斬新アイデア満載 オフロードコンセプト
ルーマニアの自動車メーカーであるダチアは、新しいオフロードコンセプト「マニフェスト」を公開した。将来の市販モデルに導入したいと考えている一連の新機能を紹介するものだ。
【画像】軽量かつ低価格!日本にも導入してほしいルーマニア車【ダチアの最新コンセプトや現行モデルを写真で見る】 全91枚
マニフェスト・コンセプトは、2シーターのオフロードバギーで、このコンセプト自体が市販化される予定はない。ダチアというブランドが今後どのように進化していくかを示す意思表示であり、最新技術のショーケースでもある。それゆえ、マニフェスト(宣言、公約の意)の名称が与えられた。
ダチアのデザイン・ディレクター、デヴィッド・デュランは、この新しいコンセプトを「自然に溶け込む超小型オープンエア・ビークル」と表現している。
手頃な価格のブランドとして欧州で親しまれてきたダチアは、「シンプルで手頃な価格から、より魅力的で望ましい、人々に選ばれるクルマ。しかし、なくてはならないもの」という方向性に舵を切ろうとしている。
マニフェストは、アウトドアやアクティブなライフスタイルを楽しむ人々の間で高まっているダチアへの期待に応えるものでもある。窓やドア、フロントガラスさえもなく、四輪駆動、大径ホイールとタイヤ、高められた車高、「過酷な地形にも耐えるボディ」によって、優れたオフロード性能を発揮するという。
ダチアが市販に向けて積極的に取り組んでいることの1つが、空気を使わないエアレスタイヤだ。マニフェストが履いている850mmのタイヤはパンクに強く、非常に長く使えるよう設計されているとのこと。
車内は完全防水で、汚れたらホースで洗い流すことが可能。また、シートカバーは取り外しが可能で、取り外した後は寝袋として使用できるというギミックも。
複雑なインフォテインメント・システムや大型ディスプレイなどは搭載されておらず、乗員のスマートフォンをナビなどに使用する。これも、ダチアの「Bring-Your-Own-Device(個人所有デバイスの持ち込み)」アプローチによるものだ。
興味深い機能として、次世代モデルに導入予定の「ユークリップ(YouClip)」なるものがある。これは、カップホルダーからスマートフォンのマウントまで、あらゆるアクセサリーを収納することができる、ユニバーサルなマウントポイントだ。デザイン・チーフのロマン・ゴーヴァンによれば、いずれはカップホルダーの代わりになる可能性もあるとのこと。
コストと環境負荷を抑える「軽量化」
パワートレインは特定されておらず、ガソリン、LPG、ハイブリッド、BEVなど、あらゆる動力源に対応する「マルチフューエル」であるとゴーヴィンは説明する。非常に軽量で、最も重いドライブトレインであるBEV仕様における重量は720kgとされている。
ダチアによると、マニフェストは軽量かつ持続可能な材料で構成されており、中でもシャシーとボディの一部には、新しいタイプの素材が使われているという。これは「スタークル」と呼ばれるプラスチック素材で、20%の再生ポリプロピレンと加工済みポリプロピレンがパネルに斑点状の外観を与えているのが特徴的。また、今後の市販モデルでは、エクステリアに使用される予定だ。
ダチアにとって、こうした軽量化は価格を抑えるために必要な「鍵」であり、今後も採用し続ける戦略である。クルマが軽ければ軽いほど、排出ガスが少なくなり、必要な装備だけを搭載するためコストを低く抑えることができる。
「これは単なるPRではありません」と、ダチアのセールス&マーケティング責任者、グザヴィエ・マルティネは言う。「軽さとは何かということを示したものです。(MPVの)ダチア・ジョガーはライバル車より300kg軽いのです。同じ目的(ジョガーの場合は7人を乗せること)でも、軽いクルマなら、大きなエンジンも電動化も必要ありません。CO2排出量はわずか119g/kmで、価格はライバル車の半分。このマニフェストも、ダチア車がいかに違いを生み出せるかを示す一例です」
他にも、ダッシュボードにコルクやゴムを使用し、物を固定できるようにするなど、さまざまなところで持続可能な素材が使われている。クロームやレザーは使用していない。
ボディ後部には取り外し可能なバッテリーパックが搭載され、電力を外部供給することができる。ヘッドライトは1灯だけだが、これも取り外して懐中電灯として使える。
ダチアのプロダクト・パフォーマンス・ディレクターであるライオネル・ジャイレットは、次のように語っている。
「当社は(現行モデルや将来の)市販車以外にも、お客様のニーズやライフスタイルにさらに近い革新的な機能の開発に取り組んでいます。マニフェスト・コンセプトは、新しいアイデアを試し、モックアップを作るための『ラボ』です。今日ご覧いただける機能は、探求を続けることで進化していくでしょう」
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