大きなボディを感じさせない走りに驚いた
CARトップ読者のなかには「マリオはSUBARU基準でしか評価できないのでは?」と疑念を抱く人もいるかも知れないが、どうか安心してほしい。連載の1000kmツーリング企画のレギュラースタッフとして、さまざまなクルマでロングドライブを試しており、じつは長距離ドライブマイスターなのである! 今回チェックしたのは、ボルボのV90クロスカントリー。エンジンは2L4気筒のディーゼルターボで、駆動方式はAWD。オプションを含めると900万円を超える豪華仕様グレード「サマム」になる。
2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー大賞はボルボXC40! 2年連続ボルボが受賞!!
エクステリアデザインは、トールハンマーと呼ばれるT字のLEDライトがボルボのアイデンティティ。スキッドプレート付きフロントバンパーなどはクロスカントリーの専用装備となる。
ホイールハウスの外周やサイドシルにはチャコールのモールが装着される。XC60やV60と同じく新世代のSPAプラットフォームを採用する。
試乗車のインテリアは、チャコールカラーの上品な仕立て。バウワース&ウィルキンスの高級オーディオやHDDナビも標準となる。
2940mmのロングホイールベースがもたらす恩恵のひとつが後席の広さ。オプションで用意される超大型の電動パノラマガラスサンルーフは空がよく見えるので、子どもが喜ぶこと請け合いだ。
荷室をセパレートできるグロサリーバッグ・ホルダーは、荷物固定用のゴムも便利。リヤゲートと連動して自動で開閉するトノカバーも便利である。
新千歳空港でクルマを受け取った直後は、いかにも北米市場向け走りから機能まで隙のない作りで1000kmも楽々! の巨体だと思えたが、運転すると実寸よりもひとまわり小さなクルマに感じられた。北海道の道路が基本的に広いということを差し引いても、V90はボディが真四角だった頃のボルボと変わらず、四方の視界と見切りがとてもいい。
大きさがストレスにならないと同時に、動きも1.9tを超える車重にしては軽快だ。微低速域から厚みのあるトルクが得られるディーゼルエンジンと、ボディの各部に無駄な慣性マスがないおかげで、旋回中も巨体を転がしている感じがない。昔のボルボの大型モデルは巨大なレンガの中にいるように重々しかったが、今は軽くて高精度な殻に包まれたような感覚。各社が競うように刷新した新世代プラットフォームに共通する味だ。
快適な乗り心地のおかげでロングドライブも苦にならず
タイヤはコンチネンタルのスタッドレスタイヤ「バイキングコンタクト6」で、7が出た今となっては旧世代となるも、ドライ路面での不満はほぼゼロ。初期操舵の反応はやや甘めながら、ステアリングを切り足すとしっかりとした手応えを増す。路面の凹凸によりタイヤが上下しても接地面は絶えず荷重が抜けないように接地し続ける感覚が伝わるなど、情報量の多さが好印象だった。
乗り心地は、全域において快適至極。路面の凹凸を見事にいなして常にフラットな姿勢をキープするので、何時間乗り続けても乗員の疲労度は最小限に抑えられる。助手席でも後席でも、寝落ちした同乗者がなかなか起きないことでも快適性の高さを確認できた。長距離ドライブでは「同乗者の熟睡度」も重要な目安となるのだ。
乗り心地も良いが、シートもまた素晴らしい。一見すると欧米向きでサイズが大きすぎるように感じたが、身長165cmの私の体に合わせてもごく自然。身体と密着するすべての面に体圧が綺麗に分散されている感覚が得られ、何時間座っていても辛くない。ヒーターやベンチレーションに加えてマッサージ機能も備わるが、それ以前にシートとしての基本が秀逸だと感じる。
220mmの最低地上高を確保するAWDということで、雪道に遭遇しても不安はない。と言いながらも、やはり冬の北海道の道は甘くなかった。海外からもスキー客が訪れるニセコの山を抜けて函館方面へ下る区間では、積雪の下に黒光りするアイスバーンが隠れており、地元の人でも困惑するほどブレーキの利きが著しく低下する路面が続いていて、肝を冷やす。
昔、清水和夫さんの原稿で「ブレーキの利かないアイスバーンでも、車体を横にスライドさせることで大きな制動力が期待できる」と読んだ記憶があるが、もちろん筆者にそんなテクニックはないので、極めて慎重な運転を心がけた。制動力的に厳しい状況でも操舵は利くので回避はできるし、刻一刻と変化する路面μが常に把握できる情報量のおかげで難なく走破。あっという間に帰京してしまった。エコドライブはほとんど意識せず、欲望のままにアクセルを踏んで13.6km/L。車重が2t弱のクルマとしては十分満足だろう。
このクルマなら誇張抜きで1日1000km以上も安楽。東京の道では多少、ボディのデカさが面倒に思えたが、それ以外に指摘したくなる部分はほとんど見当たらない。まさにリゾートエクスプレスのベンチマークという存在だ。
北海道&青森のご当地グルメなども堪能!
北海道から東京までのロングドライブで、ご当地グルメも満喫! これこそクルマ旅の醍醐味のひとつ。そこで、道中立ち寄ったグルメスポットなどを紹介していこう。
函館のご当地レストラン「ラッキーピエロ」は派手なイルミのある峠下総本店がオススメ!
店内の雰囲気もメニューもユニークで、個性的なハンバーガーは味、量ともに満足度高し!
函館から青森までは津軽海峡フェリーを利用。「海割ドライブ」なら1万5000円ほどから利用できる。
青森県の浅虫温泉にある鶴亀屋食堂は、マグロ丼が名物。ブランドにこだわらず、その時々で良い物を仕入れてくるという。当日は塩釜漁港「三陸塩竃ひがしもの」で、有名な大間産に引けを取らない美味さは至福の極み!! 右から中(20枚・4000円)/小(15枚・3000円)/ミニ(10枚・2500円)の3サイズ。口のなかでとろける!!
浅虫ドライブイン 鶴亀屋食堂 青森県青森市浅虫字蛍谷293-14 TEL:017・752・3385 営業時間:9時~18時 年中無休
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