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「BFグッドリッチ」の新作「オールテレーン T/A KO3」をオーストラリアでテスト!…オンもオフも驚愕の性能でSUVの魅力をさらに引き出すタイヤでした

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「BFグッドリッチ」の新作「オールテレーン T/A KO3」をオーストラリアでテスト!…オンもオフも驚愕の性能でSUVの魅力をさらに引き出すタイヤでした

オンロードもオフロードも快適に走りたい人向けのタイヤ

日常性能と走破性を両立させるBFグッドリッチのオールテレーンタイヤの新作「オールテレーン T/A KO3」が登場しました。その実力をオーストラリアでテスト。過酷なオフロードからオンロードまで、そのオールマイティさを体感してきました。

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どんな地形でもグリップしてくれる

SUVに、クロカン的な走破性を求めながらも日常における快適性を失いたくない、そんな欲張りなユーザーにオススメしたいのが、今回紹介するBFグッドリッチの「オールテレーン T/A KO3」だ。

これまでは、ヨンク用タイヤといえば、日常での快適性を優先させたハイウェイテレーン、走破性を追求したマッドテレーンがあり、その中間的ポジションとして、オールテレーンがあった。しかし、昨今では、よりアグレッシブに見せたいとマッドテレーンのような面持ちを与えながら快適性を追求したモデルも生まれており、その境は曖昧になってきている。ただ、そのイマドキな感覚に共通しているのは、日常での快適性をしっかりと備えながらも、オフロードにおける走破性を誇れるデザインを持っていることであり、各ブランドともに、最新技術を投入して斬新なコンセプトを表現している。

もちろん、オールテレーン T/A KO3も、快適性と走破性という相反する性能をハイバランスさせているが、先代となるオールテレーン T/A KO2(2015年発売)よりもクールなデザインを採用したこともあって、ユーザーのワクワク感をよりさらに引き上げてくれている。そのあまりにアグレッシブなデザインゆえに、トレッド面を眺めただけでは、性能を読み取ることは難しいかもしれないが、実際にテストドライブしてみると、まさに想像できなかったようなパフォーマンスに驚くことになる。

オールテレーンとは思えぬハイパフォーマンス

まず、オフロードにおける高い「トラクション(駆動力)」はそのデザインから想像できることのひとつ。さまざまな傾きをもつブロックの配列により、どんな地形でもグリップを約束してくれる、オフロードパフォーマンスが浮かんでくる。実際にオフロードでテストドライブすると、どんな路面でもしっかりとグリップさせてしまうトラクション性能に感激しつつ、そういうシーンでは曖昧になるはずのハンドリングに正確さまで与えており、そのハイバランスぶりに驚いた。

これは、インター・ロッキング・トレッドデザイン、フルデプス・3Dロッキングサイプと呼ばれる技術によるもの。先に感じたハンドリングについては、トレッド面に圧がかかることで、ブロックに刻まれたサイプや、ブロックそのものの剛性を、つまり、倒れ込みを抑制し、確保しているのだという。それは、ラフロードにおけるフルアクセルからのフルブレーキングでも、クルマの制動力をタイヤでもしっかりと受け止めて、車両を安定させたままに停めてしまうという、安心感も導き出していた。少々くだけた表現を用いると「フルブレーキング!→ ズズズッ!→ 停まらない!」、そんなラフロードでありがちなフィーリングは見当たらなかった。

今回のテストドライブではロックセクションも用意されていた。ショルダーからサイドウォールにかけて採用されたセレイテッド・ショルダー・デザインは、ロックセクションでは自らがたわむこと、つまり、岩を包み込むようになることでトラクションを確保し、泥濘地ではこのわずかな凹凸が路面を掴み、クルマを前進、いや、脱出させてくれる。これは、オールテレーンに属するモデルとは思えぬハイパフォーマンスぶりだ。

ブロックパターンとは思えぬ接地感!

と、まずはオフロード走破性について語ったが、「トレッドウェア」と呼ばれる耐摩耗性向上、「タフネス」という耐久性向上など、オフロードではもちろんだが、オンロード性能やロングライフ性能も追求している。ニュー・オールテレーン・コンパウンドは、過酷なオフロード性能を発揮できるだけではなく、オンロードでは快適性を引き出してくれるものであり、サイドウォール部分までカバーしたコアガード・テクノロジーは外部からのダメージをできるだけ小さくしてくれるもの。そう、長く付き合えること、そして、安心感もしっかりと設計されている。

オンロードにおける快適性の進化は、個人的には、いちばん注目していたポイントだ。結論から言ってしまうと、これだけのブロックパターンながら、接地感がじつに豊かであり、さきほど、あれだけのオフロードパフォーマンスを見せていたタイヤだよな? と自問自答してしまうほどの性能をもっていた。もちろん、静粛性も優れており、このデザインのタイヤにしては相当に優秀だと評価できる。ただし、いわゆるロードノイズは小さく抑えられているものの、ブロック形状がもたらすパターンノイズは少々存在しており、オフロード性能もターゲットにしているタイヤだということが伝わってくる。それとて、耳障りには届いていない。

オンロードは「操る楽しさ」レベルに進化

乗り心地については、これもまた快適と表現できるものだった。むしろ、タイヤがしっかりとしている分、サスペンションの動きに明確さが出ており、安心感を高めてくれているかのような印象があった。もちろん、路面が荒れているようなシーンでの大きな入力に対しては、ゴトゴトといった硬さを伝えてくるが、そもそも、選ばれているモデルは、テストドライブが開催されたオーストラリアで多く走っているピックアップトラック。そう考えると、十二分に快適だといえよう。

ちなみに、コーナリングではそこそこのスピードで侵入しても、ハンドリングに曖昧さが出てくることはなく、グリップ力も十二分。ロールフィールも、させないのではなく、適度にロールを許しながら、コーナー後半ではしっかりとロールを戻してくる。そんなタイヤとサスペンションの一体感に、むしろ操る楽しさを感じてしまったほどだ。


ちなみに、あえて述べないできたが、このBFグッドリッチのオールテレーン T/A KO3は、すべてがLT(ライトトラック)規格となっており、乗用車用よりも、高負荷に耐えられる構造を採用している。つまり、実用性が優先されている分、とくに、乗り心地においては硬さが顔を出してしまうものなのに、それがじつに小さい。いや、それを感じとることは難しい。それを知ると、このタイヤのハイバランスぶりがさらに伝わるのではないか、と思う。また、スノードライブに対しては、スリーピークマウンテンスノーフレークマークとM+Sが刻印されており、国内における冬タイヤ規制時の走行を可能としていることもトピックだ。ただし、完全に凍結してしまった路面への対応は難しいので、そのことはお忘れなく。

このように、ハイレベルなオールマイティさを語ることができるモデルだが、もうひとつ、カスタマイズサイズから純正サイズに至るまで幅広いラインナップを取り揃えていることもアドバンテージとしている。SUVの魅力を引き出したい、オンロードでも快適に走りたい、そんなユーザーにぜひとも履いて欲しいタイヤと言えよう。

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