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アルピーヌ、ハイパーカー初参戦組ベストの8位。「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」

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アルピーヌ、ハイパーカー初参戦組ベストの8位。「正真正銘のボーナス。入賞できるとは思っていなかった」

 シグナテック・チームを率いるフィリップ・シノーによると、同チームが運営するアルピーヌ・エンデュランス・チームは、先週土曜日に行われたWEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』の決勝レースでハイパーカー初参戦組のベストリザルトで初陣を終えたことにより、ニューマシン『アルピーヌA424』での新たな一歩を踏み出したという。

 フランスのメーカーは、中東カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで10時間近くにわたって行われた決勝レースに、2台の新型プロトタイプカー『A424』で参戦。このオレカ製シャシーのLMDhカーは2台ともほぼトラブルなく走行し、総合9位と同13位でフィニッシュした。

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 ポール・ループ・シャタン/フェルディナンド・ハプスブルグ/シャルル・ミレッシ組の35号車は当初9位でゴールしたが、レース後にプジョー93号車が失格となったため、ひとつ順位が上がった。同様にニコラ・ラピエール/ミック・シューマッハー/マシュー・バキシビエール組がドライブした36号車も12位に繰り上がっている。

 なお、いずれのクルマもメカニカルトラブルこそ発生しなかったが、36号車についてはシューマッハーのドライブ時には起きたコースアウトと、その原因となったLMGT3カーとの接触によって損傷したフロントのボディワークを交換するためにタイムを失った。

「新しいトラックで10時間のレースをスタートするのは難しいと思っていたが、このパフォーマンスには満足している」とシノーは語った。

「クリーンなレースを展開し、トップ10入りを含め2台揃っての完走は素晴らしい成果だ。両クルーがゴールできたことで、メカニックからエンジニア、ドライバーに至るまで、チーム全体が我々の技術的なパッケージと人間的パッケージについて多くを学ぶことができた」

「チームのメンバー全員に感謝し、『おめでとう』と言って祝福したい。これほどプロジェクトに熱心な人たちを見たことがない。カタールでの濃密な10日間を経て、いまや基礎は整ったと言えるだろう」

「我々はまた一歩前進したが、まだ先は長い。あらゆる分野で学び続け、専門知識と経験を習得し続けなければならない」

 レース前、ラピエールが「達成可能だ」とコメントしていたにもかかわらず、シノーは自らが代表を務めるチームの目標が必ずしもクラス最上位のニューカマーになることではなかった、とSportscar365に語った。

 アルピーヌの35号車は、チームWRTが走らせる2台のBMW MハイブリッドV8(15号車と20号車)と、アイアン・リンクスが運営する63号車ランボルギーニSC63を抑えてフィニッシュした。このレースに初参戦したもう一台のハイパーカーある11号車イソッタ・フラスキーニ・ティーポ6-Cは、技術的な問題が発生したためリタイアを喫している。

■チームの努力に感謝するミレッシ

 シャタンとハプスブルクとのトリオで8位入賞を果たしたミレッシは、アルピーヌA424のデビュー戦でポイントを獲得できるとは思っていなかったと認めた。

「2台のマシンでフィニッシュラインを通過できたことは大きな成果だが、1台が8位に入ったことは正真正銘のボーナスだ」と彼は述べた。

「僕たちペースは、他のいくつかのメーカーに比べて有望であり、学ぶべきことや理解すべきことはまだたくさんあるが、将来に向けて励みになる」

 彼はレースを振り返って、「それはいいものだったし、この2年間で素晴らしい仕事をしてくれたチームが、最初のレースから競争力があり信頼できるクルマを提供してくれたことに感謝している」と付け加えた。

「この舞台裏で行われているすべての努力を知っている人はいないと思う。ミスをしないことが重要だった。それが僕たちを(決勝リザルトの)どこに連れて行くかを見ることが重要だったんだ」

「最終的には(6台の)新車のなかで1位、全部で19台のハイパーカー中は8位となった」

「この最初のチャンピオンシップポイントは、チーム全員の努力に報いる素晴らしいものだと思うよ」

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