新品のときは真っ黒だったはずのタイヤ。ふと愛車のタイヤを見ると、「あれ、なんだか茶色く汚れている…」そんな経験をお持ちの方も多いだろう。
特にタイヤのサイドウォールが茶色くなるのが気になる。これは単なる汚れなのか? いや、そうではないらしいのだ。
じつは、タイヤのゴムに含まれるアミン系と呼ばれる老化防止剤が表面ににじみ出て、それが化学変化して茶色に見えているのだそう。当然、砂っぽい場所を走ったり、ブレーキダストなどの汚れもあるが、こと「茶色」に見えるのはその老化防止剤の影響が大きいという。
タイヤの劣化原因はさまざまだが、例えばオゾンや熱などによる酸化で、タイヤのゴムを柔らかく保つオイル(軟化剤)が抜けることでゴムが硬化、本来の性能を発揮できなくなる。そのオイルの抜けを防ぐために老化防止剤が働いているのだ。
とはいえ、タイヤは黒くあってほしいもの。だから、「あ、茶色いな」と思ったら、水洗いで済ますのがタイヤを長持ちさせるテク。洗剤で洗ったり、タイヤワックスを塗ったりすると、その老化防止剤が落ちてしまうこともあるからだ。
〈文=driver@web編集部〉
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