いつかは所有してみたいフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなどなど……でもやっぱり高い!! でも実はサラリーマンでも手が届く数百万円で買えるスーパーカーたちがいるのだ!
※本稿は2023年6月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年7月10日号
サラリーマンでもフェラーリランボ買える!? 王道ムリでもイケそうな庶民派スーパーカーイッキ見
■「数百万円」でイケるスーパーカーも存在する
フェラーリ 360モデナF1(中古車相場:750万~1500万円)
ランボのアヴェンタドールやフェラーリF355などの超人気スーパーカーに乗るのは「何かの間違いでもないかぎり無理」ということがわかった。
だが、世の中で“美人”という言葉が新垣結衣や北川景子などの超絶高嶺の花のみを意味するのではなく、学年に何人かはいる高レベルの女子を指すのにも使われるのと同様に、スーパーカーも「ウン千万円、下手すれば1億円」級のモデルだけを指しているわけではない。
「数百万円」という、ある意味庶民的価格で販売される中古スーパーカーも多数存在しているのだ。
例えばF355と同じV8ミドシップフェラーリでも、後継モデルの「360モデナ」の6速セミAT仕様は700万円台スタートである。ボルボ XC60の2023年式登録済み未使用車を買うのとおおむね同程度の予算感でしかない。
また日本が誇るスーパーカー、初代ホンダNSXであっても、高いやつはもちろん鬼のように高いわけだが、安い部類の物件は600万円台前半からイケる。ちなみに600万円台前半というのは、街でよく見るメルセデスベンツ GLCの2019年式中古車程度のプライスだ。
こういった庶民派(?)スーパーカーも視野に入れるようにすれば、「スーパーカー=絶対に手が届かないもの、自分の人生には1ミリも関係ないもの」という図式は崩れるのである。
●フェラーリ 360モデナF1のローン試算
・車両価格:9,000,000円
・頭金:3,000,000円
・ローン元金:6,000,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:54,940円
●ホンダ NSX(初代)のローン試算
・車両価格:7,000,000円
・頭金:2,500,000円
・ローン元金:4,500,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:41,205円
■911ターボも世代によっては500万円台!
フェラーリ 348tb(中古車相場:800万~1300万円)
前項でフェラーリ360モデナF1と「安い部類の初代ホンダNSX」を例に挙げて、庶民派(?)スーパーカーについてのあれこれを述べた。しかし当然ながら、意外と庶民派なスーパーカーはその2モデルだけではなく、ほかにもいろいろある。
例えばF355とカタチはほとんど変わらない(?)フェラーリ348tbは、安いモノであれば車両800万円台でイケる。
348は「真っ直ぐ走らない」とも言われているが、この後のコラムで述べるとおり、スーパーカーというのは基本的には走らせるためのものではなく「手元にあることを喜ぶためのもの」である。それゆえ、多少真っ直ぐ走らなかったとしても何ら問題はない。
そして1970年代のスーパーカーブームをリアルタイムで体験した者にとっては格別な存在である「ポルシェ911ターボ」も、現行992型のターボはさすがに2500万円以上だが、1999~2004年の996型であれば500万円台スタートであり、その次の997型ターボ(2004~2011年)でも700万円台スタート。
もちろん決して安くはないが、真面目に働いている者であれば「リアルに検討できる範囲」ではあるだろう。これでもう早瀬佐近……じゃなかった早瀬ミキになる準備は整ったと言っていい。
ポルシェ911ターボと同じゲルマン系の庶民派(?)スーパーカーとしては、V8エンジンをミドに搭載した「アウディR8」もある。
2代目R8(2016年~)はさすがに安いモノでも1300万円以上だが、2007~2016年の初代ならば600万円台前半から。2023年式のアルファード中古車を買うのと似たようなプライスである。
ゲルマン系ではなく007系、すなわち英国情報局秘密情報部「MI6」勤務のジェームズ・ボンド気分を味わいたいなら「アストンマーティンDB9」がある。安いモノは車両価格500万円台前半から。まぁおおむねボンド気分にさせてくれるだろう。
●フェラーリ 348tbのローン試算
・車両価格:8,800,000円
・頭金:2,500,000円
・ローン元金:6,300,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:57,687円
●ポルシェ 911ターボ(996型)のローン試算
・車両価格:6,200,000円
・頭金:2,000,000円
・ローン元金:4,200,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:38,458円
●ポルシェ 911ターボ(997型)のローン試算
・車両価格:8,500,000円
・頭金:2,500,000円
・ローン元金:6,000,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:54,940円
●アストンマーティン DB9のローン試算
・車両価格:5,700,000円
・頭金:2,000,000円
・ローン元金:3,700,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:33,880円
●アウディ R8(初代)のローン試算
・車両価格:6,600,000円
・頭金:2,000,000円
・ローン元金:4,600,000円
・返済期間:120カ月
・ボーナス月加算額:0円
・金利:1.9%
・月々支払額:42,120円
【番外コラム01】庶民派価格(?)のスーパーカーって壊れやすいのでは?
スーパーカーは「家にある」ことこそが一番大切であり、そのほかはわりとどうでもいいのだ!
庶民派価格のスーパーカーはもちろん壊れやすい。特にフェラーリ360モデナF1のF1マチックなどはかなりリスキーだ。
しかし、それも「さほどの大問題ではない」と強弁することはできる。なぜなら、スーパーカーというのは日常の用事を済ませるために存在しているわけではなく、男や女の人生の証として「我が家の車庫にあること」だけが、基本的には重要だからだ。あまり動かさないため、壊れても大丈夫(?)なのだ。
【番外コラム02】庶民派(?)価格とはいえ多額のオートローンにそもそも通るのだろうか?
結論から言うと、けっこう通る。といっても、もちろん「誰でも通る」というわけではなく、まずは「過去にブラックな履歴がない」というのが大前提。
そのうえで「勤続数年以上である」という場合には、例えば年収800万円くらいの大手勤務サラリーマンであれば結構な額のローンを通すことも可能で、500万円前後でも、まあまあの額は借りられる。とはいえ1000万円のローンが通るわけでもないので、「頭金」は貯める必要がある。
【番外コラム03】スーパーカーに乗るなら「セカンドカー」は必須!
当然ながら「実用的なセカンドカー」は必須となる。まぁポルシェ911ターボなら1台でなんとかならなくもないが、フェラーリ348tbだけではコンビニにも行けない。
実用的セカンドカーの候補は下記のとおりだが、基本的には「安いやつ」で充分だ。「自分はスーパーカーを(いちおう)持っている!」という満足感があるため、わざわざ見栄えのいいセカンドカーなど買わずとも、“自尊心”のようなものは充分満たされるからである。
●普段から“スーパーカー”を感じたいなら? アバルト 695 トリブートフェラーリ
アバルト 695 トリブートフェラーリ
無駄に高額で高性能なセカンドカーを持つ必要はないと思うが、「どうしても!」というならコレがいいだろう。180psに強化された1.4Lターボを積むアバルトで、中古車相場は300万~430万円
●普段から“ステイタス”を重視したいなら? 現行型トヨタ ハリアーの中古車
トヨタ ハリアー
これも不要だと個人的には思うが、「普段も世間体のいいクルマに乗りたい!」と思うならコレが最適だ。2Lガソリン車であれば総額270万円ほどで好条件な中古車が買える。近所の人は「新車のハリアー」と思うだろう
●見栄を張るつもりはいっさいないなら? 現行型軽自動車の中古車
ホンダ N-ONE(一例)
現行型軽、しかもその中古のような、安価なクルマがセカンドカーとして最適だ。金と手間がかからないため、そのぶんだけスーパーカーのほうに愛を注げる。そして前述のとおり自尊心も、スーパーカーのほうで充分満たされる。
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みんなのコメント
ほとんど乗らず修理ばかり
最後は2か月乗らずにこっそり売却
小銭が気になる人が買うもんじゃない
30台くらい乗り継いできた者です。
(今も5台あります)
はっきり言って
バカみたいに金はかかります。
乗っても乗らなくても壊れます。
バックカメラ接触不良みたいな
小さな故障でも数十万かかります。
ガソリン漏れたり
ブレーキバラバラになったり
古くても新しくても
いろんなところが壊れます。
わけわからない故障は
金かけても直らないで帰ってきます。
視界が悪くて車高が低いから
神経使います、でも擦ります。
カタカタ、ピシピシと
あっちこっちから低級音が鳴ります。
精神的にやられます。