現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「最新モデル試乗」ノート・オーラは静かさとパワフルさを徹底追求。日産本気のプレミアムといえるのか

ここから本文です

「最新モデル試乗」ノート・オーラは静かさとパワフルさを徹底追求。日産本気のプレミアムといえるのか

掲載 更新 12
「最新モデル試乗」ノート・オーラは静かさとパワフルさを徹底追求。日産本気のプレミアムといえるのか

オーラは高級車の遮音技術を採用。静かな走りを追求

 オーラにテストコースで試乗した。オーラの特徴は高い静粛性だ。ノートでも十分以上のレベルだと感じたが、オーラはドアにラミネートガラスを採用するなど高級車の遮音技術を導入。“やはり上には上がある”と実感した。ノートは“高速域”でEV→エンジン始動のタイミングがわからないレベルだったが、ノート・オーラは“常用域”でもわからないほど静かだ。
 オーラにはコンパクトクラスでは珍しい8スピーカーのBOSEパーソナルプラスサウンドシステムが設定されている。走行中もボリュームは必要最小限でクリアなサウンドが楽しめた。

日産リーフのオーテックモデルが商品改良。外板色に2タイプの新2トーンカラーを追加設定

 メカニズムはオーラ専用である。パワートレーンの基本構造はノートと同じ(直列3気筒1.2ℓエンジンで発電した電力でモーターを駆動させるeパワー)だが、モータースペックをいちだんとパワフルに変更。最大出力を85kW(116㎰)から100kW(136㎰)に、最大トルクは280Nmか300Nmに引き上げた。

 実際に乗ると“すごくパワフルになった”というよりも、発進時や追越加速時に“余裕ある力強さ”を実感。排気量がアップしたようなイメージを受けた。標準のノートを1.5ℓクラスとすると、1.8ℓといった印象だろうか。
 3種類のドライブモード中、最も穏やかなECOでも十分以上のパフォーマンスで、〝ノーマルがいらないのでは!?〟と思ったほどだ。スポーツを選ぶと、俊敏なレスポンスと加速感が印象的。プレミアムな“スポーティコンパクト”と呼ぶにふさわしい制御だった。

乗り心地はいい感じ。重厚な味わいとしっかり感が両立

 フットワークもレベルアップ。パワートレーンの出力アップに合わせてサスペンションの最適化が図られ、ノートよりも1㌅大径化された205/50R17サイズのブリヂストン・トランザT005Aを組み合わせる。
 ノートよりもしっとりした足の動きが印象的。常用域は偏平タイヤの影響からノート比でわずかにコツコツ感があるものの、本来はスカイライン・クラスに装備される3層構造シート(本革)の高い吸収性も相まって、動的質感は上級モデルのシルフィを軽く超えている。

 ハンドリングにも明確な違いを感じた。ノートは床下にバッテリーを搭載していることを忘れるくらい軽快なフットワークの持ち主だが、オーラはいい意味で重さを活かしたドッシリしたフットワークが特徴。テストコースで追い込んだ走りを試すと、ノートよりも高い接地性と、直結感が増したステアフィール、ロールを抑えたサスペンションセッティングが味わえた。グリップの増したタイヤとの相乗効果でハンドリングはシュア。シャシーとタイヤのマッチングは、ノートよりバランスが取れていると感じた。

 ノートはFFと4WDで乗り味に差があったが、オーラはその差が少ない。オンザレールで安定感の高い4WDも悪くはないが、個人的にはスロットルでクルマの挙動をコントロールできるFFがお勧めだ。
 日本では〝小さな高級車〟の成功例は少ない。理由は明確で“見せかけ”だけの差別化だったからだ。しかし、オーラは走りや乗り味も含めた“本質的”な部分まで上級化されている。
“本物”の和製プレミアムコンパクトが誕生した。

こんな記事も読まれています

BMWの新車は工場内を無人で移動、自動運転技術の実用化が進む
BMWの新車は工場内を無人で移動、自動運転技術の実用化が進む
レスポンス
福島 宮城の“バイパス”本復旧にメド 国道349号「丸森の別ルート」開通見込み立つ 台風被害から5年 難所をトンネルで迂回
福島 宮城の“バイパス”本復旧にメド 国道349号「丸森の別ルート」開通見込み立つ 台風被害から5年 難所をトンネルで迂回
乗りものニュース
スズキの「“斬新”小型トラック」がカッコいい! 全長3.7m級で「ジムニー」譲りの悪路走破性がスゴい! 画期的な荷台を搭載した「X-HEAD」どんなモデル?
スズキの「“斬新”小型トラック」がカッコいい! 全長3.7m級で「ジムニー」譲りの悪路走破性がスゴい! 画期的な荷台を搭載した「X-HEAD」どんなモデル?
くるまのニュース
約4400万円で落札されたランボルギーニ「ディアブロ」は、全仏オープンで優勝した元プロテニス王者のクルマでした…走行距離はたった8803キロです
約4400万円で落札されたランボルギーニ「ディアブロ」は、全仏オープンで優勝した元プロテニス王者のクルマでした…走行距離はたった8803キロです
Auto Messe Web
ドッペルギャンガーが「バイクガレージDCC330L」のクリスマスセールを開催中!
ドッペルギャンガーが「バイクガレージDCC330L」のクリスマスセールを開催中!
バイクブロス
山陰道に「安来スマートIC」設置を決定! 高速道路のアクセス向上で地域の活性化や産業支援に期待が高まる。【道路のニュース】
山陰道に「安来スマートIC」設置を決定! 高速道路のアクセス向上で地域の活性化や産業支援に期待が高まる。【道路のニュース】
くるくら
【イベントレポート】第14回カーディテイリングセミナー&ガレージセール「カーディテイリングの明日を語ろう」
【イベントレポート】第14回カーディテイリングセミナー&ガレージセール「カーディテイリングの明日を語ろう」
AutoBild Japan
【環境に優しい小さなジープ】専用セッティングが効果的!電気なアベンジャーは自然なフィーリングが魅力
【環境に優しい小さなジープ】専用セッティングが効果的!電気なアベンジャーは自然なフィーリングが魅力
AUTOCAR JAPAN
春の阿蘇を巡るツーリングイベント「GATR2025」エントリー受付がスタート!
春の阿蘇を巡るツーリングイベント「GATR2025」エントリー受付がスタート!
バイクブロス
キャンピングカーベースの王者『デュカト』、EV版がマイチェンで航続424kmに 商用でも存在感
キャンピングカーベースの王者『デュカト』、EV版がマイチェンで航続424kmに 商用でも存在感
レスポンス
時速1000キロ超え!? 2人乗りのカワサキ「最速マシン」が超カッコイイ! 匠の「神ワザ」×ターボエンジン「2基搭載」で迫力スゴい! 「ブルーインパルス」WRC登場で大歓声
時速1000キロ超え!? 2人乗りのカワサキ「最速マシン」が超カッコイイ! 匠の「神ワザ」×ターボエンジン「2基搭載」で迫力スゴい! 「ブルーインパルス」WRC登場で大歓声
くるまのニュース
全長4.7m級! トヨタ「SUVミニバン」を実車展示! ちょうど良いサイズד迫力顔”がカッコイイ! 豪華インテリア採用の「イノーバ ゼニックス」尼に登場
全長4.7m級! トヨタ「SUVミニバン」を実車展示! ちょうど良いサイズד迫力顔”がカッコイイ! 豪華インテリア採用の「イノーバ ゼニックス」尼に登場
くるまのニュース
ホンダが電動二輪の新型モデル「ACTIVA e:」「QC1」をインドで発表
ホンダが電動二輪の新型モデル「ACTIVA e:」「QC1」をインドで発表
バイクのニュース
【11/29まで開催中】アルファ・ロメオのブラックフライデーキャンペーン 「トナーレPHEV」が対象
【11/29まで開催中】アルファ・ロメオのブラックフライデーキャンペーン 「トナーレPHEV」が対象
AUTOCAR JAPAN
まさかの[アルファード]に美学的な余裕なし!? 登場から17年[デリカD:5]の完成度は?
まさかの[アルファード]に美学的な余裕なし!? 登場から17年[デリカD:5]の完成度は?
ベストカーWeb
昭和天皇の御料車に座った!「タイプ770」通称「グロッサー・メルセデス」には後席から運転手に走行指示をするリモコンがあった!?【クルマ昔噺】
昭和天皇の御料車に座った!「タイプ770」通称「グロッサー・メルセデス」には後席から運転手に走行指示をするリモコンがあった!?【クルマ昔噺】
Auto Messe Web
限定車「ジープ コマンダー オーバーランド」の第二弾が100台で登場。新色グレーマグネシオメタリックのボディカラーが映える
限定車「ジープ コマンダー オーバーランド」の第二弾が100台で登場。新色グレーマグネシオメタリックのボディカラーが映える
Webモーターマガジン
ハセガワ、ホンダ XLR BAJA(バハ)を1/12スケールでプラモ化! 完全新金型でリアルに再現【全日本模型ホビーショー2024】
ハセガワ、ホンダ XLR BAJA(バハ)を1/12スケールでプラモ化! 完全新金型でリアルに再現【全日本模型ホビーショー2024】
くるくら

みんなのコメント

12件
  • ゴルフからの乗り換えを検討中です。
    ゴルフⅧがあまりにつまんないので、久しぶりに国産車にしようと思っています。
  • 【AURA】
    走りはほどほどでOKです。テストコースなんてドライブしないし。Bセグメントカーに求めるのは乗り易さと燃費です。
    デザインや内装が綺麗で駐車している車をじっくり見ていられる車がイイ。
    AURAの9インチナビと12.3インチの液晶モニターは秀逸。地図も目の前に映し出されるのでHUD要らず。
    明るいカラーの本革シートや白いシートベルトもお洒落。オペラモーブの2トーンで海に行こうと思います⛱
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村