ワンコを太陽から守れ! 愛犬を守るために必用な装備&グッズ
愛犬とドライブ&アウトドア。それは飼い主だけでなく、愛犬にとっても最高の1日になる。しかし、忘れてはいけないのは、犬は毛皮を1年中着ていて、暑さや湿度に弱い生き物ということ。車内、車外を問わず、暑さの中に放置されると熱中症になりやすく、それが死に至らしめることさえあるから注意したい。
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あった方がいい「クルマの装備」と「ワンコの装備」
そこで、まずは愛犬とのドライブで必要なクルマの装備から紹介したい。その筆頭は、愛犬を後席以降に乗せるとすれば、後席エアコン吹き出し口は必須と言える。
最近のステーションワゴンやSUVであれば、センターコンソール後端にエアコン吹き出し口があるのだが、ミニバンに設定されているような、2/3列目席頭上のエアコン吹き出し口が理想的だ。これなら気温の高い日に犬が2/3列目席のどちらに乗車しようとも、快適に過ごせることになる。
ちなみにボルボの60シリーズ以上のPHVを除く車種の後席には、センターコンソール後端に加え、左右Bピラーにもエアコン吹き出し口が備わり、完璧な空調性能が得られるのである(PHVはセンターコンソール内にバッテリーが入っているため、コンソールの容量が減少するとともに、後席エアコン吹き出し口がない)。
が、それだけでは十分とは言えない。車内の温度上昇を和らげるためには、エアコンの冷風に加え、ウインドウから注ぐ直射日光を遮る手立てが必要だ。多くのクルマのリアサイドウインドウにはプライバシーガラスが採用されてはいるものの、さらにサンシェードがあると、より車内温度上昇の抑制に効果的。もっとも、リヤサイドウインドウにロール式のサンシェードを備えているのは、アルファード、ノア、ステップワゴン、セレナのようなミニバンか、ソリオなどのプチバンが中心。
しかし、ロールサンシェードが未装備のクルマでも、アフターマーケットのアクセサリーに、汎用、専用のリアサイド&リヤウインドウ用のサンシェードがあるから、それを利用すればよい(価格は1台分数万円と高価だが、愛犬が熱中症になって医療費がかかるよりいいだろう)。
また、クルマ専用アイテムではないものの、車内、車外で愛犬に水分を補給させるためのペット用水筒、車内でいつでも水が飲める、水がこぼれない縁のついた水飲み皿の用意も、ロングドライブでは不可欠だ。
ちなみにわが家ではそれに加え、暑い時期のアウトドアでは、歴代愛犬が愛用している冷感素材を使ったクールウエアを着せ、クールマットを敷いてあげることもある。ワンコ用の夏物ウエアやグッズには、夏でも涼しく着られる快適クール加工のほか、防蚊/UV加工まで施されているものがあり、アウトドアにはうってつけ。
ドッグウェア専門店には中に小さなバッグが付いていて、そこに保冷剤を入れられるウエアも揃っている。クールバンダナという、犬の首に巻くバンダナに、保冷剤をセットできるものもあるといいだろう。
どんどん暑くなるこれからの季節 ワンコとのお出かけはどうすればいい?
モータージャーナリストにして、愛犬との安心快適なクルマ旅をはや25年以上提言し続け、ペット専門媒体で連載も多く持っているドッグライフプロデューサーとしても活動しているボクの持論としては、「真夏の愛犬連れドライブはなるべく避ける」「どうしてもお出かけしたい場合は、涼しい時間帯に移動し、目的地は涼しい高地、避暑地を選ぶ」「アウトドアでは終始、日陰、涼しい場所にいさせてあげて、マメな水分補給を欠かさない」である。
ちなみに、愛犬を夏の海、浜辺に連れていくなどもってのほか。我々は靴やサンダルを履いているからあまり気にならないが、真夏の浜辺の砂浜の温度は50度を超えることがザラで、靴を履いていない犬は足の裏や肉球を火傷してしまう可能性大で、危険極まりないのである。
もちろん、毛皮を着ていて、発汗が足の裏でしかできないため、体温の異常上昇→熱中症も心配になる。海が好きな犬なら、気温が安定している秋の終わりから初春にかけてか、夏でも早朝、夕方以降に連れていってあげるべきだろう。
中小型犬の場合に限るが、コンパクトに畳めて、持ち運びの際にラゲッジスペースの場所をとらない、風通しのいいドッグカートに乗せてあげることも暑さ対策(地表温度対策)のポイントになる(USB扇風機や保冷剤をセットすることも可能)。
それでは、これからの暑さが増す季節、愛犬のためにしっかりと暑さ対策をしてあげて、安心・快適にドライブ、アウトドアを楽しんでいただきたい。
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