新ロッキー/新ライズお披露目
ダイハツはホームページのティザーサイトで「2021年11月発売」と予告していた新ロッキーについて、11月1日にその詳細を公開した。
【画像】シリーズハイブリッド登場【新ロッキー/ライズを詳しく見る】 全74枚
これに関連して、ダイハツとトヨタは共同で、新ロッキーおよび新ライズの報道陣向け商品説明会をオンラインで実施した。
今回の「新」とは、新しいパワートレインが加わったことでのビックマイナーチェンジに相当する。
コンパクトSUVの新車選びをしているユーザーはもとより、競合他社や各社販売店にとっては極めて気になるマイナーチェンジだといえるだろう。
今回の商品改良は主に、エンジンなどパワートレインが中心となっている。
初代モデルでの直列3気筒1.0Lターボに加えて、新型1.2Lエンジン、さらにそれをベースにしたハイブリッド車という3つのラインナップとした。
中でも注目なのが、ダイハツがeスマート・ハイブリッドと呼ぶハイブリッド車の存在だ。
技術的にみれば、eスマート・ハイブリッドはエンジンを発電機として使うシリーズハイブリッドに属する。
シリーズハイブリッドといえば、日産eパワーがあり、ダイハツを含むトヨタグループとしては、近年のeパワー大躍進に対してこれからガチンコ勝負を挑む形となる。
それについては……。
違和感 ライバルはノート?
ここで、少し整理しておきたい。
eパワーの主役である日産ノートは、車格ではBセグメントなので、トヨタでいえばガチンコライバルはヤリスとなる。
対して、ロッキー/ライズはダイハツDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)というプラットフォーム(車体)を持つことから、「大きめのAセグメント」という解釈だ。
日産でのコンパクトSUVというと、キックス、またはノート・オーテック・クロスオーバーが該当するが、車格でいえばこれらもロッキー/ライズとは違うといえる。
そのうえで、日産のeパワーでのモデル展開を考えれば、ダイハツの他の乗用車はもとより、さらにボディサイズが大きい、トヨタ車のアクア、ヤリス、ヤリス・クロス、カローラ・クロス、シエンタ、そしてノア・ヴォクシーあたりまでは、1.2Lエンジンを発電機とするシリーズハイブリッドで十分な走行性能と優れた燃費が得られるのではないかと考えられる。
当然予測できたことだが、今回の会見でダイハツ関係者らは「将来の商品事業戦略については回答を控える」として、eスマート・ハイブリッドが今後、どのようなモデルへ展開していくのか、具体的なモデル名などについては触れなかった。
ただし……。
広がる? 「手の内化」想定
筆者を含む記者らとの質疑応答の中で、新設計したロングストロークの直列3気筒1.2Lエンジン(WA-VE型)とハイブリッド関連の電動系パーツのコストに関する質問に対して、ハイブリッド技術担当エンジニアが「将来的に(販売されるモデルの)数がまとまれば、(段階的に)ダイハツとして手の内化していく」という表現をした。
一般的に自動車業界で「手の内化(てのうちか)」とは、自社技術として十分な知見を得て多様なモデル(車種)での展開をすることを指す。
そのため、前述のようなトヨタの小型車や中型車でのeスマート・ハイブリッドの横展開は「十分にあり得る」と考えるのが自然だろう。
事実、新ロッキー/新ライズのeスマート・ハイブリッドのシステムでは、車体前部の1.2Lエンジン(発電機)に軽量でコンパクトなハイブリッド用トランスアクスルが搭載されているが、その内部で並列配置しているモーターとジェネレーターは、トヨタの量産車との共通性が高いことを明らかにした。
また、リチウムイオン二次電池はトヨタが自社製品向けで開発した部品との共通性がある。
そのほか、ハイブリッド機構を制御するPCU(パワーコントロールユニット)についてもトヨタ関連部品をベースにダイハツ向けに改良したという。
要するに……。
新たな心臓 軽への展開は?
プリウスを筆頭とするトヨタハイブリッドシステム、RAV4などで展開するプラグインハイブリッド車、スバルとの協業を含めたbZシリーズなどのEV(電気自動車)、ミライが先陣を切る燃料電池車、そして今回のダイハツ主導で開発したシリーズハイブリッド(eスマート・ハイブリッド)と、トヨタ全体としてのカーボンニュートラルに向けた電動化フルラインナップ体制がより鮮明に見える化されたといえる。
もう1点、気になるのは軽自動車の電動化だ。
政府の施策「グリーン成長戦略」では、2035年までに軽自動車を含めて国内の新車は100%電動化(ハイブリッド車を含む)としているからだ。
今回の商品説明で新ロッキー/新ライズの開発総責任者からは、できるだけ早い時期に「軽自動車への展開」を進めるとの発言もあった。
ただし、これは新ロッキー/新ライズで今回用いたシリーズハイブリッド技術を、現行の軽自動車エンジン規定の排気量660ccに当てはめて導入する、という意味ではないようだ。
あくまでも、eスマート・ハイブリッド量産の知見を、軽の電動化にも応用/活用していくという見解である。
いずれにしても、今後クルマの電動化が進むうえで、ダイハツ/トヨタがシリーズハイブリッドに本気になったことは、ユーザーと各社販売店にとって大きなインパクトだといえる。
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最高グレードでも安いし。