元F1ドライバーで、かつてフェラーリに所属したこともあるジャン・アレジが、大きな論争を巻き起こしているグリッドガール廃止問題について発言を行った。
F1オーナーのリバティ・メディアは、長年グリッドを彩ったグリッドガールを2018年F1において廃止し、代わりに“グリッドキッズ”として少年少女にその役割を任せることを発表した。この決定には賛否両論があり、議論を呼んでいる。
『F1グリッドガール廃止』で騒然。改めて知っておきたいグリッドガールとレースクイーンの文化
アレジは、グリッドガールを廃止しグリッドキッズに代えるという動きに反対している。
「私はグリッドガールの廃止と、新しいグリッドキッズプロジェクトのどちらにも反対だ」とアレジはイタリアのMotorboxに語った。
「グリッドガールを廃止することで、多くの女性に仕事の場を与え順調に回っていたシステムを排除したのだ」
「私は若いスポーツ選手やドライバーに光を当てることは賛成だが、この方法は支持しない」
1960年代からF1の世界で活躍し、1980年代から2000年代初めにかけてマクラーレンのチームコーディネーターを務めたジョー・ラミレスは、F1にグリッドガールが初めて登場して以来、長年にわたって彼女たちの姿を見てきた。そのラミレスは、アレジの意見に同調している。
「F1は道を見失っている。彼らは何かを変えたくて、そのために変えているだけなのだ」とラミレスはスペインのラジオ局Cadena Copeに語った。
「もう少し控えめな衣装を着せることで十分だっただろう。多くの国で彼女たちは民族衣装を身に着けていた」
「これ(禁止)こそが女性差別だ。私の意見では、グリッドガールを見て不快な思いになる人間など誰もいない」
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