新型911カレラT
ポルシェは、新型911カレラTの予約受注を開始した。メーカー希望小売価格(税込)はカレラTが1865万円、カレラTカブリオレが2114万円となる。
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ポルシェ911カレラTは俊敏性、軽量設計、感動的なサウンドスケープ、そして6速マニュアルトランスミッションに重点を置いた、純粋主義者にとって理想的なモデルだと彼らは語る。
カレラT専用にカスタマイズされた装備パッケージがスタイリッシュな個性を演出し、新型911カレラTには、初めてカブリオレも用意された。
ポルシェは、軽量でダイナミックな911カレラTを追加し、911モデルシリーズを拡張。純粋主義のカレラTは、軽量化、ダイナミックなチューニング、6速マニュアルトランスミッションによって最高のドライビングプレジャーを提供。
フルバケットシートを備えた新型911カレラTの最軽量仕様は、軽量ウインドウ、断熱材の削減、6速マニュアルトランスミッションによりわずか1478kgで、911カレラより40kg以上軽くなる上、初めてカブリオレも用意されるという。
モデル名のTはツーリングを意味し、それはポルシェでは1968年に911 Tがツーリングカーとしてホモロゲーションを取得したときまで遡り、初代911 Tは1973年まで生産され、2017年以来、911カレラTはカレラとカレラSの間に位置するモデルシリーズと位置づけられている。
純粋なドライビングプレジャー、俊敏なハンドリング、感動的なサウンド、そして後輪駆動スポーツカーの本質を追求したのが、911カレラTであるとポルシェは強調した。
パワートレイン
マニュアルトランスミッションと水平対向6気筒ツインターボ
911カレラTは、911カレラの3L水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は394ps/最大トルクは45.89kg-mで、標準装備の6速マニュアルトランスミッションが駆動力をリアアクスルに伝達する。
シフトダウン時には、エンジンとギアボックスの回転数差を自動的かつ特別に補正するオートブリッピング機能を選択することができ、標準装備のスポーツクロノパッケージを装着した場合、カレラTクーペは4.5秒(カブリオレでは4.7秒)で100km/hまで加速する。
最高速度は295km/h(同293km/h)で、先代モデルに比べてパワーが向上したことに伴い、カレラのブレーキシステムも大型化され、ブレーキディスクの直径は350mm、フロントには6ピストン固定式キャリパーが装備された。
車内断熱の低減やオートブリップ機能との組み合わせにより、標準装備のスポーツエグゾーストシステムは特に感動的なサウンドスケープを生み出すと彼らは表現している。
シャシーとチューニング
モデル専用の開発
トラックプレシジョンアプリを含むスポーツクロノパッケージは、これまで同様に911カレラTの標準装備の一部だ。
さらにポルシェは、このモデルに初めてリアアクスルステアリングを標準装備し、フロントアクスルにはよりダイレクトなステアリングレシオを組み合わせることでハンドリングを大幅に最適化することにより、ステアリングがよりダイレクトに反応すると同時に、安定性も向上。リアアクスルステアリングのチューニングは911カレラT専用に開発された。
10mm低く設定したPASMアダプティブスポーツサスペンションも標準装備され、カレラTの走りをより俊敏にするためにモデル特有のスポーティなチューニングが施されている。
標準装備のリアアクスルステアリングと911カレラT専用に最適化されたエアロダイナミクスバランスによって、フロントおよびリアアクスルのアンチロールバーをニュートラルなハンドリングへとチューニングすることが可能となったとポルシェはいう。
911カレラTには20/21インチのカレラS軽合金製ホイールを装着。フロントタイヤは245/35ZR20、リアタイヤは305/30ZR21となる。
エクステリア
911カレラTは、シリーズの他のモデルとは異なる数多くの特徴を備えた。
三角形のリアウインドウには、シフトパターンのロゴが入ったステッカーが貼られ、マニュアルシフトを採用した純血主義のモデルであることがわかるという。
リアのモデルロゴはコントラストカラーのバナジウムグレーで、リアリッドグリルのインレイ、エクステリアミラーのアッパーおよびロアトリム、機械研磨仕上げの軽合金製ホイールは同色のバナジウムグレーメタリックで塗装され、カレラTのもう一つの特徴は、911カレラGTSから採用された空力的に最適化されたリップスポイラーだ。
カレラTのレジェンドカラーにはシェードグリーンメタリック、クレヨン、スレートグレーネオのボディカラーが用意され、ドリームカラーにはガーズレッド、ルガーノブルー、ゲンチアンブルーメタリック、カルタヘナイエローメタリックのボディカラーが用意された。
シェードカラーは、より落ち着いたジェットブラックメタリック、GTシルバーメタリック、アイスグレーメタリックから選択可能で、コントラストはソリッドカラーのブラックとホワイトを提供し、ペイント・トゥ・サンプルおよびペイント・トゥ・サンプルプラスプログラムでは、さらに多くのボディカラーを用意。
911カレラTカブリオレのトップは、オプションでブラック、レッド、ブルー、ブラウンの4色がラインナップされるという。
インテリア
スポーティなブラックにコントラストカラーのステッチ(オプション)を施したカレラTのインテリアは、Tモデルらしいピュアな印象だと彼らはいう。
ダッシュボードでひときわ目を引くのは、標準装備のスポーツクロノパッケージのストップウォッチで、数多くの特別なディテールが、マニュアルスポーツカーとしての911カレラTの独自性を強調する。
短いシフトレバーの上部にはオープンポア仕上げのウォルナット積層木材ギアノブが装備され、見た目とともに手触りでも特別な体験を提供。
ギアレバーの前には“MT”(マニュアルトランスミッション)のロゴ入りバッジが付属し、また、ダッシュボードの助手席側にはシフトパターンのロゴがプリントされた。
標準装備には、レザー張りヒーテッドGTスポーツステアリングホイール(モードスイッチ付)も含まれており、Race-Texステアリングホイールも利用可能で、ダッシュボードとセンターコンソールの装飾インレイはバナジウムグレー、ドアパネルのインレイはブラックブラッシュアルミニウムとなる。
スポーティなインテリアにふさわしくカレラTにはブラックの4way電動調節式スポーツシートとSport-Texシートセンターが標準装備され、インテリアのタータンチェック柄は911カレラT専用となる。
ヘッドレストには911ロゴを刺繍、アダプティブスポーツシートプラス(18way調節機能付)または特に軽量なフルバケットシートをオプションで選択可能だ。
エクステリアとインテリアのカレラTパッケージ
911カレラTの特別感はエクステリアとインテリアのカレラTデザインパッケージによってさらに強調され、ポルシェのクラシックカラーであるゲンチアンブルー仕上げが印象的なカラーコントラストを生み出すという。
エクステリアでは、リアリッドのインレイ、フロントおよびリアリッドとドアのCarrera Tデカール、MTステッカー、前面をグロス加工した軽合金製ホイールにこのカラーが使用される。
なおエクステリアミラーのアッパーシェルはブラックとなる。
標準装備のブラックステッチの代わりにゲンチアンブルーのコントラストステッチがインテリアを引き立て、シートにもゲンチアンブルーのコントラストストライプが施されており、シートベルト、センターコンソールとドアパネルのトリム、ヘッドレストのコントラストインレイと911の刺繍ロゴも同色だ。
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