BMWは1月25日、新型『5シリーズセダン』のEV、『i5』のロングホイールベース仕様車を中国市場で発売した。ミドルクラスのEVセダン、i5のホイールベースを延長して、後席乗員の快適性を高めた中国専用モデルで、中国で現地生産され、中国の顧客に向けて販売される。
中国仕様ならではの特長として、キドニーグリル周り、前後バンパーやアルミホイールの一部、窓周りなどを、チタニウムブロンズで仕上げた。フロントには、ツインヘッドライトと最新のBMWキドニーグリルを装着した。ほぼ垂直に配置されたLEDは、ウインカーとデイタイムランニングライトとして機能する。BMWキドニーグリルは、ワイドなデザイン。オプションで光るキドニーグリルの「BMWアイコニック・グロー」が選択できる。
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ダイナミックに伸びたプロポーションが、力強いリアエンドへと続いていく。クロームストリップで仕切られたフラットなテールライトは、L字型とした。BMWの伝統的なCピラーの「ホフマイスター・キンク」には、「5」の文字があしらわれている。
後席は、ゆったりとしたレッグルームと専用の装備が特長だ。中でも、31.3インチのパノラマディスプレイ、8K解像度と5Gコネクティビティを備えた「BMWシアタースクリーン」は、『7シリーズ』新型とそのEV版の『i7』譲りの装備。移動中でも高品質なビデオストリーミングを可能にする。また、中国市場向けの装備として、一部の操作系にはクラリティガラスを採用した。助手席側のインストルメントパネルには、チタニウムブロンズのインレイが施される。
コックピットは、操作スイッチの数が大幅に削減された。これは、いっそうのデジタル化を推進したことの効果だ。フルデジタルディスプレイの「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。ステアリングホイールは、フラットボトムの新デザインとした。コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーには、触覚フィードバックが採用されている。
「BMWオペレーティング・システム8.5」をベースにしており、運転席側に機能アイコンを縦に並べた再設計されたホーム画面を備えている。「QuickSelect」機能により、サブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできるため、メニュー構造が大幅に改良され、操作性を引き上げた。新しい「BMW iDrive」は、BMWカーブド・ディスプレイや「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」とも組み合わされ、タッチディスプレイと言語で操作できるように設計されている。
「BMWインタラクション・バー」を用意した。クリスタルサーフェス構造を採用したバックライト付きのバーが、ダッシュボード全体からドアパネルまで広がる。タッチセンサー付きのコントロールパネルも採用している。また、i5は、「プラグ&チャージ」機能を導入したBMWブランド初のモデルだ。これにより、アプリや充電カードを使用することなく、充電ステーションで車両を自動的に認証する、としている。
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