶ「クラスM1」において、スペシャルなビスポークモデル「スーパーアメリカ」2台を退けて1位に選ばれたのは、250GTスパイダー・カリフォルニアだった。

1963年製の後期型(ショートホイールベース)も登場したが、クラスウィナーになったのはホイールベース2600mmの前期型だった。

【クラスL2】1965年型アストンマーティンDB5ヴァンテージ

新車販売以降、レストアを一切受けず、現在まで維持されてきた戦後生産車両対象の「クラスL2」(戦後プリザベーション)で1位に選ばれたのが、アストンマーティン「DB5ヴァンテージ」だった。

今回出展された左ハンドル仕様のDB5ヴァンテージは、わずか17台しかつくられなかったと言われる。

出展車両は、1965年に新車としてデリバリーされて以来、ずっとおなじ家族のあいだで維持されてきたという。54年間に刻まれた走行距離は、約7万2000マイル(約11万5000km)。ペイントに細かいリタッチを施しただけで、内外装ともオリジナルという。

間近に近寄ると、細かい傷などはあるものの、半世紀以上を経たクルマとしては、まさしく“奇跡の状態”だった。納得のクラスウィンである。

【クラスN】 1972年型ランボルギーニ ミウラP400SV

2019年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、ランボルギーニ本社のレストア部門「ポロストリコ」のバックアップにより、「ランボルギーニ ミウラ」クラスが設定された。

エントリーされたミウラのほとんどは、素晴らしいヒストリーを有していた。イランの元国王、パフラヴィー2世(パーレビ国王)がオーダーした「ミウラP400」や、映画『Italian Job(邦題:ミニミニ大作戦)』に登場した「ミウラP400」。そして、1970年代以来40年以上にわたって日本国内にある、ランボルギーニ謹製のイオタ仕様「ミウラP400SVR」など。すべての出展車両は、ポロストリコでフルレストアされたもので、新車同様のコンディションだった。

激戦区を勝ち抜いたのは、1972年型「ミウラP400SV」。かつてプジョー・スポーツの総監督や、スクーデリア・フェラーリの総監督を務めたジャン・トッド氏(現在、国際自動車連盟(FIA)会長)のもとに納められた個体である。

【前編はこちら!】

文と写真・武田公実

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