現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > IMSA:ニッサンDPi、セブリング12時間で今季初優勝。日産エンジン搭載車の勝利は24年ぶり

ここから本文です

IMSA:ニッサンDPi、セブリング12時間で今季初優勝。日産エンジン搭載車の勝利は24年ぶり

掲載 更新
IMSA:ニッサンDPi、セブリング12時間で今季初優勝。日産エンジン搭載車の勝利は24年ぶり

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦セブリングは3月17日、12時間レースの決勝レースが行われ、テキーラ・パトロン・ESMの22号車ニッサンDPi(ヨハネス・バン・オーバービーク/ピポ・デラーニ/ニコラス・ラピエール組)が総合優勝を飾った。
 
 2018年で第66回目の開催となったセブリング12時間レース。前日の予選と同様、晴天のなかで迎えた決勝は定刻どおり10時40分にスタートが切られた。
 
 予選で2番手につけたテキーラ・パトロン・ESMの2号車ニッサンDPiは、スタート直後から果敢に首位を狙い、1コーナーアウト側からポールスタートのスピリット・オブ・デイトナ・レーシングの90号車キャデラックDPi-V.Rに仕掛けていく。
 
 しかし、2台はクリッピングポイント付近でわずかに接触し、結果として2号車ニッサンがハーフスピンを喫する。最後尾まで落ちた2号車ニッサンは、このアクシデントによってギヤボックスに問題を抱え0周リタイアとなってしまう。
 
 一方、上位陣はGTデイトナ(GTD)クラスのフェラーリ488 GT3が横転するクラッシュによって導入された、今レース最初のフルコース・イエロー・コーション(FCY)中のピットストップで順位が変動。90号車キャデラックに代わってアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05 DPiが総合首位に立った。
 
 その後、トップの7号車アキュラに、ウェレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.Rと22号車ニッサンの2台が混ざる形で、3台によるトップ争いが続けられていく。
 
 そんななか迎えたレース中盤、スタートから6時間を総合2番手で迎えた7号車アキュラが、マシントラブルにより突如ストップ。そのままリタイアとなった。アキュラDPiは僚友の6号車も7時間過ぎにマシンが止まってしまい、2台が揃ってリタイアを喫している。
 
 そんなアキュラ勢に代わって上位に進出してきたマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pは、日没後の9時間経過時は総合5番手だったが、10時間過ぎに3番手を走る90号車キャデラックがクラッシュしたことで総合4番手に浮上。
 
 さらに、このクラッシュによって導入されたこの日10回目のFCYのリスタート後には、コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車キャデラックをコース上で攻略し、表彰台圏内に割り込むことに成功した。
 22号車ニッサンが後続の31号車キャデラックを約3秒離す展開で迎えたレース最終盤、チェッカーまで残り45分を切ったところで、トップ5につける全車が同一周回で最後のピット作業に向かった。
 
 トップの22号車ニッサンは順位をキープしたままピットアウトしたものの、総合2番手の31号車キャデラックは10号車キャデラックに逆転を許す。また、総合3番手の55号車マツダは、レース途中から抱えていたバッテリーのトラブルが災いして、すぐに再始動できず。結果、大きくタイムを失うこととなり、ワンラップダウンの総合6番手でコースに復帰することとなってしまう。

 レースは最後のピットストップ後、後続との差を3秒から10秒弱に広げた22号車ニッサンが悠々とトップチェッカー。チームにとって2年ぶり、ニッサンエンジン搭載車としては1994年のフェアレディZ(300ZX)以来、24年ぶりの総合優勝を飾った。
 
 総合2位は2017年チャンピオンの10号車キャデラックが入り、同3位は31号車キャデラックが続いた。マツダ勢は55号車が総合6位でチェッカー。序盤にブレーキトラブルに見舞われた77号車マツダは、総合15番手から同8位まで順位を上げてフィニッシュしている。

IMSA:第2戦セブリング、ニッサンDPiがフロントロウ獲得。GTLMクラスはBMW M8 GTE初ポール

■アキュラNSX GT3、レクサスRC F GT3がともにラップリーターとなるが……。
 デビュー2戦目のBMW M8 GTEがポールポジションを獲得したGTル・マン(GTLM)クラスでは、コルベットとBMW、そしてフォード勢に1台ずつトラブルやアクシデントが発生するなか、2台揃ってレースを進めたポルシェGTチームの911号車ポルシェ911 RSR(パトリック・ピレ/ニック・タンディ/フレデリック・マコウィッキ組)が、ライバルとの接戦を制して今季初優勝を飾った。
 
 ポルシェは僚友の912号車ポルシェ911 RSRもクラス3位に入り、ワン・スリー・フィニッシュを達成。クラス2位にはポールシッターのBMWチームRLL、25号車BMWが入り、初ポディウムを獲得している。
 
 クラス4位は開幕戦デイトナを制したフォード・チップ・ガナッシ・レーシングの67号車フォードGT、同5位にリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GTEが続き、コルベット・レーシング勢は4号車コルベットC7.Rのクラス6位が最上位となった。

 GT3マシンで争われるGTDクラスは、レース序盤から終始トップ争いを続けたポール・ミラー・レーシングの48号車ランボルギーニ・ウラカンGT3(ブライアン・セラーズ/マディソン・スノー/コリー・ルイス組)が接戦を制した。
 
 クラス2位は、レース残り1時間で5番手から2番手にポジションを上げたスクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3がつけ、同3位はメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3がつけた。
 
 3GTレーシングのレクサスRC F勢は、14号車レクサスが15位。僚友15号車レクサスは最終スティントを1時間24分という超ロングスティントとして、ラスト1時間でトップ10圏外から一気に5位まで順位を上げ、そのままチェッカーを受けた。
 
 3チームから合計4台が参戦したアキュラNSX勢は、ともにラップリーダーにもなったマイケル・シャンク・レーシングの86号車NSXがクラス8位、93号車NSXが同7位となった。
 
 HART(ホンダ・オブ・アメリカ・レーシング・チーム)の69号車NSXは、一時クラス5番手まで順位を上げたものの、終盤に順位を落として最終的にトップから9周遅れの16位完走。また、今大会がデビュー戦となったCJウィルソン・レーシングの36号車は、12周遅れのクラス17位で初陣を終えている。
 
 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの次戦第3戦は4月13~14日、カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで開催される。

2018年3月17日

こんな記事も読まれています

合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP
[VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
[VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
レスポンス
3億円超のアルファ・ロメオの入手方法──新型33ストラダーレに迫る!
3億円超のアルファ・ロメオの入手方法──新型33ストラダーレに迫る!
GQ JAPAN
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
フェルスタッペン2位「今日のノリスは飛ぶように速かった」グリップに苦しみマシンにダメージも:レッドブル/F1第6戦
AUTOSPORT web
最高出力800PS、最大トルクは950Nm!ランボルギーニが初のプラグインハイブリッドSUV「ウルス SE」を発表
最高出力800PS、最大トルクは950Nm!ランボルギーニが初のプラグインハイブリッドSUV「ウルス SE」を発表
@DIME
【角田裕毅F1第6戦分析】“ベストなレースタイム戦略”で7位。メルセデスも寄せ付けない走りをHRC折原GMも高く評価
【角田裕毅F1第6戦分析】“ベストなレースタイム戦略”で7位。メルセデスも寄せ付けない走りをHRC折原GMも高く評価
AUTOSPORT web
後ろからドン!はずみでドン!ドン!「玉突き事故」は誰がどう悪くなるのか
後ろからドン!はずみでドン!ドン!「玉突き事故」は誰がどう悪くなるのか
乗りものニュース
レクサスLBXに「強敵」登場!? “アルファロメオ最小のSUV”新型「ジュニア」で判明している真実とは? 「ミト後継車種」の気になる実力
レクサスLBXに「強敵」登場!? “アルファロメオ最小のSUV”新型「ジュニア」で判明している真実とは? 「ミト後継車種」の気になる実力
VAGUE
ツバメインダストリが搭乗型ロボット『アーカックス』を展示…SusHi Tech Tokyo 2024で予定
ツバメインダストリが搭乗型ロボット『アーカックス』を展示…SusHi Tech Tokyo 2024で予定
レスポンス
ホンダ「ドリーム号」第2世代は精密メカのオーバーヘッドカムシャフトを搭載
ホンダ「ドリーム号」第2世代は精密メカのオーバーヘッドカムシャフトを搭載
バイクのニュース
【このメルセデス500SECなんぼ?】今やチューニングカルト的存在 40年前のケーニッヒワイドボディ500SECの価格は?
【このメルセデス500SECなんぼ?】今やチューニングカルト的存在 40年前のケーニッヒワイドボディ500SECの価格は?
AutoBild Japan
レッドブル、フェルスタッペンのマシンに”大きなダメージがあった”と説明。しかし本人は気付かず?「僕としては変わった感じはしなかったけど……」
レッドブル、フェルスタッペンのマシンに”大きなダメージがあった”と説明。しかし本人は気付かず?「僕としては変わった感じはしなかったけど……」
motorsport.com 日本版
初代レオーネクーペや4WDのエステートバンなど…2024年春季スバルレオーネオーナーズクラブ渡良瀬ミーティング
初代レオーネクーペや4WDのエステートバンなど…2024年春季スバルレオーネオーナーズクラブ渡良瀬ミーティング
レスポンス
レイズの新世代スポーツホイール「NE24」に「ストロボデザインデカール」を配したモデルが登場
レイズの新世代スポーツホイール「NE24」に「ストロボデザインデカール」を配したモデルが登場
Auto Messe Web
癒やしの輸入車ツーリング旅は[ディーゼル+マイルドハイブリッド]上質なオールラウンダーで
癒やしの輸入車ツーリング旅は[ディーゼル+マイルドハイブリッド]上質なオールラウンダーで
グーネット

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村