■2022年までに電気自動車「EQシリーズ」は新たに6車種が登場
独メルセデス・ベンツは2020年12月14日、電気自動車(EV)モデル「EQ」シリーズの今後の予定を明らかにした。それによると、2022年までに、新たに6車種のメルセデスEQモデルを投入するという。
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現在、SUVタイプの「EQC」、およびミニバン「EQV」(日本未発売)の2車種のEQシリーズが発売されているが、新型EQシリーズで注目されるのは、高級EVセダンとなる「EQS」だ。このモデルは2021年前半にドイツ・シンデルフィンゲンのメルセデス・ベンツ工場にある第56ファクトリーで生産を開始する予定だという。世界初公開も2021年前半を予定している。
EQSは、メルセデスの高級車および上級クラスのセダンにEVアーキテクチャーを採用した最初のモデル。第56ファクトリーでは、将来的には「Sクラス」、「メルセデス・マイバッハSクラス」そしてEQSが同じラインでフレキシブルに生産されることになるという。
さらにドイツ・ブレーメン工場では、2021年後半からビジネスセダン「EQE」の生産を開始する予定だ。その後EQEは、ドイツと中国の生産合弁会社である北京ベンツ汽車有限公司(BBAC)の北京工場でも生産がおこなわれる。
コンパクトSUVの「EQA」および「EQB」は、2021年1月に世界初公開される予定だ。このモデルはドイツ・ラスタット工場で生産される。
EQAとEQBは、すでに市場投入されている「EQC」を生産するブレーメン工場や北京工場、「EQV」を生産するヴトーリア工場と同様、従来モデルと混流生産される。ラスタット工場では現在「Aクラス」「Aクラスセダン」「Bクラス」「GLA」も生産されており、同じ生産ラインで従来型の内燃機関モデル、PHEV、そしてEVが作られることになる。
EQAは今後、2021年には北京のBBACで、EQBはハンガリーのケシュケメート工場および北京のBBACでも生産される予定だ。
またアメリカのタスカルーサ工場では、2022年に「EQE SUV」「EQS SUV」という2台の生産をおこなう準備をすすめているという。これにより、2022年には3大陸7工場で、合計8モデルのメルセデスEQモデルが生産されることになる。
メルセデス・ベンツAGの取締役会メンバー、イェルク・ブルツァー氏は「メルセデス・ベンツの生産ネットワークは、グローバルでデジタルかつ柔軟性に富み、今後の電気自動車の攻勢にも対応できる体制を整えています。私たちはいま、メルセデスEQを本格的に始めようとしています」と語る。
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メルセデス・ベンツは「エレクトリック・ファースト」のもと、すべてのモデルバリエーションに一貫して電動化をおこなうという明確な目標を追求しているという。今後数年間は、全体の販売台数におけるEVのシェアを高めていくことが目標になる。
いわゆるxEVと呼ばれるPHEVとEVは、2030年までには販売台数の半分以上を占めるようになると予想されている。ちなみに2020年の第3四半期には、メルセデス・ベンツは世界で合計4万5000台のPHEVとEVを納入したという。
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