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インドでフォーミュラEが初開催。ハイデラバード初代ウイナーはベルニュ、キャシディ追撃及ばず2位

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インドでフォーミュラEが初開催。ハイデラバード初代ウイナーはベルニュ、キャシディ追撃及ばず2位

 2月11日、2022/2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9第4戦ハイデラバードE-Prixがインドで開催され、ジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)が優勝を飾った。2位はニック・キャシディ(エンビジョン・レーシング)、3位はアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)という表彰台になっている。

 1月15日の開幕から早くも4戦目を迎えたフォーミュラEシーズン9。今回の舞台はシリーズ初開催となるインドとなり、ハイデラバードに設営された2.835kmの特設サーキットで電動フォーミュラマシンたちが争う。

【順位結果】2022/2023フォーミュラE第4戦ハイデラバードE-Prix

 決勝前に行われた予選では、ターン2のトラックリミット違反でタイム抹消が行われるなどの混乱も発生したが、ミッチ・エバンス(ジャガーTCSレーシング)がポールポジションを獲得。2番手にジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)、3番手にセバスチャン・ブエミ(エンビジョン・レーシング)が続き、4番手にはニッサン・フォーミュラEチームのサッシャ・フェネストラズがつけた。

 気温37度のなか32周の決勝レースがスタートすると、ポールスタートのエバンスが好ダッシュをみせて首位をキープしたまま最初のコーナーをクリアしていく。2番手ベルニュ、3番手ブエミ、4番手フェネストラズとグリッドどおりにレースが進んでいく。

 7周目にはトップ走行のエバンスがアタックモードに入る。同じタイミングで3番手のブエミが前を行くベルニュをオーバーテイクしたため、これでブエミが隊列の先頭に立つ。9周目にはブエミがアタックモードに入るが、エバンスの前での復帰に成功する。

 10周目にはベルニュもアタックモードのアクティベートゾーンに進み、こちらもエバンスの前となる2番手で隊列に復帰。序盤トップを走行したエバンスはタイミングに恵まれず3番手走行となるが、13周目のターン3でインに飛び込んだサム・バード(ジャガーTCSレーシング)が止まりきれずチームメイトのエバンスに激突してしまう。

 このアクシデントにフェネストラズ、マキシミリアン・ギュンター(マセラティMSGレーシング)も巻き込まれてしまい、2台ともに大きくポジションを落とす結果に。そしてアクシデントの原因となったジャガーの2台も緊急ピットインを余儀なくされた。

 これでベルニュが単独トップに立ち、ポジションを上げてきたニック・キャシディ(エンビジョン・レーシング)がその背後に迫る。トップ2台がテール・トゥ・ノーズでバトルを繰り広げるなか、24周目にジェイク・ヒューズ(ネオム・マクラーレン・フォーミュラEチーム)が「ステアリングが戻らなかった」ことによりクラッシュを喫してしまい、セーフティカー(SC)導入となった。

 26周目にレースが再開。SC導入により各マシンの差が詰まったため、5番手のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)までが2秒差でトップ争いを繰り広げる。

 しかしトップを走行するベルニュは巧みなブロックを披露してキャシディ以下を抑え込む。キャシディもベルニュに対して何度か仕掛けるもオーバーテイクには至らず、結局SC導入分の“アディショナルラップ”1周を加算した33周レースを制したのはベルニュとなった。

 0.4秒差の2位にキャシディ、3位フィニッシュはブエミとなったが、フィニッシュ後にオーバーパワーによる17秒加算ペナルティを科されたためダ・コスタが3位表彰台に繰り上がった。4位はパスカル・ウェーレイン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)、5位はセルジオ・セッテ・カマラ(NIO333レーシング・フォーミュラEチーム)というトップ5になっている。なお、レース後に多くのマシンがトラックリミット違反で調査を受けていたが、正式結果は変更されずに順位確定となっている。

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