アンドレッティ・オートスポートは、アルファロメオF1を買収し、早ければ2022年からF1に参入するのではないかと噂されてきた。しかしこれは条件が合わず、合意に至らなかったようだ。
インディカー・シリーズなど、アメリカのレースを中心に活躍するアンドレッティ・オートスポート。同チームはアルファロメオF1を買収し、F1に打って出るのではないかと言われてきた。しかしこの買収交渉はまとまらなかったようだ。
■アンドレッティ・オートスポートがF1参戦を画策中、アルファロメオ買収に向け動きを加速
その原因は金銭面にあったと言われたが、チームCEOのマイケル・アンドレッティはこれを否定。コントロールに関する問題が発生したため、交渉が暗礁に乗り上げたと明かした。
アンドレッティはこの件について、次のように語った。
「金銭的な理由で、買収が失敗したという噂については終止符を打ちたい。それは真実から遠く離れたモノだった。金銭的な理由とは何も関係なかったんだ」
「基本的には、交渉の最後の段階で、コントロールの問題に行き着いた。それが、今回の取引を終わらせることになった」
「私は常に、我々にとって内容が正しい時だけ、その取引を行なうつもりだと言ってきた。結局今回のことは、我々にとっては正しいモノではなかったんだ。だから我々は、別の機会を探し続けようと思っている」
アンドレッティはさらに、次のように付け加えた。
「残念ながら土壇場になって、コントロールに関する問題が変更されてしまった。それは、我々が受け入れることができないモノだったので、我々としてはこの取引から離れるしかなかった」
アンドレッティが意味することは、「チームを購入しても、それをコントロールすることができない」ということなのかと尋ねられたアンドレッティは、「基本的にはそうだ」と語った。
またアンドレッティによれば、F1チームの買収計画が実現していれば、コルトン・ハータをF1に挑戦させることも計画の一部にあったという。
「もちろん、我々がチームを手にすることがあれば、アメリカ人ドライバーをF1にデビューさせたいという点で、ハータはその道をリードする存在になっていただろう」
「彼はそのための最適な存在だ。つまり我々は、彼がヨーロッパで競争力のあるドライバーになれると信じている。だから我々は、間違いなく彼にシートを与えようとしたはずだ。彼にそれができない理由はない」
なおアンドレッティ・オートスポートのF1参入計画には、アメリカでのF1人気拡大を目指すリバティ・メディアは積極的に関与していなかったと同意する。
「リバティ? いや、関係はないよ」
そうアンドレッティはコメントした。
「彼らは明らかに、アメリカでのマーケットを拡大しようとしている。だから、アメリカのチームが増えることを望んでいると思う。でも、彼らは我々を手助するためには何もしなかった……それは大きな話題になったはずだと思う。うまくいかなかったのは残念だが、私は諦めない」
「我々の目は、まだ可能性を探っている。F1だけでなく、他のフォーミュラカーのレースも、そして他のタイプのレースでもだ。それが、我々の仕事だ。我々はレースビジネスに携わっている。そしてその可能性を常に拡大するチャンスを探っているのだ」
「しかし事業を拡大する時、それが競争力のある適切な契約であることを確認しなければならない。それが、我々のブランドにとっては非常に重要なことだ」
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