4月13日、2024年スーパーGT開幕戦である第1戦『OKAYAMA GT 300kmレース』の走行がスタート。初日午前に行われた公式練習では、GT500クラスはau TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)、GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録した。
二度のシーズンオフ公式テストを経て、いよいよ新シーズンの開幕を迎えた2024年のスーパーGT。今季はGT500、GT300両クラスで新車の投入や、安全性向上のための車両規定、予選方式、持ち込みタイヤセットの変更など、さまざまなレギュレーション変更がある年になる。
迎えた第1戦の舞台は、例年どおり岡山国際サーキットとなるが、今年は金曜搬入日からかなりの暑さを感じる天候に。土曜日の公式練習開始となる9時30分時点で気温20度、路面温度26度という例年とは異なるコンディションでスタートした。
その開始早々、バックストレートで87号車METALIVE S Lamborghini GT3がトラブルの影響かストップ。車両回収のため、セッション中断を告げる赤旗が提示された。87号車はFRO(ファースト・レスキュー・オペレーション)車の牽引でピットに戻され、9時37分にふたたび走行が再開された。
セッションがリスタートとなると、シーズン開幕で多くのデータを集めるべく、各チームは精力的に周回を重ねる。公式練習は、その後大きなアクシデントなく10時30分に開始から1時間が経過。その時点でのGT500は昨年王者のau TOM’S GR Supraが唯一の1分17秒923で総合トップに立つ。
2番手には新型シビック・タイプR-GTを投入したホンダ陣営の8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTが1分18秒458、3番手には同じくホンダのSTANLEY CIVIC TYPE R-GTが1分18秒607、4番手にはニッサン陣営のMARELLI IMPUL Zが1分18秒701で続く。
GT300では、SUBARU BRZ R&D SPORTが記録した1分26秒119がクラストップとなり、K-tunes RC F GT3、JLOC Lamborghini GT3がトップ3につける。なお、開始直後にストップしたMETALIVE S Lamborghini GT3、アウトラップでピットに戻ったKeePer CERUMO GR Supra、9時45分ごろにピットロード出口でマシンを止めたPONOS FERRARI 296はピットガレージ内での作業を強いられことに。
公式練習は10時55分から10分間のGT300専有走行に入るが、持ち込みタイヤセット数が5セットから4セットに削減された影響もあるのか、タイムを更新する車両は現れず。GT300はSUBARU BRZ R&D SPORTがトップで終えた。
続く11時5分からはGT500の専有走行に以降するも、こちらもタイムを上げるマシンはおらず、最終的にau TOM’S GR Supraが序盤に記録した1分17秒923が総合トップタイムとなった。
終了時の路面温度は34.5度まで上昇した2024スーパーGT第1戦岡山の公式練習。GT500の専有走行終了時には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの野尻智紀がダブルヘアピンでスピンする場面もあり、各チームが例年の岡山とは違うコンディションに苦労しているように見えた。
晴天に恵まれた岡山国際サーキットでの2024スーパーGT第1戦は、この後14時から新たに“タイム合算方式”に変更された公式予選が行われる予定だ。
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