VWが5年後に市販をめざす新型EVはガソリン車並みの充電スピードでレベル4自動運転にも対応か

独フォルクスワーゲンは3月5日、2026年に発表に向けて開発を進める新型EVセダンコンセプト、「プロジェクト・トリニティ」に関する情報を公開した。

公開されたイラストに写る新型セダンは、フラットかつスポーティなデザインとなっており、フォルクスワーゲンがこのプロジェクトでEV時代の革新的なセダン像を提示しようとしていることがうかがえる。

ラテン語で三位一体を示すプロジェクト名のとおり、その根幹をなすのは、画期的なソフトウェアを搭載した電動プラットフォーム、シンプルな車両構成、ウォルフスブルグ工場でのネットワーク化された生産体制という3つの要素で、航続距離と充電スピードにも新基準を打ち立てるという。特に充電時間に関しては、ガソリン車の給油と同等のスピードまで短縮される計画で、実現すればEVのネガティブな要素は大幅に払拭される。

自動運転に関する機能も飛躍的に向上。2026年の量産開始時から、高速道路等特定条件下で自動追い越しなどの高機能な自動運転「レベル2+」を実現するほか、ハード面では同じく特定条件下で人が運転以外のことに集中できる完全自動運転「レベル4」にも対応するとのことだ。これにより、諸条件が整えば車内をラウンジのようにレイアウトして会話を楽しみながら目的地へ移動するといったことも現実味を帯びてくる。

フォルクスワーゲンは、車の操作から解放されてストレスフリーで旅をすることを「タイムマシーン」と表現しており、プロジェクト・トリニティは車の概念も大きく変えるモデルとなりそうだ。また、こうした機能は、多くの人々に向け提供されるというから、価格設定にも期待したい。

さらに、プロジェクト・トリニティでは、現状多岐にわたっているメーカー装着オプションなどのバラエティを最小限までシンプルにし、オーナーはオンラインで好みの機能を追加できるようになるとのこと。こうした取り組みは生産工程の省エネ化にも効きそうだ。

極めて先進的なモデルとなりそうなプロジェクト・トリニティ。実現はまだ少し先のこととなりそうだが、ビジョンを打ち立てその実現を目指す挑戦を応援したい。

Comments

いまEVを買っても
全固体バッテリーカーが
発売されたら、
型落ちバッテリーのEVは
二足三文になるね。

待てる人は、あと数年待って
全固体バッテリーの
リリース情報をウォッチして
待った方が良い。

〉フラットかつスポーティなセダン

VWは、ビートルを捨てたのか。次のビートルは、先進の自動電気自動車だと思ったけど、それじゃあ売れないんだろうね。