共同開発の「日産サクラ」とは大きく異なるデザインを採用する「三菱eKクロスEV」。なかでも「ダイナミックシールド」を採用するフロントマスクが、三菱らしさを強烈にアピールする。
ダイナミックシールドが三菱車ファンのハートを鷲づかみ
「サクラ」と「eKクロスEV」は、日産と三菱が共同で開発したハイトワゴンタイプの軽EVだが、見た目の印象は大きく異なっている。とくにフロントマスクは対照的で、サクラが上品で落ち着いた印象にまとめられているのに対し、eKクロスEVは力強さを前面に出したデザインに仕上げられている。これは、三菱が「ダイナミックシールド」と呼ぶデザインコンセプトで、ランプ類を上下に分けるデザインにより力強さと安心感を表現。三菱の人気モデルである「デリカD:5」や「アウトランダー」を彷彿とさせるだけに、三菱車好きにはたまらないはずだ。
eKクロスEVのデザインは、ガソリン車の「eKクロス」を受け継ぐが、よく見るとラジエターグリルの部分がほぼ塞がれており、また、フロントフェンダーに「EV」と書かれたバッジが備わるのがガソリン車と見分けるポイントだ。eKクロスの給油口がボディ左側(助手席側)のリアフェンダーに設けられているのに対して、eKクロスEVの充電口が普通、急速ともにボディ右側(運転席側)にあるのも異なるところ。急速充電器に横付けする状況では、ボディの左側に充電器がくることが多く、充電口もボディ左側にあるほうが便利だと思うのだが……。
ちなみに、eKクロスEVでは200V/2.9kWの普通充電と最高20kWの急速充電に対応。さらに、バッテリーに蓄えた電気を取り出して自宅に給電する「V2H」や、家電などに給電する「V2L」に対応しており(いずれも専用の機器が必要)、停電などの際に非常用電源として使えるのは頼もしいかぎりだ。
呆れるほど広い室内
eKクロスEVの全高は、標準で1,655mm、今回の試乗車のようにルーフレールが備わる仕様では1,670mmとなる。軽自動車ではこうしたハイトワゴンや、さらに背の高いスーパーハイトワゴンが人気の中心であり、それだけに室内はこれでもかというくらいに広い。eKクロスEVでも、フロア下に20kWのリチウムイオン・バッテリーを搭載するにもかかわらず、頭上には十分すぎるほどの空間が広がっている。後席の足もとも余裕たっぷりで、スライド位置を一番前にしても十分な広さが確保されるし、一番後ろにすれば楽に脚が組めるほどだ。
ラゲッジスペースも、後席使用時でも奥行きは40~50cm確保され、さらに必要に応じてシートをアレンジすれば、大量の荷物が載せられるので安心である。
力強さを前面に打ち出したエクステリアとは対照的に、eKクロスEVのインテリアは上質さが漂う。オプションの“プレミアムインテリアパッケージ”が選択された試乗車では、ライトグレーの内装に加えて、丸みを帯びたダッシュボードやステッチが施されたソフトパッドなどにより、とても心地よい空間に仕上がられているのだ。小振りのシフトレバーやフラットなデザインの9インチセンターディスプレイなど、ガソリン車のeKクロスとは微妙に異なるパーツを採用することで、上質さと先進性を表現しているのも見逃せない点だ。フロントのベンチシートは見た目以上にホールドが良く、座り心地も快適。狭いとはいえ、サイドウォークスルーが可能なのもうれしい。
三菱 eKクロスEV P
全長:3,395mm 全幅:1,475mm 全高:1,670mm ホイールベース:2,495mm 車両重量:1,090kg 前後重量配分:前600kg、後490kg 乗車定員:4名 交流電力量消費率:124Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:180km モーター最高出力:47kW/2,302-10,455rpm モーター最大トルク:195/0-2,302rpm バッテリー総電力量:20kWh モーター数:前1基 トランスミッション:1速固定 駆動方式:FWD フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式 リアサスペンション:トルクアーム式3リンク式 フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ドラム タイヤサイズ:165/55R15 最小回転半径:4.8m 荷室容量:109L 車体本体価格:3,081,100円 ※ルーフレール装着車
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みんなのコメント
背の高いワンボックス、ハイトワゴンでダイナミックシールドは似合わんわ…デリカミニであえて変えたのは英断だった。
職にあぶれてるタクシー運転手でも雇ってやって、少しでも社会貢献しないとね