2023年11月25、26日にラリーチャレンジ豊田が開催され、2日間で2万5000人のお客さんを集めた。ラリージャパンと同じ豊田スタジアムでのSSS(スーパースペシャルステージ)やモリゾウさんほか豪華なゲストによるデモランなど、今シーズンを締めくくるにふさわしい盛り上がりを見せた!!
文:ベストカーWeb編集部 写真:西尾タクト
モリゾウさん激走のワケは「セリカ」!? 小林可夢偉がWRC参戦!? 「ラリーチャレンジ豊田」超豪華メンバーで爆上がり!!
■ラリーにデモランにモリゾウさんが止まらない
ラトバラ代表がセリカGT-FOURで華麗なドリフトを見せ、場内は大盛り上がり
豊田スタジアムを含めた有料観客数約9万人、沿道を含めた応援者数約53万7000人を集めるなど大きな盛り上がりを見せたラリージャパン。その興奮が冷めやらぬなか、ラリージャパン豊田が開催された。
このラリーは出場する選手にとっても見るほうにもとっても楽しいラリーになっている。
4つのSSがあり、SS1は豊田スタジアムの隣を流れる矢作川の河川敷に作られたターマックとフラットダートのミックスコース、SS2は舗装林道、SS3は下山テストコース内のグラベル、SS4は豊田スタジアム内に作られたSSS(スーパースペシャルステージ)と、総距離こそ5.78kmと短いが変化に富んでいて難しいコースとなっている。
見るほうもターマックあり、グラベルあり、ミックスにSSSと見ごたえたっぷりだ。
そのラリーチャレンジ豊田が39回目の出場となったモリゾウさんはGRヤリスで出場し、優勝こそ逃したが、小倉クラッチ社長の小倉康宏氏ドライブのGRヤリス(3位)を上回る2位という成績に「大満足です! 豊田スタジアムのコースは難しいねえ」と小倉社長に敗れた豊田スタジアムのSSSを振り返り楽しそう。
モリゾウさん自身もさまざまなイベントでデモランを何度も行っているが、ラリー本戦への出場は4月のラリーチャレンジ八ヶ岳・茅野以来ということで、久々のラリーを楽しんでいる様子だった。
2021年までWRCを走ったヤリスWRCでモリゾウさんが激走を見せる
そのモリゾウさんは翌26日にはWRCトヨタチームのラトバラ代表が乗るST185セリカGT-FOUR相手にヤリス WRCをドライブし豊田スタジアムを快走!
セリカ大好きのラトバラ代表が華麗なドリフトを見せモリゾウさんを破ったが、事前にモリゾウさんとセリカを賭けていたというのだ。
セリカ好きのラトバラ代表が日本で探し、フィンランドに持ち帰る予定のST185セリカGT-FOURを、もしモリゾウさんが勝ったらプレゼントすると約束していたといい、ラトバラ代表の本気度150%のドライブにも合点がいった。
■小林可夢偉がまさかのラリーに転向か!?
小林可夢偉 vs 大嶋和也の対決は普段見られない、おっかなびっくりの走りで見ていて楽しかった
豊田スタジアムでは勝田貴元 vs 勝田範彦の親子対決(貴元の勝ち)や勝田貴元 vs ラトバラ代表の師弟対決(貴元の勝ち)が行われ、大いに盛り上がったが、もうひとつ意外な対決が行われた。
小林可夢偉 vs 大嶋和也のライバル対決は、ラリージャパンのSSSを生で見た二人が「走ってみたい」と言ったところ、モリゾウさんが「じゃ走ってみなさい」と実現したもの。
二人ともラリーのイメージはないが、お互い慣れないラリー車に苦労しながらも激走を見せ、勝負は大嶋和也の勝ちとなった。
負けた小林可夢偉だが、「ギャップやジャンプのあるコースを走ってめちゃめちゃ楽しかった。来年のラリージャパンに出場できるよう、準備していきます」といたって本気。
小林可夢偉と言えばF1とWECを経験する男。WRCに出場となれば、世界選手権の3つのレースを経験することになる。
この発言に勝田貴元は、「いきなりは難しいでしょうから、まずはラリーチャレンジに出場するといいと思います」とやさしくアドバイス。
NASCARにも挑戦した小林可夢偉のことだ。本当に来年のラリージャパンに出場するかもしれない。そうなれば、2024シーズンのラリー人気はかつてない爆上がり状態になりそうだ。
コースにルーキーと自身のサインを書いたモリゾウさん。豊田スタジアムの特設コースは再び天然芝に戻される
さて今回のデモランに一番興奮していたのがモリゾウさん。
勝田貴元 vsラトバラでは「これが世界の走りです!」と紹介し、小林可夢偉 vs 大嶋和也では、「フィールドにこだわらずモータースポーツの楽しさを広めていってほしい」とエールを送った。
今年のラリーチャレンジ豊田はラリージャパンとは違った形で、お客さんが楽しめた大会。2024年は今年以上に日本でラリーが盛り上がることを期待したい。
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みんなのコメント
出来たらGAZOO FESも開催してください。
あれは楽しかった。