アウトモビリ・ランボルギーニは2019年9月10日、フランクフルトモーターショーで同社初のハイブリッド・スーパーカーを発表した。
ランボルギーニは、その車両名称を先日急逝したフェルディナント・カール・ピエヒ氏に敬意を表し「シアンFKP37」と名付けた。37はピエヒ氏が誕生した1937年を示し、FKPはフェルディナント・カール・ピエヒ氏の頭文字だ。いうまでもなくピエヒ氏は1993年から2002年までフォルクスワーゲンCEOを務め、1998年のアウディAGによるランボルギーニの買収を主導している。
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モデル概要
アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは「ピエヒ氏はランボルギーニの魅力とポテンシャルを理解していました。イタリアのスポーツカーのアイデンティティとデザイン、そしてエンジニアリングのDNAを守りながら、どのようにフォルクスワーゲン・グループの中で立ち位置を築き上げるかも理解していました。エンジニアでありながらパイオニアであったピエヒ氏は、ランボルギーニを象徴するV型12気筒エンジンを高く評価していました。シアンFKP 37はV12エンジンに革新的なハイブリッド技術を組み合わせています。これはピエヒ氏の存在と、フォルクスワーゲン・グループが果たしてくれた役割を再認識でき、ランボルギーニの未来に通じる道筋を示すモデルなのです」と語っている。
「シアンFKP37」はハイブリッドシステムを実現するために世界初となるスーパーキャパシターを採用している。もちろんランボルギーニ初の電動スーパーカーである。なお「シアン」はランボルギーニの本社があるボローニャ地方の方言で稲妻の閃光を意味している。
エンジンとモーターの出力を組み合わせ830psの出力を発生する「シアンFKP37」は、V12を搭載するランボルギーニの中で最小のパワーウエイト・レシオを実現している。専用のピレリ P ZEROタイヤを装着して0-100km/hは2.8秒以内、最高速度は350km/hに達する。この車両は限定63台で、車両価格は200万ユーロ(2億3860万円)。63台がすべてランボルギーニ・ファンによって完売しているという。
また、ランボルギーニは「シアンFKP37」以外に、2020年モデルのウルス、ウラカン・エボ・スパイダー、ウラカン・エボ・クーペも出展している。
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