セルジオ・ペレスがレッドブルとの新契約を獲得する望みは、エミリア・ロマーニャGP後に打ち砕かれた。
ペレスはQ3に進出できず、イモラでのレースでは前半にコースオフしたことから、大きく引き離されて8位でフィニッシュした。同じ週末に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンはポールポジションを獲得し、日曜日には優勝を飾った。
レッドブルF1との契約延長を急ぎたいペレス。チーム側は「急いでいるわけではない」と時間をかける意向を再度主張
それだけでは不充分であるかのように、ペレスはシャルル・ルクレールにチャンピオンシップ2位の座を奪われ、ランド・ノリスとの差はわずか6ポイントとなっている。マクラーレンのドライバーであるノリスは過去3回のレースで64ポイントを獲得しているが、ペレスは中国GP以降わずか43ポイントしか獲得していない。
レッドブルとの契約交渉が始まったときのペレスの最初の目標は、最終的に3年契約を結ぶことだったが、クリスチャン・ホーナーはペレスと彼のマネジメント陣に対し、提示できるのは1年契約だけであることをすぐに伝えた。他に有力な代替案がなかったため、ペレスは仕方なく短期契約の交渉を受け入れ、いつものようにモナコGPの週末が始まる前に契約にサインすることを望んでいた。
ホーナーは、ダニエル・リカルドを今後数年間フェルスタッペンのチームメイトとすることを望んでいたが、彼は期待されているレベルのパフォーマンスを発揮できていない。そのためレッドブルには選択可能な代替案がないというペレスの信念は強まり、交渉において彼の立場は有利になった。
しかし、レッドブル・レーシングが現在下さなければならないあらゆる大きな決断と同様に、ペレスの契約延長はホーナーと(ヘルムート・)マルコの争いにおける新たな戦場となった。
ホーナーは、個人的に賭けていたリカルドが角田裕毅に完全に負けていることから、ペレスをもう1年引き留めたいと考えているが、ヘルムート・マルコは、カルロス・サインツのドライバー復帰を支持している。
フェルスタッペンとサインツのラインアップは非常に競争力があるし、彼らが大人になった現在の方が、2015年と2016年初頭にトロロッソでペアを組んでいた、明らかに不仲だった時代よりもずっと管理が容易になるというのが理由だ。
サインツはトップチームのシート獲得に必死だが、メルセデスが2025年からルイス・ハミルトンの後任としてアンドレア・キミ・アントネッリを迎えることをすでに決めているであろうことを理解している。そのため、レッドブルがサインツの望む行き先となっており、彼はホーナーとマルコのどちらがこの戦いに勝つのか、しかと見守っているところだ。
サインツ同様、ペレスも残された唯一の選択肢が待つことだけであることを受け入れるしかない。モナコGPのスタートまでに将来を決める時間はまだあるが、レッドブルは2025年のふたり目のドライバーを決めるまで、彼とサインツ、そして他の全員をさらに2、3カ月待たせる可能性が高い。
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みんなのコメント
MAXもマルコが見つけてきた訳だし。