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燃費向上にライトの明るさアップなどの「謎チューン」! 2000年代に流行した「アーシング」の真実

電気の抵抗を減らすことで性能が向上する

 1990年代の後半にスポットを浴び大流行となった、アーシングと呼ばれる電装系のチューニング。電気の抵抗を減らすことで燃費などがアップしたのだが、主としてエンジンルームに施工されることが多かった。今回はその発祥やよく謳われる効果、最新のパーツなどをリサーチしてみた。

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 クルマ好きならアーシングという言葉を一度は聞いたことがあり、電装系のカスタムであることも知ってはいるだろう。しかし効果に関しては「めちゃめちゃ変わる!」という推進派から「体感できるほどの差はない」と考える人までバラバラ。

 まずは仕組みからカンタンに説明したい。電装パーツにはプラスとマイナスの配線があり、プラス側は直でパーツに接続されている。マイナス側はボディを介しバッテリーのマイナス端子に戻るのだが、そのマイナス側の配線を流れる電気の抵抗を減らすことが、一般的に『アーシング』と呼ばれるチューニングというワケだ。

 注目され始めたのは1990年代の終わりごろからで、配線と端子だけを買って自作するプライベーターもいたが、主流は低抵抗かつ強度もシッカリした配線を使い、長さやレイアウトを車種別に設計した専用のキットだった。極端なパワーアップが見込めるメニューじゃないものの、太くて長い配線を使うことによる重量増とのバランスや、皮膜の耐熱性や防水性といった部分まで考慮したキットが、有名メーカーやプロショップから続々とリリースされていた。

 主な効果として挙げられるのは燃費の向上、ヘッドライトの明るさがアップ、オーディオの音質が改善される、パワーやトルクが上がるなどなど。いずれも電気の抵抗を減らすとの理屈から考えれば妥当だが、効果の大きさはクルマの状態や他の装着パーツによって違い、それが肯定派と否定派を生み出す理由といっていい。

 例えば最新のスポーツカーなど高性能モデルなら、配線を含む電装系がノーマルでも非常によく作られており、体感できるほどの効果が有られないケースもある。いっぽう電装系が劣化したりマイナスの配線を接続する、ボディの金属部分が錆びたり汚れて抵抗が増えた古いクルマでは、見違えるほどの劇的な変化があっても不思議じゃない。

 とはいえ決して旧車だけのチューニングというワケではなく、アーシングの製品も30年の間に少なからず進化を遂げている。そのひとつがケーブルをはじめすべての部材を素材から厳選し、さらに抵抗を減らすべく特殊な加工を施した『アイスワイヤー』だ。

 低抵抗かつ高耐久で長期に渡り安定した性能を発揮する、ハイエンドのカーオーディオ用ケーブルを使用し、日本の職人が手作業で金メッキした端子を含め『Deep Freeze』と呼ばれる極低温冷却処理、さらに締め込む際にボディ側の塗装を剥がせる特殊なボルトを採用。

 同じく極低温冷却処理した銅粉が入った接点誘導剤を使ったり、車種によっては充電制御センサー対応のバスバーを設定するなどコダワリが凄い。見かける機会が減った気もするアーシングだけど、仕組みを考えれば決してマイナスにはならないはずだし、エンジンルームを鮮やかに彩るドレスアップとしても有用だろう。

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