発売されてから気になっていた「MUSHMAN 250」と初対面
皆さんこんにちは、高梨はづきです。 今回のコラムでは、MUTT Motorcycles(マットモーターサイクルズ) の『MUSHMAN 250』についてお届けしていくよ!
【画像】MUTT Motorcycles「MUSHMAN 250」の画像を見る(20枚)
2023年4月に発売されてから、編集長にずーっと言い続けてきたことがある。それが「マッシュマンに試乗したいです!」という願い。今回やっと叶ったよ! 嬉しいなぁ! 編集長ありがとうございます!
なんで乗りたかったかといえば、シンプルに見た目がカッコよかったからなんだよね。このスタイルが私好み過ぎて、実物を見たいってずーっと思っていたの。乗れると知ってからはもう大興奮で…!撮影前日は楽しみ過ぎて、あまり眠れなかったくらい!
マットモーターサイクルズは、2016年イギリス・バーミンガムで生まれたカスタムバイクメーカーで、日本にやってきたのは2019年。まだ最近のことだね。日本ではPCI株式会社が日本正規輸入総代理店をしているよ。
一方、本家イギリスでは、マットモーターサイクルズのカスタムビルダーが作り出すバイクが、発表するや瞬く間に売り切れてしまうくらいの人気で、日本でもそのオシャレな見た目から、気になるバイクとして注目を少しずつ集めているようだね(わたしもそのうちの1人)。その他、カスタムバイクを手掛けること以外にも、オリジナルアパレルやアクセサリーもラインナップするファッションブランドでもあるんだ。
マッシュマン250は、完全オリジナルというよりも、既存のバイクをさらにパワーアップさせたモデルみたいなんだけど、基本的にマットモーターサイクルズのバイクって、ベース車両をカスタマイズしてオリジナルの商品に仕上げるメーカーなんだって。
その中でも、250ccクラスはスズキのST250/ST250Etypeのエンジンをベースとしていて、外装パーツで独特のキャラクターを持たせているよ。外観は、同メーカーのモングレル250というバイクをベースに造られているんだけど、中身は一貫していて、外観のコンセプトで違いを持たせているといった感じ。
マッシュマン250のコンセプトは、名俳優だったアメリカの大スターであるスティーブ・マックィーンって方がいて、バイク愛がすごく強く、映画のスタントは自らやってのけるくらい乗りこなしつつ、俳優業だけでなくモーターレースに参加する選手としても人気を獲得するほどバイクをこよなく愛する人だったんだって。
マックィーンさんは、バイクに乗らずとも俳優としてかなり人気だったから、「バイクで怪我されたら仕事ができなくなるぞ」と周りがうるさく言ってきて困っていたところ、それでも乗りたい意欲が勝り、内緒で偽名を使い「ハーベイ・マッシュマン」として、レースに参加していたりしたんだとか。
マッシュマン250はそんなテレンス・スティーブ・マックィーンが乗りこなしていたバイクをモチーフにして造られ、生まれたんだって。(わたし調べ)
実際に対面した感想は、やっぱり可愛い!!
クラシカルで、ストリートモダンな佇まいがたまらない。画像で見たままのカスタム風の車両がオシャレすぎる!そしてワイルドさも感じ取れて画像で見た時よりも存在感があって、実物はもっとかっこよかった…。
タンクのカラーリングに、チタニウムグレーをベースに、レザーとスチールを用いたタンクラックがオシャレすぎる。1番最初に目が行くポイントがこんなオシャレで、それが標準装備って…反則だよね。
グリップも…こういうのはキルティング加工っていうのかなぁ? 抜け目なくデザインされていて、エンジンガードも標準装備だし、タイヤはオフロード使用でステップもギザギザしていてどこでも走れてしまう最強の仕上がり。購入したら何もいじらなくていいくらい…。全てのパーツを細かく見ても色んなところにこだわりを感じるんだよね。
気持ちウキウキのまま、またがってみると、見た目よりシート高が高いことに驚いたけど、シート高810mmでわたしの身長(158cm)で両つま先がしっかり着くくらい。特に不安さはなかったな。
乾燥重量は130kgで、同じ250ccのラインナップの中でも比較的軽い車重になっているのね。わたしの愛車カワサキ・エストレヤと比べても車重が軽い。わたし基準でいっても、かなり所有感も満たされるし、女性でも安心して取り回せそうな印象を受けたよ。
では、そのまま出発して行こう!
マッシュマン250は、クラッチを握りながらセルボタンを押すと、エンジンが掛かるような仕組みになっているよ。マフラーからは中低音のドドドッという良い音で何気に迫力がある。
もう気付いている人がいるかもしれないけど、マッシュマン250はマフラーが左出しなんだ。珍しいよね。そして、その鼓動は、バイク全体に感じるくらいパワフル。乗る前から「今からバイクに乗ります」感が味わえて良い。
では、スタートしてみよう
走り出しはオフロードタイヤだからなのか、すこしフワフワしたように感じたけど、しっかり路面を踏みしめて進んでくれる印象があった。アクセルをグイッとひねると…しっかり付いてきてくれるけど、瞬発力というより伸びの方がいい印象かな。
スズキのエンジンだけど、乗り心地はロイヤルエンフィールドのクラシック350に似ていて、3速4速までギヤをあげた時の走行中にアクセリングをやめると、エンジンブレーキでモワーーーンと減速する感じがもうそっくり。
ブレーキングはそれなりだけど、車重がそこまで重くないから、効きずらいというのは感じなかったよ。これは許容範囲だね。
カーブもスーッとラインに乗って曲がれるし、走行面に関しては特に気になることはなかったのでわたし的には◎! 乗っていくうちに「あのバイクに似てる!」「このバイクに似てる!」って楽しくなるバイクだった。特に似てるなぁと思ったバイクは、ロイヤルエンフィールド「ハンター350」、ヤマハ「セロー250」、ハスクバーナ「スヴァルトピレン250」かな。
マットモーターサイクルズのブランド名のMUTTは、日本語で雑種犬という意味なんだけど、わたしはその語彙が気に入ったの。MUTT=Mangrel Dodが由来で、1台のバイクに対して複数のバイクの部品を装着してカスタマイズすることを表現しているんだって。だからいろいろ満載なのかなぁ?って思ったり。
タンクの容量14Lで全LEDライト装備。ヴィンテージ風なのに現代に寄り添ってくれるモダンを感じさせるスタイル。全てがハンドメイドで作られているそうで、それを聞いただけで魅力が湧いて出てくるよね!はぁ…。また欲しいバイクが一台増えてしまった…。くっ、私に財力があれば…!!
…ということで本日はここまで! また8の付く日にお会いしましょう~。
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