『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、フェラーリのオフィス・チェアにかんするお話。
249万円のオフィス・チェア
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フェラーリの新型「ローマ」を購入すべく、「Nicole Competizione みなとみらいショールーム」に足を運んだとき、1脚のオフィス・チェアが目に入った。
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訊くと、イタリアの家具メーカーであるポルトローナ・フラウ社とフェラーリ社のコラボレーション商品であるという。
上質なレザーをたっぷり使っているうえ、バックレストはカーボン・ファイバー製と、まるでフェラーリ車のシートそのもののようだ。そういえば、所有する360モデナの「レーシング・シート・ミディアム・コノリー」(新車時はオプション)にちょっと似ている。
「世の中にこんなカッコいいオフィス・チェアがあるのか!」と、感動。が、価格を訊いてびっくり。249万円……。おいそれと購入出来る価格ではない。実際、Nicole Competizione みなとみらいショールームでも同商品にかんする問い合わせはそれほど多くはないという。
が、フェラーリ・オウナーの多くは興味を持つという。かくいうボクもそのひとり。
購入する・しないはさておき、気になったので、輸入元である大塚家具に問い合わせた。すると「ほかの商品もご覧になりませんか?」とのこと。早速、東京都港区南青山にある「Poltrona Frau Tokyo Aoyama」に向かった。
即納OK!
ポルトローナ・フラウは、1912年にイタリア・トリノでレンツォ・フラウが創業した家具メーカーである。ひとりがけのアーム・チェアからスタートし、その後、ソファやテーブルなどインテリア商品全般を手がけるようになった。
1980年代からは自動車業界にも進出。フェラーリをはじめ、ランチアやマセラティ、ブガッティなどのシートを手がけている。日本車でも、かつて日産自動車の「レパードJ.フェリー」にもオプション設定された。
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日本におけるポルトローナ・フラウ商品は、大塚家具が輸入元として、各店舗やECサイトで販売している。
「フェラーリ社とのコラボレーション・チェア『コックピット・シリーズ』は、フェラーリ社の創立70周年を記念し、開発されました」
と、話すのはPoltrona Frau Tokyo Aoyamaのストア・マネージャーを務める朝倉祐樹さん。
日本で販売されているコックピット・シリーズには、ふたつの形状がある。ひとつは、「プレジデント」という大型のタイプで、サイズは幅660×奥行き680×高さ1350~1420mm。もうひとつは、「エグゼクティブ」という少し小さなタイプで、幅660×奥行き650×高さ1050~1120mm。カラーはそれぞれの形状でタンとブラック、レッドの3色から選べる。
店舗にあったのは2種類。ひとつはブラックのプレジデント・タイプ「スクーデリア1」で、249万円。もうひとつはタンのエグゼクティブ・タイプ「クラシカ2」で、186万円。いずれの商品も国内に在庫があるそうで、即納OK。
「通常商品の場合、基本的には弊社の倉庫にストックがありますので、即納出来ます。これはコックピット・シリーズに限らず、青山に展示のあるポルトローナ・フラウ商品にもあてはまります」
てっきり、フェラーリ車とおなじで納期に時間を要すると思っていたので意外だった。「ただし、通常設定されている3色以外のカラーを選ばれた場合、納期には約6カ月要します」とのこと。カラーサンプルを見せてもらうと、濃紺やイエロー、グリーンなどさまざまな種類がある。
Vol.55 いざ、新車フェラーリの商談へ
フェラーリ車とは異なるシート表皮
コックピット・シリーズは、2010 年に設立されたフェラーリ・デザイン・センターが設計を手掛けたという。朝倉さんいわく「フェラーリ・オウナーのためのオフィス・チェアです」とのこと。
たしかに、フェラーリ・オウナーがよろこびそうなデザインだ。ヘッドレスト部分には跳ね馬の刺繍入りだし、脚の部分はロード・カーのアルミホイール部のスポークをモチーフにしたという。
購入者について訊くと「購入者のほとんどはフェラーリ車のオウナーです」と、朝倉さんは述べる。フェラーリの正規ディーラがイベントをおこなうとき、コックピット・シリーズを展示・紹介することもあるそうで、そこで興味を持ったオウナーが来店し購入したケースがあったという。
たしかに、目を引くデザインだから興味を持つのも頷ける。ボク自身、店舗内でクルマの次に目を奪われた。が、実は商談時に座った真っ赤なソファーやテーブルもポルトローナ・フラウ製という。まったくそれに気づかなかったボクにとって、コックピット・シリーズは“猫に小判”かもしれない……。
とはいえ、間近で見るとやっぱり素敵! 座り心地も上々だ。フェラーリ車のシート表皮とは異なるレザーを使っているという。「人間工学の観点から、材質や形状は、フェラーリ車とは異なります」と、朝倉さん。たしかに、クルマのシートより滑りにくくなっている。シート調整は、座面昇降とリクライニングのみであるが、特段困る場面はなさそう。ネックになるのはやはり価格である。
ちょっとこれは購入できないなぁ……と、思っていたところ、朝倉さんが「よろしかったらほかの商品もご覧になりませんか」と、話す。2階に上がると、1階以上にさまざまな商品が展示されていた。ちょうど探していた2.5人掛けのソファーもあった。「ニヴォラ」と呼ばれるもので価格は125万円。イエローのレザー張りも選べるというのが嬉しい。
もうひとつ気になったのが「ダウンタウン」というオフィス・チェア。コックピット・シリーズとは異なる趣だ。訊くと、某プレミアム自動車ブランドの正規ディーラーにも採用されているという。座ってみると、なんとも心地よい。長時間座っての仕事なら、コックピット・シリーズよりもボクの身体にフィットしそう。価格は57万円。コックピット・シリーズの半額以下である。うーん、ちょっと悩ましい……。ちなみに大塚家具の1年間保証にくわえ、ポルトローナ・フラウの保証も備わるというからアフターも万全。
どうしよう……と、少しだけ悩んだものの、我にかえる。「そうだ、フェラーリ・クラシケを取得するのではないか!」と。公式鑑定書の発行には数十万円かかるから結構な出費になる。今は出費を抑えないと。
とはいえ、いつの日かこの椅子に座って仕事するぞ! という目標が出来たから、あとは一生懸命働くのみ。頑張ります。
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