現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ロータスがコンセプトカー「セオリー1」を発表。エミーラの後継モデルは、こんなBEVになるのか!?

ここから本文です

ロータスがコンセプトカー「セオリー1」を発表。エミーラの後継モデルは、こんなBEVになるのか!?

掲載
ロータスがコンセプトカー「セオリー1」を発表。エミーラの後継モデルは、こんなBEVになるのか!?

2024年9月17日(英国現地時間)、ロータスはインテリジェント パフォーマンスカーの未来を体現する初のコンセプトカー、「Theory 1(セオリーワン)」を発表した。

「ロータス セオリー」を具現化した最初のモデル
ロータスは、新しいデザイン マニフェストとして「ロータス セオリー」を発表する。これは、デジタル、ナチュラル、そしてロータスのDNAであるアナログを通じて、将来のすべてのロータスの基礎となるという。「デジタル」とは、没入感やインテリジェント、直感的な体験。「ナチュラル」とは、エモーショナルで、つながりのある、人間中心のデザインに命を吹き込むこと。そして「アナログ」とは、ロータスのパフォーマンス エンジニアリングを継続的に進化させること。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

これらのコア デザイン コンポーネントを、ロータスの最新デザイン イノベーションと最先端テクノロジーとシームレスに融合させ、ロータスはクルマのフィーリングとパフォーマンスをシンプルにし、かつ向上させる。そうして生まれたセオリー1は、ドライバーの周囲に調和してフィットし、ドライバーのニーズに応じて適応することで、究極のドライバーエクスペリエンスを提供する。

まず、「ロータス ウエア」と呼ばれる没入型ドライバーズシステムを独自に開発した。これは、ソフトで軽量なロボットテキスタイル素材を採用し、クルマがドライバーや同乗者とシームレスにコミュニケーションし、より直感的で快適な車内体験を提供することを可能にする。座席とステアリングホイールに装備された膨張式ポッドがリアルタイムで反応して、より多くのサポートやグリップを提供したり、パーソナライズされた触覚フィードバックによって注意を促したりする。

例えば、ホイールの左右からパルスを発し、曲がるタイミングを知らせる。また、レンジ/ツアー/スポーツ/インディビデュアル/トラックの、5つのドライブモードを装備。より快適なドライビングを提供し、ドライバー エクスペリエンスとダイナミックな能力を高めるだけでなく、常に状況に適応できる。どのような環境においても効率、パフォーマンス、快適性が最適化される。

ロータス ウエアでは、3Dプリントの格子構造ヘッドレストを採用し、軽量化、材料効率の向上、エアロダイナミクスの最適化を図りながら、すべての乗員に最高の快適性を提供する。ヘッドレストの一部はバイノーラル オーディオシステムを採用しており、運転席の後ろに設置されたサブウーファーによりさらに強化され、乗員一人ひとりにオーダーメイドのサウンドスケープを搭載している。

進化したユーザーエクスペリエンス
また、独自のドライビング システムの一部であるロータスウエア テクノロジーラインは、車内外を走る機能的なテクノロジーバンドで、コミュニケーションデバイスとして機能する。これにより、ドライバーや乗員だけでなく、歩行者などにも車両の状態に関するさまざまな機能を表示する。さらに、360度自動運転ハードウエアも装備する。

ユーザーエクスペリエンスも進化しており、ドライバーに素早く簡単な情報を提供する。以下のような機能で、ドライバーは目を逸らさずに周辺視野を使うことができ、スムーズで直感的な体験を提供し、ドライバーも運転に集中しながら安全性をさらに高めることができる。

●インテリジェントなアンビエントライト、LED、レーザー光線コンポーネント、フロントガラス上の反射を利用して、障害物検知、ブレーキ、旋回などの情報をドライバーに伝える。
●ダッシュボード上の2つのレーザー光線が右左折を示し、これはシートの触覚的膨張素材と調和している。
●サスペンション モジュールにはRGB LEDが追加されて車内から見えるようになっており、ブレーキや加速に応じて緑または赤のシグナルを発する。
●ステアリングホイール、電動リバースミラーディスプレイ、ヘッドアップディスプレイに主要データを表示するための、クリアで機能的な2Dグラフィックには必要最小限のフォントとグラフィック要素を使用し、シンプルさを核にデザインされている。
●没入感のある3Dグラフィックは格子状の点が線に変化し、クルマの速度、ブレーキ、旋回、ドライブモードに応じて長さ、色、方向が変化する。

10種類の素材のみで作られた、セオリー1
現在のクルマは平均100種類の素材で製造されているが、ロータスではより持続可能な未来と循環型経済への具体的なアクションとして「チャレンジ of 10」というアプローチの基、可能な限り少ない素材でのクルマ製造をゼロからスタートした。

セオリー1は、性能、耐久性、軽量性、リサイクル性、リサイクル可能性を備えた10種類の素材のみで設計されている。これには、セルロースベースのグラスファイバー、リサイクルチョップド カーボンファイバー、チタン、リサイクル グレージング、リサイクル ポリエステル、リサイクル ゴム、エラストマー ポリウレタン、透明ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン、リサイクル アルミニウムが含まれる。

京セラによる、安全かつパワフルで先進的なライティングシステムを実現し、コンポーネントのサイズと重量を大幅に削減した。これには、直径1mm以下の次世代レーザーワイヤーDRL(デイタイム ランニングランプ)機能と、7×35mmのレンズを通して照射されるメインおよびディップビーム機能が含まれる。

セオリー1は、ロータスのエンジニアリングの専門知識を発展させ、卓越したパフォーマンスを発揮する電気自動車だ。冷却、アクティブ リアスポイラー、パッシブ リアアンダーボディを含む、高度なアクティブおよびパッシブ エアロダイナミクス技術などにより、低重心化とともに安定性を高め、そして車両の軽量化を実現している。

ノーズコーンにはディフューザーと空気抵抗を低減するエアディフレクターが装備され、エアカーテンが後流を最小限に抑える。これはロータスF1の伝統にインスパイアされたものだ。アンダーフロアは、空気抵抗の少ないNACAダクトを通して空気を冷却システムに導き、吹き出し口はセパレーションを抑えるとともに、より強力な力を得ることができる。そして車両のサイドポッドは乱流を気流から隔離し、後方へと流れるよう綿密に設計されている。

ユニークなドア開閉システム。乗車定員は3名!
1960年代後半の革命的なF1マシン、ロータス49からヒントを得て、モーターとバッテリー アッセンブリーを使用してサスペンションから直接力を受けるように設計されている。これはサブフレームを必要としないため、重量の軽減にも役立っている。リアウイングはモーターとサスペンションアッセンブリーに直接取り付けられ、ダウンフォースはサスペンションマウントからタイヤまでダイレクトに作用する。

ドアは後ろに下がりながら前を支点に上方へ開く、リバースオープンとラップオーバーによるシステムにより、幅2.4mの狭い駐車場にセオリー1を駐めてもドライバーは楽に乗り降りできるという実用性を高めている。

しかも、セオリー1は3人乗りだ。ドライバーは中央に座り、ドライバーの左右斜め後ろにパッセンジャーが二人座ることができるF1マシンにインスパイアされた車体中央のドライバーズシートは、ドライバーに前方を見渡す最高の視界を提供し、すべてのコントロールに簡単にアクセスできる。シートはクルマと一体化しており、ドライビングポジションはステアリングホイールやペダルを調整する。ステア by ワイヤも採用し、あらゆるコーナーで正確なコントロールを可能にしている。

タイヤは、ハイパフォーマンスEV用に開発されたピレリ Pゼロ エレクトラを装着。転がり抵抗が少ないのでエネルギー消費量が少なく、バッテリーの航続距離を最大10%伸長できる。しかもEVの高トルクに対応するため、特にグリップ力を強化して設計された。なお、ロータスはPゼロ エレクトを最初に採用したメーカーでもある。

ブレーキにはAPレーシングの高性能システムを搭載。ロータスとAPレーシングは1967年のロータス49から関係を築いており、セオリー1では超軽量の高性能カーボンセラミック ブレーキシステムを採用している。

セオリー1は、ロータスのグローバル パフォーマンス テクノロジー ブランドへの変革を再確認するものだという。このクルマそのものが市販化される可能性は高くないが、搭載されているイノベーションは、今後数年のうちに新たなロータス車に搭載される予定だ。

ロータス セオリー1 主要諸元(目標値)


●全長×全幅×全高:4490×2000×1140mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1600kg以下
●モーター:交流同期電動機×2
●システム最高出力:1000ps
●バッテリー総電力量:70kWh
●0→100km/h加速:2.5秒以下
●最高速度:320km/h
●WLTP総合航続距離:402km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前265/35R20、後325/30R21

[ アルバム : ロータス セオリー1 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

160.0188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109.0218.0万円

中古車を検索
セラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

160.0188.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

109.0218.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村