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ZF、自動運転とHMIに対応した先進のステアリングホイールコンセプトを開発

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ZF、自動運転とHMIに対応した先進のステアリングホイールコンセプトを開発

ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は12月15日、レベル3以上の自動運転機能をサポートする新しいステアリングホイールを発表した。

ZFの新しいステアリングホイールは、ドライバーと車両間のやり取りを向上させる、グラフィックディスプレイによるジェスチャーコントロールや、先進のハンズオンディテクション技術を採用している。

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開発に至った経緯について、ZFのユルゲン・クレブス(ステアリングホイールシステム/運転席用エアバッグ関連エンジニアリング担当バイスプレジデント)は、である次のように述べている。

「ZFが『ビジョン・ゼロ』という目標を達成するには、車両とドライバー間のインターフェースが極めて重要となります。新たな自動機能の普及が進むにつれ、ステアリングホイールに先進技術を組み込むことが重要になります。ZFの新しいシステムは、ドライバーに現在の車両制御モードを認識させつつ、安全性の向上を可能にします。」

ZFの新しいコンセプトの目的は、ジェスチャーコントロールを活用して、自動車メーカーが選択したさまざまな車両機能を可能にすることにある。このシステムは、スマートフォンなどのデバイスで一般的に使用されているジェスチャーを通じて直観的に動作するのがポイントで、たとえば、カバーを1回タップするとクラクションが鳴り、リムを2回タップするか、タップしてからスワイプすると、温度調節などステアリングホイールリムの当該部分に関連付けられた所定の機能が起動することができる。こうしたジェスチャーは、センターディスプレイや付随するグラフィック/ライトディスプレイによって確認作業が行われるというものだ。

ステアリングホイールは複数のインターフェースを使用して、車両制御モードを表示。ステアリングホイールリムの中央にある7インチのLCDディスプレイにて、ドライバーが車両を制御中なのか、あるいは自動運転中なのかを示すようになる。さらに、ステアリングホイールのリムにはLEDライトが組み込まれていて、青は自動運転モード、白は手動運転モード、赤はドライバーへの警告といったドライバーと車両とのコミュニケーションを視覚に判断できるライティング効果も備える。ライトストリップの用途としてはほかにも、黄色は左折/右折シグナル、点灯や点滅は自動車メーカーが選択したさまざまな状況に対応できるようになるという。

先進のハンズオンディテクション技術においては、幅広い機能がステアリングホイールに組み込まれている。リムの外側にある10個の静電容量式センサーは、ドライバーがステアリングホイールのどこを握っているのかを検知。リムの内側にある追加センサーは、ドライバーが適切にステアリングを握っているかどうかを検知する。これによりレベル3以上の自動運転には不可欠な、正確なハンズオン/オフ検知が可能になり、ドライバーが制御中であるか自動運転中であるかを判別する。

ひとつ気になるのは、LCDスクリーンが中央に配置すると、運転席用エアバッグを従来の場所に配置できないという点。この処理についてZFは、ステアリングホイールの裏からリムを通り抜けてエアバッグを展開させ、ディスプレイを覆うことで、衝突時にドライバーを保護できるようにしているという。

ZFのクレブスは、「ZFの先進的なステアリングホイールコンセプトは、自動運転の進化における重要なステップであるとともに、安全性を高めるものです。レベル3の自動機能に備えるには、精度の高いフィードバックを用いた、車両/ドライバー間の制御の引き継ぎが極めて重要になります。当社の新しいコンセプトは直観的に、ドライバーに明確なフィードバックを提供できるものと考えています」と強調する。

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