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【現代版コブラ登場】ジャナレリー・デザイン-1 日産製V6+6速MT採用 499台限定

もとは自身のためにデザインしたクルマ

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)

【画像】デザイン-1とフェニアSS 全49枚

photo:Tom Gidden(トム・ギデン)

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


今回ご紹介するのは、ジャナレリー・デザイン-1。車内は窮屈で、乗り降りがしにくい。計器類は見にくい。水たまりを走ると、足が濡れてしまう可能性がある。どれも大して重要な問題ではないけれど。

ジャナレリー・デザイン-1の名前は、ドバイを拠点にするデザイナーのアンソニー・ジャナレリーから取られた。彼はフランス人で、Wモータースのモデルを何台か手掛けている。思わず息を呑むスタイリングの、フェニア ・スーパースポーツやライカン・ハイパースポーツなどは代表例だ。フェニア ・スーパースポーツは日本へ正規導入されている。

デザイン-1に取り組み始めたのは、およそ5年前。生産する予定はなく、自身のためにデザインしたクルマだった。しかし発表すると数名の顧客が興味を示し、ボートの製造を手掛けるフレデリック・ジュイヨとチームを組み少量生産をスタート。

これまでに20台ほどのデザイン-1が作られ、まだ70台ほどのバックオーダーがあるという。だが別の計画もあり、499台でデザイン-1の製造は終了させる予定だという。

英国でも8万5000ポンド(1215万円)で、正式に販売がスタートしている。右ハンドル仕様になっており、オシャレなディーラーがロンドンに置かれている。

標準でルーフレスのロードスターとなるが、7600ポンド(108万円)を追加すれば、跳ね上げ式のカーボンファイバー製ハードトップを装備できる。まともなスパナを持っていて、使い慣れていれば、数分で脱着できるという。

もし徹底的なハードコアがお好みなら、フロントガラスを薄いエアロスクリーンへ変更もできる。こちらは2000ポンド(28万円)が別途必要。

概念はレトロでも信頼性は現代水準

クルマの構成は見た目のとおり、懐かしいシンプルなスタイル。ボディの内側も同様だ。鋼管製のスペースフレームが組まれ、自然吸気の3.5L V6ガソリンエンジンが搭載されている。

トランスミッションは6速マニュアル。リミテッド・スリップデフはオプション。4輪ともにサスペンションはダブルウイッシュボーン式で、エアバックとABSは付いていない。トラクションコントロールは、オプションで付けられるという。

エンジンと6速マニュアルなど、大部分のメカニズムは日産製だ。ジャナレリーによれば、ケーターハムとコブラの中間のような仕上がりだと話す。これよりわかりやすい説明は、少し考えないと思いつかない。

クルマのコンセプトは恥ずかしげもなくレトロだが、日産譲りのメカニズムだから、信頼性は現代的。車重はわずかに850kgほどと軽量で、運転は楽しく扱いやすい。エアコンも付いており、USBポートや充分な荷室も備わっている。

クルマの構成内容も特徴といえる。ロードスターとハードトップなど3種のボディスタイルから選べるほか、サスペンションは全調整式。体格に合わせてシートをオーダーできたり、ペダルボックスの位置を指定できたりする。

今回わたしが試乗したのは、ハードトップ付きのデザイン-1。身長は190cm以上あるけれど、ヘッドルームは問題ない。ペダルは奥の方にずらしてもらった。

モーガンより洗練、TVRより一体感

座り心地は想像以上にとてもいい。いままで運転してきたどんなクルマより、フロントガラスが顔の近い位置に迫っている。視界は良好で、控え目に並ぶスイッチ類の位置も合理的。計器類は小さくて見にくい。

わたしの場合、充分な大きさのシンプルなメーターが不可欠だ。小さなアナログではなく、レトロな雰囲気を台無しにするかもしれないが、高精細のモニターを正面に置きたいところ。

運転席に座り、湿った道へゆっくりと進み出る。他のこの手のクルマなら、どんな印象なのか想像してみる。

乗り心地は硬い。これまで運転したどんなモーガンより、洗練度は遥かに高い。反応の瞬発性は、ケーターハム・セブンや、もちろんアリエル・アトムには及ばない。以前わたしが乗っていたTVRより一体感があるが、突出したロータスほど滑らかではない。

あれこれ引っ張り出していて思いついた。1990年代にケーターハム21というクルマがあったあが、その現代版があったのなら、こんな感じだったかもしれない。

しばらくして道路の前方が開けた。許された時間は短いから、あちこち流している余裕もない。

エンジンには特別な印象を持たなかった。ベースとしているのは北米や中国、中東などで販売されている、日産マキシマのものがベースだからだろう。

だがエグゾーストノートは威勢よく、軽量な車体にとても精密なマニュアルギアが付いていて、ドライビングフィールは最高だ。

目を覚ますのに丁度いい一撃

アクセルペダルを半分ぐらい踏んでいる限り、エンジンは静かだが、深く踏み込むと突然性格が変わる。1960年代のフェラーリ製V型12気筒エンジンを彷彿とさせる。

デザイン-1は威勢よく前へ進む。湿った路面でもトラクションが素晴らしい。リアサスペンションが柔らかく、ミドシップ・レイアウトであるためだろう。

湿った路面で短時間の試乗だったから、操縦性のすべてを確認することは難しかった。しかし、ステアリングやペダルの重み付け、アシストのないステアリングの精度の高さと感触の濃さ、しっかり効くブレーキは秀逸の仕上がり。

デザイナーが趣味で作ったスポーツカーではない。れっきとした、ちゃんとエンジニアリングが施されたドライビングマシンだ。

英国での価格、8万5000ポンド(1215万円)が正当かどうかは個人による。英国で売られる初めの5台は特別仕様で、カーボンファイバー製のユニオン・ジャックをあしらったエンジンカバーとサイドグリルが付き、11万5549ポンド(1652万円)となる。

少なくとも筆者が明言できることは、ジャナレリー・デザイン-1は見た目に相応しい走りを備えているということ。日常的に使いたいと思えるほどの実用性を備えた、速く、高価で、軽量なスポーツカーだ。

鎮静剤の効いた、個性の薄い、大きく膨らんだ高性能クロスオーバーやSUVに麻痺しそうな現代。ジャナレリー・デザイン-1は、そんなわれわれにとって、目を覚ますのに丁度いい一撃となりそうだ。

番外編:ジャナレリーが展開する計画

ジャナレリーが進める計画は、デザイン-1だけではない。間もなく、より大きく快適で、パワフルなデザイン-2が登場する予定。そのぶん、価格も高い。

エンジンはV6ではなくV8となり、デザイン-1とは比べ物にならない高性能が得られる見込み。ジャナレリーにデザイン-2のデザインスケッチを見せてもらったが、とても期待ができるものだった。ご紹介できないのが残念だ。

「デザイン-1がコブラのようなクルマだとしたら、デザイン-2はフォードGT40になるでしょう」 とジャナレリーが表現した。それだけで充分素晴らしいモデルになることが想像できる。

新しく就任するCEOの存在も大きい。名前はここでは載せられないが、スーパーカーの世界では世界的に知られている、尊敬を集める人物だ。拠点もドバイではなく、自動車製造に適した別の場所へ移転する計画だという。

アンソニー・ジャナレリーは、読者の多くがまだ聞き慣れない名前かもしれない。だが、将来的には何度も耳にする、自動車業界の有名人になる可能性は高そうだ。

ジャナレリー・デザイン-1のスペック

価格:8万5000ポンド(1215万円)
全長:3860mm
全幅:1840mm
全高:1080mm
最高速度:217km/h(リミッター)
0-100km/h加速:3.9秒
燃費:-
CO2排出量:-
乾燥重量:850kg
パワートレイン:V型6気筒3498cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:329ps
最大トルク:37.6kg-m
ギアボックス:6速マニュアル

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