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フル電動化の2024年STCCに向け、新興エクシオン・レーシングが投入する『BMW i4』が初公開

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フル電動化の2024年STCCに向け、新興エクシオン・レーシングが投入する『BMW i4』が初公開

 新開発BEV車両による次世代チャンピオンシップ開幕を2024年に控えるSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権だが、すでに発表済みの『クプラ・ボーン』や『テスラ・モデル3』に続き、TCR時代から参画するエクシオン・レーシングが走らせる“3番目”のモデル『BMW i4』がアンベイル。これでEV初年度シリーズ参戦の4車種中、残すは『フォルクスワーゲンiD.3』のみの状況となった。

 グリッド上の他のモデルと同様、この電動BMWも最高出力550PS想定のモーターにより0~100km/hは3秒以下、最高速も300km/hをマークする後輪駆動ツーリングカーとなり、最大800Vの高電圧を利用する45kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。そのバッテリー、モーター、サスペンションなどはすべてワンメイクとされ、シリーズを代表する強豪PWRレーシングが運営する研究開発部門『EPWR』社によって競技用に構築された電動パワートレイン“Kit”を採用する。

電動化初年度の2024年STCCカレンダー発表。6月開幕のヨーテボリ市街地“デュエル”含む全6戦に

「今年最初にテスラ・モデル3を初公開し、夏休み明けにはクプラ・ボーンを紹介することができたが、今回、2024年のSTCCに参戦するパズルのもうひとつつのピースとして、このBMW i4をお披露目できたことを非常に誇りに思う」と挨拶したのは、STCC最高経営責任者(CEO)のミュッケ・ベルン。

 同じくEPWR社の最高経営責任者(CEO)であるミュッケ・ヤンソンも「我々は、持続可能でエキサイティングなモータースポーツの未来をともに推進し続けるべく、画期的な2024年シーズンに先立って、STCCとエクシオン・レーシングのチームに初のBMW i4レースカーを納入できることを誇りに思う」と述べた。

 まだ暫定仕様でカラーリングも施されていない同車だが、プレシーズンテストと6月の開幕“ダブルヘッダー”を予定するヨーテボリ市街中心部での競技開始に先立ち発表される予定だ。

■ブリンク・モータースポーツが投入するテスラ・モデル3のカラーがお披露目
 これら新開発EVモデルのうち、来季よりブリンク・モータースポーツが投入するテスラ・モデル3が先陣を切って車両公開されていたが、チームは12月初旬にヨーテボリで開催された“eCarExpo”のショー会場で、初年度向けのカラーリング・スキームを披露した。

 他陣営と同じく全3台のテスラを投入するチーム代表権ドライバーのトビアス・ブリンクは、会場にも姿を見せ「もちろん、我々のチームカラーが反映された真新しいEVツーリングカーのテスラを見るのは素晴らしい気分だ」と、新時代幕開けへの意気込みを語った。

「この完成度の高いカラーリングはすでに『確かな勝者』のように見えるし、これを可能にしてくれたすべてのパートナーに多大な感謝を捧げたい」と続けたブリンク。「残りの2台のクルマに関しても、もう間もなくその詳細を発表できることを楽しみにしている」

 その記念すべき開幕ダブルヘッダーのストリート戦では、世界規模のイベントである“レース・オブ・チャンピオンズ(RoC)”に倣い、エリミネーション方式で2台のドライバーが同時に対戦する“ヘッズ・トゥ・ヘッズ”のフォーマットが導入される。

 参戦エントラントとしても、各種EVコンポーネントの「製造遅延」により新開発BEV車両による新年度がまさかの延期になるなど、苦渋の決断を強いられていただけに、都合5つの会場で全6戦のイベントを開催するスケジュール確定に安堵の気持ちを隠さない。

「レースカーを構築する主要部品のサプライヤーが、諸般の事情により2023年に向けた納入ができず、我々としても厳しい時期を過ごしてきた」と続けた代表兼チーム共同オーナーでもあるブリンク。

「このテスラに関しても、まだやるべきことがたくさんあるが、こうして“eCarExpo”で初公開できたことを本当にうれしく思うよ。我々はモチベーションを高め、いつものように表彰台の頂点を目指し、2024年のSTCCシーズンに向け努力を続けていくつもりだ」

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