2019年の「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」に設けられたクラスは全部で29。つまり、29台がクラス・ウィナーとなったわけだが、そのなかから10台の“美しき文化遺産”を、筆者が独断でセレクト。前回の第2次世界大戦前のモデル篇に続き、今回は、第2次世界大戦後の素晴らしきクラス・ウィナーを紹介する。(前編はこちら!)
【クラスF6】1952年型ベントレー Rタイプ・コンチネンタルH.J.マリナー製クーペ
2019年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、創業100年を迎えたベントレーが主役だった。第2次世界大戦後に販売されたモデルを集めた「クラスF6」では、戦後ベントレーの傑作であるH.J.マリナーがボディを架装した「Rタイプ・コンチネンタル」が3台揃い踏みすることになった。
3台とも、新車のように輝く素晴らしいコンディションだった。そのなかで、クラス1位を獲得したモデルは、「OLG 490」のナンバーをつけた個体だった。
OLG 490ゆえ、“OLGA(オルガ)”の愛称で呼ばれる優勝した個体は、Rタイプ・コンチネンタルの生産に先立って1台のみ製作された、有名なプロトタイプである。
なお、試作車としての役目を終えたあとは、「ベントレー・ドライバーズ・クラブ」会長を務めた故スタンリー・セジウィック氏に譲渡された。
【クラスP2】1962年型アストンマーティン DB4GTザガート
ベントレーとおなじく、「ザガート」も今年創業100年を迎えた。特別に設けられた「ザガート・センティニアル戦後クラス」で1位に選ばれたのは、アストンマーティン「DB4GTザガート」だった。
わずか19台しかつくられなかったうちの1台である出展車両は、1962年、オーストラリアにデリバリーされ、現地のモーター・スポーツ界で活躍したという。
そして近年、ザガートが自らボディやインテリアをレストアし、メカニカル部分のレストレーションはイギリスの著名なアストン・スペシャリストがおこなったという。
戦後ザガート・クラス1位に選ばれたほか、「ベスト・オブ・ショー」最終候補の4台のうちの1台に選ばれたのも納得の、美しさだった。
【クラスM1】1960年型フェラーリ 250GTスパイダー・カリフォルニア
フェラーリのゴージャスなGTカーがならぶ「クラスM1」において、スペシャルなビスポークモデル「スーパーアメリカ」2台を退けて1位に選ばれたのは、250GTスパイダー・カリフォルニアだった。
1963年製の後期型(ショートホイールベース)も登場したが、クラスウィナーになったのはホイールベース2600mmの前期型だった。
【クラスL2】1965年型アストンマーティンDB5ヴァンテージ
新車販売以降、レストアを一切受けず、現在まで維持されてきた戦後生産車両対象の「クラスL2」(戦後プリザベーション)で1位に選ばれたのが、アストンマーティン「DB5ヴァンテージ」だった。
今回出展された左ハンドル仕様のDB5ヴァンテージは、わずか17台しかつくられなかったと言われる。
出展車両は、1965年に新車としてデリバリーされて以来、ずっとおなじ家族のあいだで維持されてきたという。54年間に刻まれた走行距離は、約7万2000マイル(約11万5000km)。ペイントに細かいリタッチを施しただけで、内外装ともオリジナルという。
間近に近寄ると、細かい傷などはあるものの、半世紀以上を経たクルマとしては、まさしく“奇跡の状態”だった。納得のクラスウィンである。
【クラスN】 1972年型ランボルギーニ ミウラP400SV
2019年のペブルビーチ・コンクール・デレガンスは、ランボルギーニ本社のレストア部門「ポロストリコ」のバックアップにより、「ランボルギーニ ミウラ」クラスが設定された。
エントリーされたミウラのほとんどは、素晴らしいヒストリーを有していた。イランの元国王、パフラヴィー2世(パーレビ国王)がオーダーした「ミウラP400」や、映画『Italian Job(邦題:ミニミニ大作戦)』に登場した「ミウラP400」。そして、1970年代以来40年以上にわたって日本国内にある、ランボルギーニ謹製のイオタ仕様「ミウラP400SVR」など。すべての出展車両は、ポロストリコでフルレストアされたもので、新車同様のコンディションだった。
激戦区を勝ち抜いたのは、1972年型「ミウラP400SV」。かつてプジョー・スポーツの総監督や、スクーデリア・フェラーリの総監督を務めたジャン・トッド氏(現在、国際自動車連盟(FIA)会長)のもとに納められた個体である。
【前編はこちら!】
文と写真・武田公実
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?