『GQ JAPAN』の編集者・イナガキ(29歳)が、ひょんなことから中古のフェラーリを購入した! 勢いで買ってしまったフェラーリのある生活とは? 今回は、フェラーリ・クラシケ取得にかんするお話。
鑑定書が届く!
6月19日(土)の18時過ぎ、フェラーリ横浜サービス・センターの高橋忠久工場長から着信が入った。
【前話】Vol.107 まもなく車検!
車検については別途、打ち合わせを設ける予定だったので、電話の内容がわからない。愛車はすでに戻ってきているからトラブルにかんする話ではないはず。
いったいどんな要件だろう? と、いぶかりながら、通話ボタンを押す。
「フェラーリ・クラシケのブックレットがショールームに届きました!」
ついにこの日がきた! わが360モデナが、フェラーリ本社から“ホンモノのオリジナル・フェラーリ”として認められたのだ。
フェラーリ・クラシケについてあらためて書くと、フェラーリ社の公式認証プログラムである。対象は生産から20年以上経過したモデルだから、2000年製のわが360モデナも入る。
オリジナル状態を保っている車両に対し、フェラーリ社が有償で鑑定書(ブックレット)を発行するのだ。鑑定は日本のフェラーリ正規ディーラーが代行するので、わざわざイタリア本社に持ち込む必要はない。
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ボクの360モデナは、前オウナーが新車から乗っていたワンオウナーの個体だったうえに、あまりカスタマイズを施していなかったから、フェラーリ・クラシケを取得出来る可能性が高かった。
そこで去年の9月、取得を決意した。もちろん、取得出来る保証はなかったが、申請に向けてサスペンションを換装したり、後付けのフロントリップスポイラーを外したり、と、オリジナルの状態に戻すための費用は嵩んだ。これに申請費用もくわわるから、まずはトータルで50万円ほどかかった。
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Vol.91 愛車をぶつけました
鑑定書発行のお値段、49万円也
ちなみに取得のハードルが高いのは、フェラーリ本社の専門スタッフが細かくチェックするからだ。たとえば、ボンネットのダンパーが純正か否かまで調べるという。
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信じられないようなエピソードとして「右ハンドルが左ハンドルになっていた」という個体もあったという。審査の途中、ハンドル位置が変更されていたことが発覚したのだ。オウナーも気が付かなかったというから、衝撃の宣告だろう。ちなみに、ハンドル位置が変更されるほどの大掛かりなカスタマイズが施された場合、フェラーリ・クラシケの取得はかなりハードルが高くなるそうだ。
わが360モデナはというと、普段の整備で、審査対象になる部品のほぼすべてが純正品であることをフェラーリ横浜サービス・センターが知っていたので、取得は比較的容易ではないか? と、思われた。
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とはいえ、審査の途中で致命的な問題が発生したらどうしよう……と、不安だったから、連絡がきたときはホッとした。
審査に必要な書類をフェラーリ本社へ送付したのは去年12月。約半年で鑑定書が発行されたことになる。発行に要する時間は「まったくわからない」と、聴いていたいし、オウナーによっては“年単位”で待たされるという例もあるというので、わが360モデナの審査は早い方だったのかもしれない。
もっとも、年式が新しいからパーツに書かれた小さな部品番号も読み取りやすかったことや、それら番号がコンピュータで管理されていたことは役立ったかもしれない。古くなればなるほど、それらの数字や文字は見えづらくなるため、鑑定はシビアになるようだ。
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と、クラシケ取得の感動に浸っていたものの、現実に引き戻される。
「鑑定書の発行料はいくらになりますでしょうか?」
「49万円+税になります」
フェラーリ本社のお墨付きが49万円+税……つまりは50万円超で得られるのは高いのか? それとも安いのか?
うーん、判断が難しい。
次週、発行された鑑定書の詳細をリポートする。
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イナガキさんが調子に乗ります。